寝る前に胃に物を入れてはいけないことは、健康面で良くないことは知られていますが、どれだけ前なら良いのかご存知ですか。
それはズバリ4時間です。
何故4時間なのかというと胃に物が残っている状態で寝ると成長ホルモンが分泌されなくなってしまうので寝る前に胃の中を空っぽにしなければならないからです。
筋トレは、毎日と一日おきではどちらが効果的なの?でも書いてあるように、成長ホルモンは筋トレをすると分泌されますが、実はそれ以外でも毎日分泌される時間帯があるといいます。
それは就寝後30分です。
ただしそれにはある条件があるといいます。
それが空腹であることなのだそうです。
つまり、就寝後30分の時点で胃に物が残っていると成長ホルモンが分泌されなくなってしまうのだそうです。
成長ホルモンには脂肪を分解する働きがあるので、寝ている間に成長ホルモンが分泌されると脂肪の分解が促進されるので痩せやすい状態になるのです。
また、成長ホルモンにより寝ている間に分解された脂肪が翌日のエネルギーとして燃焼されるのです。
ところが胃に食べた物が消化されずに残っていると成長ホルモンが分泌されないので、食べたものは分解されずに中性脂肪として体内に蓄えられてしまうとのこと。
寝る前に食べると太るというのはこうしたメカニズムが働くからです。
こうしたことを考えると、ダイエットのためにと朝、ウォーキング等の有酸素運動をしている人は、脂肪の燃焼効率が高くなるので寝る前に空腹にしておいたほうが良いですよね。
寝る前に食べると胃腸に悪い
中間管理職や会社の経営者など、何かとストレスが溜まる人って短命な人が多いですが、これはいつもイライラして心配ごとを抱えた状態で食べたり、ガツガツと急いで食べるなど、胃腸に負担がかかっていることが影響していると言われています。
とりわけそういう人たちは仕事上の付き合いも多いので、帰宅も遅くなりがちで寝る前に食べる傾向があるといいます。
こうなるとホルモンの働きが不十分になるだけでなく、就寝中の消化器官が朝食に向けての準備である食べ物の受け入れ体制や排便に備えることができなくなります。
また睡眠の最中は基礎代謝が低下して血液の流れも抑制されるので胃腸の働きも鈍くなります。
これでは食べた物が胃腸で十分に吸収されず消化不良を起こしてしまいます。
特に胃へのダメージが大きいと言われています。
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寝る前に食べると睡眠の質が低下する
食べた直後は運動してはいけないと言われていますが、これは胃に入ってきた食べ物を消化し易いようにと胃がぜんどう運動して腸へ送り出すために血液を集中させるからです。
運動していては胃に十分な血液が集まらなくなり、結果として消化不良を起こしてしまうのです。
これは睡眠にも言えることで、食べることで内臓が無理やり働かされている状態で、これでは深い眠りを得ることはできません。
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寝る前に食べると太り易くなる
これは言わずと知れたことで、寝る前に食べると太るというのは昔から常識のように言われていますね。
何故太り易くなるのかというと、栄養が殆ど使われないまま蓄えられるからです。
当然血糖値も上がるので動脈硬化になり易く、将来の心筋梗塞や脳梗塞の原因になったりします。
これまでの研究によると夜の10時以降に食べる人はそうでない人に比べて平均で250kcalも余分に摂取していることになるそうです。
ちなみに夜の10時から翌朝4時までは最も脂肪が溜まり易い時間帯だそうです。
ダイエットをしている人は特に気をつけたいものですね。
胃に4時間以上停滞する食べ物
寝るまで4時間以上あれば何を食べてもいいのかというと、そう簡単ではないようです。
というのは、食べ物の中には大量に食べると胃の中に長時間留まるものがあるからです。
その食べ物とは「揚げ物」「焼き肉」「ステーキ」です。
これらをみるとどれもたんぱく質と脂質が中心になっている食べ物ですよね。
食べた後よく胸焼けがするのも揚げ物が胃の中に留まり易いからなんですね。
このような状態で寝てしまうと胃腸に負担がかかるばかりか、睡眠の質が低下して、良く寝たにもかかわらず疲れが取れないといった症状が現れることになるのです。
なのでこのような食べ物がある場合は少量にとどめておくか、食べる時間帯を早めるか、就寝時間を遅めにするかが必要になってきます。
以上簡単にまとめてみましたが、いずれにしても寝る前に胃の中を空っぽにすることが健康の秘訣と言えそうですね。
寝る前の4時間前までに食事を終えることを習慣づけて、睡眠中の成長ホルモンがしっかりと分泌されれば若返ることができるかもしれませんよ。
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