ダイエットの大敵
頭皮が油っぽくなる
内臓脂肪が溜まる
動脈硬化になる
・・・

油を摂ることで健康を害するので出来れば摂りたくないと考えている人も多いでしょう。

私もちょっと前まではそう思っていました(^^ゞ

メディアでも何かと排除傾向にある「油」ですが、実は摂り方しだいで健康に良いということをご存知ですか?

あわせて読みたい:動物性脂肪より植物油の方が危険って知ってましたか?

 

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油は重要な栄養素

油(脂肪)は炭水化物、たんぱく質とともに3大栄養素のひとつで、動物が活動していくうえで重要なエネルギー源となっています。

また、ホルモン、胆汁を作る材料となったり皮膚に潤いを与える働きをしている重要な栄養素なのです。

関節内の軟骨や皮下組織の材料にもなり衝撃から身を守ったり、保温の働きも担っています。

体に悪いのは油の摂り過ぎ

そんな重要な働きをしている油も摂り過ぎると健康を害します。

油の摂り過ぎは肥満を招くだけでなく動脈硬化を進行させ心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病に発展することも少なくありません。

実際に欧米人に脂っこい食事ばかり食べているため心筋梗塞や脳梗塞が多いですよね。

これは油の摂り過ぎにより血液中のコレステロールが増えて、それが血管壁にくっついて動脈硬化を進行させ心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすのです。

しかし、油にも動脈硬化を予防する種類もあり、一概に油が体に悪いというわけではないのです。

あわせて読みたい:体がだるいのは脂質の摂り過ぎ?

油が不足しても不健康になる

油はカロリーが高いのでダイエットには出来るだけ減らしたいと考えているでしょう。

最近では「油抜きダイエット」と称して油を抜いたレシピを勧めている人もいますよね。

またキッチン用品では油の要らないフライパンが開発されたりして主婦の間では油は出来るだけ使わないようにしているようです。

油のカロリーは100gあたりで930kcal前後とかなり高めなのでカットしたい気持ちはよくわかります。

しかし、油を摂取しないと肌がカサカサになったり便秘になるばかりか、血液中に必要なコレステロールが不足して血管がもろくなり切れやすくなるのです。

昔の日本人に若くして脳卒中で亡くなる人が多かったのも油の摂取量が不足していたためとも言われています。

油が多すぎても少なすぎても血管にとっては良くないなんて何とも厄介ですよね。

 

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油にしか溶けない栄養素もある

せっかく食べても栄養素が体内に吸収されなければもったいないですよね。

それが油によって左右されていることをご存知ですか?

実は食べ物から摂取出来る栄養素の中には水には溶けないが油には溶ける栄養素があるのです。

たとえばビタミンEが水には溶けないが油には溶ける栄養素なんです。

ビタミンEの働きは「若返りビタミン」といわれ、抗酸化作用をはじめ、血液をサラサラにしたり美肌効果、成人病の予防といわれています。

最近何かと悪役として知られている「活性酸素」を抑制してくれる働きもあるんですよ。

ビタミンEを効率的に取り込むために油の役割は大きいのです。

健康に良い油の摂取量

油は健康に必要とばかりに摂り過ぎると体に良くありません。

もちろんカロリーが高いだけに摂り過ぎると太ってきます。

特に動物性の油の摂り過ぎは血液中の悪玉コレステロールを増やして動脈硬化の原因になったりします。

それではどのくらいの油量が健康に良いのでしょうか。

これまでの世界先進国の研究によると全食事エネルギーの30%前後といわれています。

日本ではどうかというと厚生労働省が発表したところでは日本人の体質に合わせると全食事エネルギーの20~25%前後、平均では1日あたり58gとしているようです。

体に良い悪いは油の使い分けしだい

1日58gといわれてもピンとこないでしょう。

それにいちいち食材ごとに油分を計算して料理を作るわけにもいきません。

そこで食事の一例をあげてみると・・・

朝食のパンにバターを塗ると1枚につき5g
牛乳や納豆が5~10g

食材別だと

牛バラ肉(100g)には50g
マグロのトロ(100g)には27.5g
マヨネーズ(100g)には75.3g

日本人の平均では朝食だけで20gの油分を摂っているようですから、肉や魚を使う昼食や夕食はもっと油分が多くなるはずです。

そう考えると頻繁に焼き肉や揚げ物を食べていたりすると油分の摂り過ぎになってしまうのは簡単に想像がつきますね。

健康のためにはなるべく油分を控えた食事を摂ることがちょうどいいと思われます。

健康のためにはやはり日本人らしく和食中心の食事が合っているということかもしれませんね。