マグネシウムを摂ったらだるさが治ったという事例を耳にしました。
私も初耳でしたので驚きましたが、これって本当なのでしょうか?
そこで調べてみたところ、あながち間違っていないことが分かったのでここにまとめてみました。
体内におけるマグネシウムの役割
マグネシウムは骨や歯の形成に必要なミネラルで、成人では20~28gくらい含まれているそうです。
特に体内のマグネシウム全体の70%は骨に含まれているとされていて、他には筋肉、脳、神経にも存在します。
その役割は筋肉の興奮度を高めたり、神経の興奮度を鎮めたりことだそうです。
また300種類もの酵素を活性化させる作用もあるそうです。
このことからマグネシウムの役割は主にエネルギーを作るのを助けることといえそうで体のだるさと大きな関わりがありそうです。
またマグネシウムはストレスによって最も消費されるミネラルなので、穏やかな精神状態を保つのに働いてくれていることがよくわかりますね。
マグネシウムの欠乏による症状
マグネシウムが不足すると高血圧や心臓病などの生活習慣病やうつ病などの症状が報告されていますが、長期にわたって不足すると次のような症状が現れるそうです。
1.骨粗しょう症、骨の形成不全、筋力低下、スタミナ減退、慢性疲労
2.気が滅入る、抑うつ症、不安感、イライラなど
3.喘息、心筋梗塞、脳卒中
4.糖尿病、鬱病、尿路結石
このような症状が現れることを考えるとマグネシウムの摂取量を守っていれば体のだるさも解消できるかもしれませんね。
マグネシウムを多く含む食べ物
マグネシウムはアーモンドをはじめとする種実類や魚介類、海藻類、豆類、野菜に多く含まれています。
日本人はもともと農耕民族ですから昔はマグネシウムは摂れていたはずです。
つまり日本人のDNAにはマグネシウムを摂らないと生命維持に支障をきたすプログラムが“インストール”されているんでしょうね。
ところが近年食の欧米化で脂っこいものが食べられるようになり、慢性的にマグネシウムが不足している状態になっているそうです。
特に日本人は欧米人よりも糖尿病のリスクが高いといわれているのも、マグネシウムのを必要としている体質からくるものでしょうね。
日本人にはやはり和食がもっとも体に合っているのがよくわかりますね。
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どのくらいのマグネシウムを摂ったらいいのか
気になるマグネシウムの1日摂取量ですが、年齢によっても変わってきます。
「日本人の食事摂取基準」で必要な摂取量から見てみると・・・
15~17歳の男性で360mg/日、女性なら310mg/日、
18~29歳の男性で340mg/日、女性なら270mg/日
50~69歳の男性で350mg/日、女性なら290mg/日
このように成人男性なら300~350mg/日、女性なら270~300mg/日のマグネシウムを摂っていれば問題ないことになりますね。
マグネシウムの吸収を高めるポイント
先にも書きましたが、マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素ですからカルシウムとのバランスを考える必要があります。
またマグネシウムとカルシウムのバランスが崩れると心臓病のリスクも高まるそうですから注意が必要みたいです。
インスタント食品や加工食品の増加でマグネシウムの摂取量が少なくなったとの報告もありますから、日々の食生活ではそのような食品は避けたいものです。
ちなみに、そのバランスはマグネシウム:カルシウム=1:2が最も吸収率が良いそうで、これにビタミンCが加わればよりマグネシウムの吸収が促進されるそうす。
料理にレモン汁をかけたり、デザートにオレンジを添えたりすればビタミンCも一緒に摂れますよ。
また、トマト、梅干し、ヨーグルト、ワインなどに含まれる有機酸を一生に摂るとマグネシウムの吸収が良くなるとの報告もあります。
ただ必要な栄養素はマグネシウムやカルシウムだけでは無いので、動物性たんぱく質や食物繊維など、全体の栄養バランスを考えて摂るようにしましょう。
以上簡単にまとめてみましたが、いかがでしょうか?
マグネシウムの不足がこれだけ体に悪いことを考えれば、だるさを招くことは疑う余地が無いですよね。