健康のために、ダイエットのためになど、毎日2リットルの水を飲むと効果的というお話が以前話題になりましたね。
モデルは1日2リットルもの水を飲んでいることも多いと聞きます。
肌がきれいになるとか、老廃物が流れ出るとかが理由のようですが・・・
実は私もそれを信じて毎日2リットルの水を1時間に200mlの割合で2年間くらい飲んでいました。
ところがダイエット効果も無ければこれと言って体調が良くなったという感覚は無かったんですよ。
変化と言えばトイレの回数が劇的に増えたくらいです。
今は飲むのを止めて5年以上経ちますが体調も何ら変化はありません。
トイレの回数が減っただけです。
つまり飲んでも飲まなくても体調に変わりは無かったということです。
実はこれって科学的根拠が全くないんだそうです。
そもそも人は特に意識しなくても普通に生活していれば十分に水分は摂れているというのです。
そこでいろいろと調べてみたところ、水の飲み過ぎが良くない理由というのが判ってきたのでここにご紹介します。
体に溜まった余分な水分が毒になる
人の体内の水分は血液、リンパ液、細胞内液等が大方を占めています。
健康な人はこれが体中を循環しているのですが、この循環に滞りが起きたり停止したりすると東洋医学でいう「水毒」に変わってしまうとのこと。
するとめまい、耳鳴り、立ちくらみ、むくみ等の症状が現れるようになり、体がだるく感じることがあるというのです。
またたちが悪いのは、これらの症状が劇的に現れるのではなく、「何となくおかしいな?」といった具合に症状が現れることだそうです。
これでは病院に行って検査しても「異状なし」と診断されるのがオチで、健康のためにと飲んでいる水が原因などとは夢にも思わないといいます。
特に女性の間では冷え症や生理不順の原因になったりすることも多いそうです。
1日2リットルが適量と言われた理由
何故1日2リットルの水が健康に良いとされてきたかというと、人の体は60%が水分で、食べ物や飲み物で水分を補い、尿や便、汗、呼吸から排泄されるようになっていて、その量が1日1.5~2リットルが交換されているからというのが理由なんだそうです。
そこで考えられた式が「体重を30で割った水分量」です。
たとえば体重が60kgの人なら2リットルが適量ということになります。
ただ、この理由もおかしな点がありますよね。
というのも、仮にその人が1日2リットルの水分を排出していて健康体であるとすれば、食べ物や飲み物ですでに1日2リットルの水分を摂取していることになり、あえて余分に2リットルの水を飲む必要があるのかと考えるからです。
そもそも人の体は水分が減ると喉が渇いて水分をの補給を要求してきます。
その時に水を飲めば良いだけで、喉が乾いてないときに水を飲む必要は無いといわれているのです。
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水の飲み過ぎは腎臓に負担をかける
腎臓は体内の血液をろ過して老廃物を尿と一緒に排出する機能がある臓器です。
また、体内に必要な物は再度吸収し、体内に溜めておく働きもあります。
人体は60~65%が水分ですから、腎臓の役割は必然的に大きくなります。
なので水を飲みすぎると腎臓がオーバーワークになり疲れてしまうことがあるのです。
それに、負担がかかり過ぎると腎不全になることもあるそうです。
そうなると人工透析を受けなければなりません。
健康のために水を飲んでこんなことになったら本末転倒ですね。
水の飲み過ぎは消化不良の原因になる
水を飲んだ後胃に水が溜まった状態になり「チャプンチャプン」と音がすることがありますよね。
その時は飲んだ水分が多すぎて腸に送られずに胃の中に溜まっている状態なんだそうです。
こうなると溜まった水分が胃に負担をかけ、胃液を薄めて消化不良を起こしてしまうといいます。
特に冷たいもの、たとえばビールや清涼飲料水などはさらに胃に負担がかかるそうです。
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持病がある人は水分を摂らなければいけない
健康体の人は普通の食生活だけで水分は十分に摂れていることはかきましたが、持病を持った人はそういうわけにはいきません。
たとえば、尿路結石や膀胱炎の懸念がある人は尿の排出を促すために水を多めに飲むように指導されます。
また高齢者は喉の渇きを感じにくいという理由から、熱中症の予防に喉が渇いていなくても水を飲むように勧められます。
いずれにしても水分の過度の補給は専門医の指導のもとに行ったほうが良さそうです。
以上簡単にまとめてみましたが、1日2リットルの水を飲むと健康になるとか、ダイエットできるというのは、殆ど根拠のないデマのようですよ。
個人的にはダイエットするなら、酵素を飲んでのウォーキングがおススメですけどね♪