うなぎの蒲焼

日本では昔から土用の丑にうなぎを食べる習慣がありますが、一般的には精をつけて夏バテを予防するという考え方がありますよね。

うなぎには幾つもの栄養素が豊富に含まれ疲労回復や精力増強に効果的というのがその理由とされていますが、実際にうなぎを食べて効果が現れた人っているのでしょうか?

というのも、私もうなぎが大好きで夏だけでなく冬でもよく食べる機会がありますが、食べても何の効果も感じないからです。

よく風邪を惹いていましたし、だるさが解消したなんてことは一度もありません。

それは感度が鈍いからだと思うかもしれませんが、実際に風邪の予防に酵素を飲んでいるので本当にうなぎの効果があるのであれば何らかの効果を感じるはずです。

しかしこれまで何度もうなぎを食べてきましたが、効果といえば「美味しくて満足した」程度の効果しかありません。

ひょっとしてうなぎを食べると精力がつくなんてのは嘘ではないのか?と疑ってしまうんですよね~

他の魚にはうなぎに匹敵するような栄養素は含まれていないのか?

牛肉ではダメなのか?

ということでうなぎと精力について調べてみました。

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うなぎには多くの栄養素が含まれている

うなぎに含まれている栄養素に

ビタミンA、B1、B2、D、E
ミネラル(亜鉛、鉄、カルシウムなど)
EPA
DHA

などがあげられ、これだけ見れば疲労回復や滋養強壮、アンチエイジングなど、精力がつく栄養素が多く含まれているのが分かります。

問題はその量ですが、いったいうなぎには他の食材と比較してどのくらい多くの栄養素が含まれるのでしょうか。

うなぎとアナゴとどじょうの栄養価を比較

それでは他の食材はどのくらい栄養素が含まれているのか見ていきます。

うなぎと大きさや姿が似ている「あなご」、うなぎと匹敵するとされる「どじょう」と比較してみました。

100gあたりの栄養素をまとめています。

判り易いように最も多い量を赤文字にしています。

栄養素 うなぎ あなご どじょう
エネルギー 255Kcal 161Kcal 79Kcal
タンパク質 14.1g 14.1g 16.1g
脂質 19.3g 9.3g 1.2g
炭水化物 0.3 0 0
カルシウム 130mg 75mg 1100mg
0.5mg 0.8mg 5.6mg
亜鉛 1.4mg 0.7mg 2.9mg
βカロテン 1μg 0 25μg
ビタミンA 2400μg 500μg 15μg
ビタミンB1 0.37mg 0.05mg 0.1mg
ビタミンB2 0.48mg 0.14mg 1.1mg
ビタミンD 18μg 0.4μg 4μg
ビタミンE 7.4mg 2.3mg 0.6mg
コレステロール 230mg 140mg 220mg
DHA 1350mg 661mg 35mg
EPA 750mg 472mg 22mg

これを見ればうなぎの栄養価が高いのが分かりますよね。

ただ問題なのはうなぎには食物繊維とビタミンCが含まれていないことです。

食事の中には食物繊維を含むことが便秘解消の観点からも重要とされていますし、ビタミンCに至っては美肌効果や疲労回復効果、ストレス抑制効果もあるので、ある程度の摂取量は必要と言われています。

つまり、うなぎを食べても全体の栄養バランスを考えれば完全とは言えず、他の食材も一緒に摂った方がより疲労回復効果が期待できるというわけです。

 

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夏のうなぎには栄養価が低い

食べ物にはその時期に食べると栄養価が高いとされています。

野菜にも旬があるように魚にも旬があり、うなぎは冬に食べるのが最も栄養価が高いことが分かっています。

つまり夏のうなぎは冬のうなぎに比べて栄養価が低いのです。

では何故夏の暑い時期にうなぎが好まれるのかというと、ただ単に夏に売り上げが落ちるために栄養価の高いうなぎを食べて夏バテを予防しようと仕組まれた販促作戦だったのです。

母の日、父の日、敬老の日、バレンタインデー、ホワイトデー・・・

そして本当は冬の方が栄養価が高いのに、夏の暑い「土用の丑の日」はうなぎを食べよう!って・・・

消費を活性化させようとメーカーは様々な催しを考えているんですよ。

どこの国でもこういったことが考えられていますが、特に日本人は乗せられ易いのかもしれませんね。

まとめ

うなぎを食べると精力がつくというのはまんざら嘘でもないようですが、目に見えるほどの効果は期待できないみたいですね。

ただうなぎの栄養価はそこそこあるので滋養強壮に効果があることは間違いないようです。

ただし、うなぎの旬はあくまで冬であり、精を付けたいのであれば冬のうなぎを食べるたほうが良いかもしれませんよ。

うなぎ屋さんも冬の方が客が少ないので待たされることも少ないし、価格も手ごろになるかもしれません。