年齢を重ねるごとにさまざまな病を発症することが多くなりますよね。
良く耳にするのが
動脈硬化
心筋梗塞
脳溢血
・・・
まだまだ他にもたくさんありますが、これらに共通しているのが血管ですよね。
つまり血管が健康であればこれらの病にはかかり難いともいえるのです。
テレビやラジオなどのメディアでも「血管年齢」という言葉を使ってさまざまな対策を教えてくれるように、血管をいかにして若く保つかが健康の秘訣ということは多くの人も認めていることと思います。
中でも血管を若返らせるために最も大切なのが栄養素です。
そこで今回は血管を若返らせる栄養素を含んだ食品について注目していきます。
若い血管は柔らかい
若い血管は壁が薄くて柔軟性があり、内側がきれいに保たれている状態の血管です。
一方老化した血管は、血管壁が厚くて柔軟性が無くなり、ちょっとした衝撃で血管が破れたり詰まったりしてしまう状態の血管です。
若い血管も生活習慣や食生活の乱れにより血管壁にコレステロールが付着して狭くなり老化した血管に変っていきます。
こうした変化に自覚症状は無く、心筋梗塞や脳溢血など病が発症して初めて気が付くケースが非常に多いそうです。
血管の老化によるさまざまな病は突然起こることが多いのが特徴で誰もが恐れていることなのです。
最近では健康診断でこうした血管の老化を調べる方法もあるそうで、多くの人が利用しているようです。
血管を若返らせるには血液がサラサラになるような成分を摂る
血管を若返らせるのに最も重要なことは血液がサラサラにする必要があります。
それにはバランスの良い食事とストレスの解消、軽い運動が必要です。
中でも食事は最も重要な要素で1日一食でも血液がサラサラになる食材を取り入れる必要があります。
血液がサラサラになれば血管に負荷がかからなくなり、全身にスムーズに血液が流れるようになって栄養が十分に行き渡り、内臓の機能もアップします。
尚、血管壁にコレステロールが付着して動脈硬化の原因になると言われてきましたが、最近の報告によれば、「コレステロールは血管の修復に使われるために必要な物であり、コレステロールを多く含む食材を食べるからと言って悪影響があるとは言えない」とされています。
つまりコレステロールが多いとされていた卵もたくさん食べても問題は無いとのこと。
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血管の若さを保つ栄養素
血管の若返りが期待できるのは血液がサラサラになることですが、血液がサラサラになる栄養素にはどのような物があるのでしょうか。
その栄養素とは
●DHA
●EPA
●ポリフェノール
●ナットウキナーゼ
●葉酸
●硫黄化合物
●クエン酸・酢酸
●食物繊維
です。
DHAやEPAは不飽和脂肪酸の一種で、血管に柔軟性を持たせたり血液が固まらない作用があるとされ、アジ、サバ、マグロ、イワシなど青魚に多く含まれているとされています。
ポリフェノールは活性酸素を除去する働きがあり、大豆食品、緑茶、赤ワイン、チョコレートに多く含まれています。
ナットウキナーゼは納豆のネバネバ部分に多く含まれていいて、血栓を溶かす働きがあると言われています。
葉酸は動脈硬化を貧血を予防したりする働きがあるとされ、ホウレンソウや小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
硫黄化合物はコレステロール値や血糖値を下げたり血圧を安定させたりする働きがあるとされ、玉ねぎやにんにくに多く含まれています。
活性酸素を抑制する栄養素も摂る
血管の老化は、メタボやストレスなどが原因ですが、これらは全て活性酸素によるもので、活性酸素を除去すれば血管の老化を防ぐことが出来ます。
活性酸素を除去する栄養素とそれを多く含む食品
ビタミンC:いちご、オレンジ、ブロッコリー、ミニトマト
ビタミンE:かぼちゃ、アボカド、サンマ、アーモンド
カロテノイド:緑黄色野菜、青菜、海藻類、かんきつ類
ポリフェノール:赤ワイン、緑茶、りんご、さつまいも
アリシン:玉ねぎ、にんにく、ニラ、小松菜
セレン:イワシ、マグロ、牛肉、玄米
カテキン:緑茶
あわせて読みたい:活性酸素とは何か?わかりやすくまとめてみました。
和食中心の食生活が血管を若返らせる
これらを総合して日本食の伝統である味噌汁や魚、野菜を1日最低でも1食は摂ることです。
最近の日本は食の欧米化でメタボになりがちであるとされていますよね。
これは和食を摂る機会が極端に減っているからとされています。
たとえば、朝食はコーヒーとトースト、目玉焼きにウィンナーやベーコンなど、和食を食べることが少なくなりましたね。
以前の我が家でもこうしたメニューを毎日のように摂っていましたが、ここ2年は朝食を味噌汁とご飯に変更しています。
そのせいか体調もすこぶる良くなり、肩こりもあまり感じなくなりました。
やはり日本人には日本古来から好まれてきた食材が身体に合っているんですね。
欧米の食事も美味しいですが、たまの贅沢にとっておくくらいの方が健康には良さそうです。