体がだるい時は目覚めで判断でも書いていますが、質の良い睡眠が如何に得られるかで体のだるさ解消も変わってきます。
ここのところそう言った睡眠の質に関わるコラムを目にするようになり、質の良い睡眠へ導く効果を期待できるような寝具やサプリメントも多く発売されています。
では質の良い睡眠の定義とはどのようなものなのでしょうか?
これまで、アンケートでは心身ともに休めるには8時間の睡眠が必要であると言われてきましたが、社会生活の変化により、
「寝ても寝ても疲れが取れない」
「日中眠くて仕方が無い」
など、睡眠に関する悩みを訴えている人が増えています。
こういった訴えからこれまでの睡眠時間よりも睡眠の質が重要視されるようになったのです。
睡眠は浅い眠りと深い眠りを繰り返している
体がだるい、常に眠い時の睡眠時間は?でも書いていますが、睡眠は浅い眠りで体が休める「レム睡眠」と深い眠りで脳が主に休んでいる「ノンレム睡眠」を交互に繰り返しています。
これだけみるとノンレム睡眠ばかりが重要視されそうですが、レム睡眠には浅い眠りながらもノンレム睡眠には出来ないことがあるのです。
それがレム睡眠に行われている「感情の整理」です。
人はレム睡眠の間に身体は休息するために骨格が緩み、脳が記憶や感情を整理しながら要らない記憶を消し去ったりしてリラックスさせているんだそうです。
また、レム睡眠では呼吸数と脈拍が増加するために体の代謝も活発になります。
眼球が動く「急速眼球運動」が起こったり、寝がえりをしたりといった現象が見られるのが特徴です。
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ノンレム睡眠は深い眠りで大脳が休む
一方ノンレム睡眠は、深い眠りで大脳が休むことで呼吸や心拍数などの生理機能が低下します。
血圧や体温も下がり、脳の興奮も鎮まり、健康を管理するために力を蓄える時間とされています。
これが免疫力を強化している時間帯なんだそうです。
こうして人はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、それぞれの機能を果たすことで心身ともにバランスよく修復し、翌日に疲れを残さないように出来ているんだそうです。
睡眠のサイクルは、セットで90分と言われています。
睡眠導入時から約3時間は深い睡眠の「ノンレム睡眠」がメインで、起床の時間になるにしたがって浅い「レム睡眠」が中心になっていき、起床前はほぼ「レム睡眠」の状態となっています。
なので、如何に寝入りが重要であることかが判りますね。
脳が疲労してきて、生産性が落ちる夕方から日没までは意識的に心身ともにリラックスさせることを習慣化してスムーズに眠りに付けるように生活を改善してみてください。
悩みやストレスを抱え、不眠を訴えている人が日本人で5人に1人はいると言われてるとされ、不眠症とまでは言わなくても睡眠に関する悩みを抱えている人を含めたらもっと多いのではないかと言われています。
自分自身のグラフを作る
睡眠のサイクルを測定することでグラフを作成することが出来ます。
医療機関に行くと測定器具を貸してくれるところがあるので、それで自分でグラフを作成するか、家庭用の睡眠を測定するグッズを入手するという方法もあります。
またスマホのアプリで寝がえりを完治して睡眠時間を測定してグラフが出来るものもあるそうです。
身体がだるいと言う方は一度睡眠サイクルを測定してみるのも良いですよ。
睡眠の役割は脳の休息
睡眠の主な役割は身体を休めることだと考えがちですが、最も重要なのは脳の休息です。
睡眠不足の時にイライラしたり集中力を欠いたりするのは、脳の休息が不十分で疲れが取れていないからです。
これは、動物実験でも確認されていて、強制的にノンレム睡眠を遮断したハツカネズミが3週間後に全て死んでしまったそうです。
それくらい睡眠による脳の休息が大切ということですね。
したがって、質の良い睡眠とはノンレム睡眠が深いことです。