年間を通して最も身体がだるく感じるときって夏ですよね。
夏になるとクーラーや冷たい飲み物など、身体を冷やして血行が悪くなり、その結果夏バテに陥ってしまうからです。
また、外と家の中での温度差で自律神経のバランスが崩れて体力だけでなく気力までも喪失されてしまうことも少なくないでしょう。
夏バテの主な症状は、すぐ疲れたり、慢性的なだるさや疲労感、こんな時はいくら睡眠をとっても解消できないことが多いようです。
こんな症状が続いたら早めに病院に行った方が良いですが、手っ取り早く解消するには、まずは生活習慣を見直してみることです。
その中で重要なのは自律神経の働きを正常にすることと、十分な栄養を補給することです。
栄養というとウナギやニンニク、焼き肉などのスタミナ料理が思い浮かびますが、食事はバランスよく食べることが重要なのはよく知られています。
いくら良質なたんぱく質をとっても吸収が不十分だと意味ありませんからね。
そこで重要なのが野菜の栄養分です。
毎日の食事はビタミンやミネラルをバランスよく摂る
人間の身体は良質のたんぱく質を摂ると体力が回復し易くなりますが、その際に効果的な野菜が緑色の濃い野菜「夏野菜」がおススメです。
緑色の野菜にはカロテン類や葉酸が多く含まれており、これが血液をサラサラにして血流を良くします。
血のめぐりは疲労回復の重要なポイントなんですよ。
こうした緑の濃い野菜に多いのが一般的には夏に採れる野菜といいます。
疲労回復におススメの夏野菜
緑色の濃い野菜といえどもいっぱいありますが、中でも効果が高いと言われるのが
アスパラガス
オクラ
ピーマン
にら
モロヘイヤ
です。
各野菜について特徴をまとめてみます。
アスパラガスは新陳代謝を促したんぱく質の合成を高める
アスパラガスにはアミノ酸の一種「アスパラギン酸」が含まれていて、これが新陳代謝を促してたんぱく質の合成を高めるために疲労回復や滋養強壮に効果的といいます。
また「ルチン」が多く含まれており、血管を丈夫にすることで高血圧や動脈硬化の予防に繋がると言われています。
さらにルチンには利尿作用があるのでむくみやすい人にもお勧めです。
他にもビタミンC、Eやカロテンも多く含んでいるとかで免疫力も向上するそうです。
オクラはネバネバが糖尿病の予防に効果的
オクラは今でこそメジャーになった野菜ですが、あのネバネバ感や表面の産毛みたいなものを苦手な人も多く好き嫌いのハッキリした野菜ですよね。
しかしこのネバネバは「ペクチン」と呼ばれる食物繊維で、整腸作用やコレステロールを減らす働きがあり糖尿病の予防になります。
他にもカロテン、鉄分、カルシウム、ビタミンA、Cを多く含み夏バテ予防におススメです。
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ピーマンはビタミンCが成人病の予防に効果的
ピーマンにはビタミンCが非常に多く、1日3個食べるだけで必要なビタミンC量に達すると言われています。
ビタミンCには風邪の予防や美肌効果があるといわれ、熱に強いので炒めもので補給すると良いそうです。
他にもカロテン、ビタミンB2、E、が栄養の吸収を助けたり癌の予防にも効果的だとか。
にらは風邪予防、疲労回復に効果的
にらはニンニクとともに餃子に入れる代表的な野菜で、まさにスタミナ野菜としてよく知られていますね。
家庭菜園でも簡単にできるので栽培してみると良いでしょう。
にらはカロテンやビタミンA、Cが豊富で風邪の予防や疲労回復に効果的と言われています。
また整腸作用があるので便秘解消にも効果的だとか。
にら独特のニオイは「硫化アリル」と呼ばれる物質で自律神経を刺激して冷え症や低血圧に効果的と言われています。
豚肉と一緒に食べることでビタミンB1の吸収率を高めると言われています。
餃子がスタミナ食といわれるのはこうした理由があるからです。
モロヘイヤは夏バテ解消に効果的
モロヘイヤは他の野菜に比べてカロテン、カルシウム、ビタミンB2が飛びぬけて多く含まれていて、ビタミンCやカリウム、鉄分も多く含まれている、まさに栄養の宝庫的な野菜と言えます。
これらの栄養分は疲労回復はもちろん動脈硬化を予防し、記憶力が良くなる効果もあるとか。
またムチンを含んでいるので便秘解消やコレステロールを下げる効果があるそうです。
何よりもモロヘイヤはたんぱく質を分解して消化を助ける効果が高いので夏バテの解消にはぴったりな野菜と言えます。
以上身体がだるい時に摂りたい夏野菜を挙げてみましたが、何よりも重要なのは規則正しい生活とバランスのとれた食生活です。
日頃から身の周りの環境などに気を配って生活するように心がけましょう。