鉄製の調理器具

体のだるさや疲れの原因にはいろいろありますが、鉄分の不足からくる貧血による影響も考えられます。

貧血といえば若い女性によく見られる症状で、中高年の、特に男性の場合は「年齢的なものだろう」と考えているのではないでしょうか。

貧血は「鉄欠乏性貧血」と呼ばれ、特に女性に多く見られますが、実は男性にもあるんですよ。

体のだるさや疲れを感じたらいろいろと試してみて、それでも解消しないのなら鉄分不足を疑ってみると解決するかもしれませんよ。

これらは体のだるさは貧血の影響かもで詳しく書いていますが、最近判ってきたことがあるんですよ。

ではどうしたら鉄分不足を解消できるのか・・・

 

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鉄分不足を補うには鉄製の調理器具

そこでおススメなのが料理を鉄製の調理器具で調理することです。

鉄製の調理器具?・・・

いったい何故?

鉄製の調理器具で調理することが鉄分不足を解消するのです。

つまり鉄製の調理器具で調理すると鉄分が食材に移って体内に取り込まれるんですよ。

それが最近になって判ったことが、ひじきの鉄分は調理の段階で器具から移ってきたものであることです。

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ひじきは本来鉄分は少ない食材

ひじきといえば昔から鉄分豊富な食材とされて、日本の食卓では毎日のように並んでいましたよね。

まさに鉄分の王様と呼ばれるくらい多くの人が貧血防止にと食べていたことでしょう。

ところが最近のひじきは昔と比べてひじきに含まれる鉄分は9分の一に激減しているとのこと。

実はひじきは本来鉄分は多くない食材だったのです。

ではなぜ昔と今で鉄分が変わるのか・・・

それはひじきを蒸すときに使用する釜の材質が変わったことによるものです。

昔の釜は鉄製だった

現在ひじきを蒸すときに使用されている釜の素材はステンレスが主流です。

ステンレスは錆びにくい上に強度もあることから鉄に比べて耐久性が格段に高いのでステンレスを使用するようになったとか。

昔は蒸し釜に鉄を使用していたのでひじきを蒸すときに鉄イオンがひじきに移っていたことで鉄分が多く含まれる食材に変化していたのです。

つまりひじきの鉄分は殆どが鉄釜から移ってきた鉄イオンだったのです。

今まで鉄分豊富と信じて食べてきた人はどんな思いでいるのか・・・・

したがって今後は鉄分の補給にひじきを加えることはあまり意味が無いことになります。

 

 

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鉄分を補うために鉄製の器具で調理する

ひじきが鉄分の王様ではないことが判ってしまったことで多くの人がショックを受けているかもしれませんが、逆を考えれば鉄製の調理器具で料理を作れば鉄分豊富な料理が出来上がると思いますよね。

ただ一般家庭で調理してもあまり意味が無いのでは・・・と思うかもしれませんが、調理器具その物から出る鉄分というのが意外にバカにならず、たとえば、テフロン加工のフライパンと鉄製のフライパンでは一食分につき2~4mgも違ってくると言われています。

厚生労働省の1日の鉄分摂取の推奨量が50~69歳で7.5mgですから、2.5mgの違いは大きいですよね。

あと、鉄分を補給するなら鉄分を多く含む食材である、レバー、魚介類、大豆、ほうれん草などを積極的に食べるようにすればいいと考えますよね。

ところが、鉄分というのは数ある栄養素の中で最も吸収力が悪く、効率的に取り込むことが難しいと言われています

そう考えると毎日の料理に鉄製のフライパンや鍋で調理することで自然に鉄分の摂取量が増えることになりますよね。

ステンレスのように手入れが簡単で耐久性はよくありませんが、家族の体調管理を考えれば鉄製のフライパンや鍋が最も理想的な考え方と言えますよね。

酸性の調味料で鉄分が溶出し易くなる

鉄分を効率的に器具から溶出させるには酸性の調味料を使用して出来るだけ長時間使うことです。

酸性の調味料といえばケチャップを使用すると効果的と言われています。

鉄分の豊富な食材を考えると「ビーフシチュー」が一日に必要な鉄分の半分が摂れるそうです。

家族の健康を考えて鉄製の調理器具に変えてみてはいかがですか。

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