若いころは気にならなかったのに、中高年になって疲れやすくなったと感じたことありませんか?
たかが疲れと侮っていると知らない間に疲れが溜まって取り返しのつかない事態になることもあるんだとか・・・
そんな疲れ易さには食習慣に特徴があるようで、殆どの人が「仕事のせいだ」と勘違いしている場合も多いんだとか。
疲れを感じた時に多くの人は、サプリメントで補ってみたり、スタミナ食を食べてみたり、精力剤を飲んでみたりなど、ありきたりなことをしてしまいます。
しかしこれでは根本的な解決方法にはならず、疲れやすさは改善されないままに過ごしていくことになるんだそうです。
ここではそんな疲れやすい人の食習慣についてご紹介します。
日頃の食習慣が疲れやすい体質に
管理栄養士の森由香子氏によると、疲れやすいのは現代人の食生活に問題があるといいます。
それは慢性的な栄養不足と不規則な食事の時間帯と食の悪習慣で、これが脳や体の機能を低下させて疲れやすくなるといいます。
たとえば最近流行っている糖質制限ダイエットですが、糖質を制限すれば痩せられるとばかりに徹底的に糖質を制限していますよね。
スイーツ
果物
ご飯
など
糖質を含む食材を徹底的に制限するみたいですが、たしかに体重は落ちますが、その代わり脳に必要な「ブドウ糖」が補給されなくなり、体は常にスタミナ不足になってしまいます。
また糖質制限をすると肉や脂質を摂り過ぎてしまう事になりコレステロールの上昇に繋がります。
食事はバランスのとれた栄養素を補給出来て初めて脳や体が正常に働いてくれるわけで、糖質を制限すればどこかにしわ寄せが来るのは避けられません。
厚生労働省が推奨している基準に沿った栄養補給が重要です。
朝食を抜くとリズムが狂う
忙しいサラリーマンが陥り易いのが、時間が無くてつい朝食を抜いてしまうことです。
朝食はその日のエネルギー補給のためにあるもので、体内バランスを整える重要な行動の一つなんです。
また朝食を食べることで体内時計がリセットされ体内リズムが整うのです。
これが自律神経に作用して疲れ難い体質にしてくれます。
これだけではありません。
朝食は睡眠に大きな影響を及ぼします。
睡眠の質を良くする為には夜に「メラトニン」と呼ばれるホルモンに変わる必要があります。
朝食で肉や魚、卵などのタンパク質を摂ると日中「セロトニン」と呼ばれるホルモンが分泌され、夜になって「メラトニン」に変わります。
睡眠は脳を休める重要な要素の一つです。
出来るだけ質の良い睡眠にするためにも朝食は食べるようにした方が疲れにくい体質にしてくれます。
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早食いは脳のエネルギーを不足させる
食事の際によく噛んで食べることが健康の秘訣と言われていますよね。
なので、よく噛まないで食べることは消化に悪いだけでなく、血糖値の急上昇します。
すると膵臓から「インスリン」が大量に分泌されるので脳のブドウ糖濃度が低下して脳がエネルギー不足になってしまいます。
インスリンの分泌が多過ぎると低血糖になり体に力が入らなくなったりイライラしたりするので、食事はゆっくりとよく噛んで食べるように心がけましょう。
甘いものでは疲れが取れない
疲れた時には甘いものを食べると良いとよく言われますが、これは食べた直後に血糖値が上昇することで一時的に元気になれるだけで、その後に血糖値が急降下すると逆にだるさを感じるようになります。
食後のデザートに少々のスイーツだけなら問題ありませんが、大量のスイーツはかえって疲労に繋がり易いので注意が必要です。
最悪なのは食事の代わりに甘いものをお腹いっぱい食べることで、栄養バランスが崩れるだけでなく大きな健康被害になるので止めたほうが良いですよ。
ちなみに甘いものを食べるのなら洋菓子より和菓子の方が血糖値の上昇が少ないので、どうしても甘いものが食べたいのなら和菓子の方がおススメです。
炭水化物の摂りすぎも疲れやすくなる
ご飯やパンなどの炭水化物の過剰摂取は血糖値の急上昇を招いて疲れ易くなります。
というのも炭水化物は体内で糖質に変わるためインスリンの分泌が増えて脳がエネルギー不足になってしまいます。
何事も過剰は禁物です。
栄養バランスを考えて1日3食ゆっくりとよく噛んで食べることが疲れにくい体質にしてくれるかもしれません。
もちろん腹八分目で胃腸の負担を軽減させるようにすることです。
自分の食習慣と照らし合わせて改善してみてはいかがですか。