子供のころよく甘酒を飲みましたが、その元になるのが「酒粕」ですよね。
日本酒の製造過程で廃棄物として発生している酒粕ですが、それを使って甘酒を作るとは本当に日本人って無駄なく再利用することが上手いですね。
甘酒に限らずそのまま焼いて醤油を付けて食べるても、醤油の香ばしさと日本酒の香りが合わさって本当に美味しいおやつでした。
しかも酒粕って美味しいだけでなく健康にも良いって知ってますか?
私が子供のころは近くに酒造メーカーがあったのでよく無料で配られていました。
今では健康食として注目されだしたので無料で手に入れることは出来なくなりましたが・・・
酒粕は栄養的に優れている
酒粕はお米を原料として麹と酵母の力で分解されて作られますが、アミノ酸やビタミンをはじめ様々な栄養素が含まれています。
なので昨今の健康ブームで品切れになる酒造メーカーもあるといいます。
その効果は梅雨時の食中毒予防や夏バテ予防などにも重宝されているそうで、改めて日本酒の良さが見直されているとか。
ある実験で酒粕を3週間食べ続けたところ悪玉コレステロールが低下したのが確認されたんだそうです。
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酒粕に含まれているレジスタントプロテインがコレステロール値を低下
酒粕は栄養素が豊富ですが、中でも動脈硬化の引き金になるLDLコレステロール値を下げるパワーがあるレジスタントプロテインが多く含まれているそうです。
ただこのレジスタントプロテインは米にも含まれているんですが、何故酒粕にだけLDLコレステロール値を下げる働きがあるのか・・・
それは日本酒の製造過程で米が分解されていく中、レジスタントプロテインが消化され難いために酒粕に残るのです。
つまり消化され難いレジスタントプロテインだけが丸裸になった状態になっているので油分がくっつき易くなっているのです。
これが血液をサラサラにして動脈硬化を予防してくれるんだそうです。
またレジスタントプロテインは血栓を溶かす作用があるので心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害が予防できるとのこと。
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酒粕は便秘解消にも効果的
さらにレジスタントプロテインは便秘解消にも効果的なんですよ。
これはNHKの健康番組「ためしてガッテン」でも紹介されたみたいですが、便に含まれる油を吸収して便を軟らかくするからです。
通常便は練り歯磨き状が最も理想的と言われていますから、レジスタントプロテインを摂取することで柔らか便になって排出されやすくなるんですね。
ダイエットの大敵は便秘といいますからダイエットを考えている方は一度酒粕を食べてみることをお勧めします。
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酒粕の効果的な摂りか方
酒粕には心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害が予防できると書きましたが、その効果を最大限に発揮するには必要以上に加熱しないことです。
なぜなら酒粕に含まれる酵母が熱に弱いからです。
だいたい40度以上になると酵母が死んでしまうので効果が無くなってしまうとか・・・
そんなことを考えると効果的な摂り方は豆腐などの大豆を原料とした食品と一緒に摂ると効果的だそうです。
これは大豆に含まれるイソフラボンと組み合わせることで効果が高まるからです。
ちなみに酒粕の量は豆腐一丁に対して小さじ一杯分であれば十分だとか。
ただ酒粕にも約8%のアルコールが残っているので摂取後の車の運転は控えるようにしましょう。
酒粕を納豆に混ぜるとより効果的
大豆食品といえば納豆がよく知られていますが、通常朝食べるのが一般的ですが、実は夕食で食べることが効果的なんだそうです。
というのも納豆は就寝中に出来やすいとされる血栓溶かす働きがあるからです。
その納豆に酒粕を混ぜて食べるとよりいっそう心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害が予防できるということになります。
ただ、子供に与えることは控えたほうがいいです。
酔っぱらってしまいますから。