生理の時に下腹部痛などを和らげるため鎮痛剤を利用することは多いでしょう。
なかでもロキソニンは多くの女性が服用したことがあるはずです。
ロキソニンというと処方薬もありますが、市販薬としても売られています。
簡単に手に入れることが出来るというのも人気の理由の一つです。
今回はそのロキソニンが生理痛に効果があるのかどうか見ていきます。
ロキソニンは生理痛に効くの?
ロキソニンは解熱効果のある鎮痛剤のひとつ。
そして頭痛や肩こり痛、筋肉痛、歯痛などなど幅広い痛みに効果が高いことで知られています。
中でも生理痛に対する効果は多くの人が実感しています。
ロキソニンの成分はロキソプロフェン。
そしてこの成分、生理痛の鍵を握るプロスタグランジンという物質の産出を抑制する効果があります。
プロスタグランジンは痛みの原因になっている上に、子宮を収縮する作用も…
これを食い止めれば痛みも引いてくるのが一般的です。
しかもロキソプロフェンの特徴は血中の移行がはやいこと。
つまり効き目も早いというのがありがたいポイントなのです。
ただ一方でロキソニンは生理の時に服用しない方が良いという専門家もいます。
理由は解熱作用。
体温が下がると身体が冷え臓器に負担がかかりますよね。
生理は毎月やってくるものなので毎月服用するとリスクも高まっていってしまいます。
一時しのぎにはなっても根本的解決になはらないことを覚えておきましょう。
ちなみに気になる副作用としては腹痛や嘔吐、食欲不振、またむくみや蕁麻疹が見られることもあります。
また重大なものでは急性腎不全や肝機能障害などが挙げられます。
さらにいうと2016年の3月からロキソニンの薬には「小腸・大腸の狭窄・閉塞」が重大な副作用として追記されるようになりました。
理由はロキソニンのよって合成が抑制されるプロスタグランジンは胃腸の粘膜を保護する役割も果たしているから。
つまり生理痛を緩和しようとロキソニンを飲めば当然胃腸のバリアは弱くなりますから胃腸が不調に陥りやすくなります。
あまりピンと来ないかもしれませんが結果的に腸閉塞にでもなれば命が危険です。
どの薬でも様々なリスクがあることは忘れないでおきたいですね。
ちなみに市販薬と処方薬では成分量などはほぼ同じです。
ただ市販薬の場合、自己判断になります。
出来れば処方してもらって服用するのが一番です。
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生理痛の時に服用する場合気をつけること
まず生理の時に服用するにあたり注意して欲しいのが他の鎮痛剤との併用。
成分がかぶると副作用が出てしまう要因になります。
例えばバファリンやイブなんかはよく服用している人も多いですが、同じ効果があれば当然成分も同じ。
いろんなものを一緒に飲まないようにしてください。
また痛みが引かないからと量を増やすのはNGです。
次にロキソニンは痛みが最大に出てしまう前に飲むこと。
というのもロキソニンは前項でもあげたように痛みを作り出す成分に効くもの。
つまりその成分ができてしまった後では効果は発揮されないのです。
痛いと感じ始めたらすぐに服用するのがポイントです。
そして市販薬のロキソニンの連続服用は控えましょう。
長くても5日で1日2回まで。
ちょっとでも薬がきれると辛いからと連続服用が習慣になってしまっている人は要注意です。
他には眠気を感じることが多いので運転は控えたり、授乳中は服用しないのが基本です。
まとめ
市販の鎮痛薬は処方薬とさほど変わらない効果が得られるにもかかわらず、簡単に手に入るありがたいもの。
しかしどんな薬でも取り扱いを間違えれば、新たな体のトラブルの原因に…
あくまで一時しのぎとして利用し、専門的な判断は医師に任せましょう。