先ごろアメリカの大学院の研究チームが、食事に脂質が多いと日中の活力が阻害されるとの研究結果を発表していましたね。
大まかな内容は脂質の摂り過ぎが睡眠を阻害することで日中の活力を減少させるというのです。
しかもほんの短期間でも多くの脂質を摂るだけで睡眠が阻害されるんだそうで、要は脂質を摂ると睡眠の質が低下するということです。
私も体のだるさはたびたび経験しているので思うところがありますが、そういえば以前と比べて脂っこい物が増えてきたので体のだるさを感じるのかなあと疑ってしまうのです。
私の両親も日頃だるいを連発していたので、いかに我が家の料理が脂っこいものが多いのかがうかがわれます。
また両親も良く眠れないとかで医師に睡眠薬を処方してもらっていたくらいです。
私も50代後半になってからはよく眠れない日が多くなり、日中にだるさを感じることが多くなりました。
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マウスの実験により確認
この報告はペンシルベニア大学医学大学院の研究チームが行った実験で、食事内容と睡眠と目覚めの関係を調査したものだそうです。
マウスに通常の餌と高脂質の餌を9週間与え続け、体重の変化や起床時間などを調査したところ高脂質の餌を与えられたマウスの方に体重の増加や起床時間の遅れが見られたとのこと。
この実験結果により、高脂質の食事が睡眠の質を下げ、それが原因で日中だるくなるので運動もしなくなるというのが見解なんだそうです。
もっとも今回はマウスを使った実験ということで、今後は人を対象にした研究も進めていく方針だそうです。
炭水化物も摂り過ぎると睡眠の質を下げる
睡眠の質を下げるのは脂質だけではありません。
炭水化物も睡眠の質を下げるといわれています。
その理由は炭水化物を摂り過ぎると睡眠中の血糖値が高くなり成長ホルモンの分泌が阻害されるからです。
成長ホルモンの分泌が不十分だと疲れが取れないといいます。
ただ、いきなり夕食の炭水化物をカットしてしまうと逆に睡眠の質を下げてしまうことがあります。
なので、徐々に炭水化物を減らして、その分食物繊維やたんぱく質を増やすといった方法が良いでしょう。
炭水化物の代表格は何と言ってもご飯ですが、本人の体格もあるので何とも言えませんが標準体重であれば茶碗に半分程度が理想的といわれています。
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体のだるさを解消できればダイエットも可能
ダイエットの基本は基礎代謝ですから軽い運動は必要です。
しかし太っている人って体のだるさゆえ、その軽い運動でさえやる気が起きないんですよね。
体がだるい人が体重を落とそうとしていきなり運動を始めて食事制限もしてとなると長続きするものではありません。
今回の研究結果により食事の量を減らすのではなく内容を見直してみてはいかがでしょうか。
つまり高脂質の食事を見直すことで睡眠の質が良くなり体のだるさも解消され日中活動的に動けるんですから、軽い運動も大して負担にならないかもしれません。
これなら長続きできてダイエットにも効果的かもしれませんよ。
食物繊維が睡眠の質を上げる
高脂質の食事が睡眠の質を下げるとなると、逆に睡眠の質を上げる食べ物は何でしょうか。
それは食物繊維で、それも毎日摂ることで睡眠の質を上げることが出来るといいます。
たとえばバナナなんかは食物繊維が豊富でポリフェノールも含まれているので美容健康にも効果的です。
特に不眠を訴える人の多くはマグネシウムとカリウムが不足しがちといいます。
そのマグネシウムとカリウムを補うのがバナナなんですよ。
しかもバナナは消化が良いので寝る1時間前に食べても問題ありません。
ただしあまり食べ過ぎないように、せいぜい1~2本くらいにしてくださいね。
体のだるさを解消するには、行きつくところは睡眠の質を上げることなんですね。
睡眠不足にならないようにしたいものです。