「疲れている時は甘いものが欲しくなる。
だから甘い物をたくさん食べれば疲れやだるさから解放される」
と思い込んでいませんか?
実はこれが体のだるさや疲れの原因になっているんだそうです。
というのは血液中の血糖値が大きく関わっているんだそうです。
血糖値とは血液中のブドウ糖がどのくらいの割合で存在するのかを示す数値で、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の指標にもなっています。
そもそも体のだるさを感じている時は「低血糖」で、元気な時には「高血糖」になっているので、人は高血糖を求めて甘い物を欲しがるんだそうです。
ところが高血糖が続くと、喉の渇きや瀕尿、疲労感や倦怠感、ストレスなどを感じることになるんだそうです。
つまり体がだるいのは血糖値の高いまま過ごしていることが要因になっていることがあるんだそうです。
しかし、人は甘い物を食べ続けても痛みや苦しみ、見た目の変化が無い限り高血糖のまま過ごしていることが場合が多いんだそうです。
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低気圧が近づくと体がだるいのは何故?
空腹時に甘い物を食べると体がだるくなる
人は血糖値が上がるとインスリンが分泌されて血糖値を下げようとしますが、お腹が空いている時に甘い物を食べると体のだるさを誘います。
これは空腹時には糖分がブドウ糖に分解されて急速に体内に吸収されてしまい、これに慌てた脳が“緊急指令”を出して、大量のインスリンが分泌されるので血糖値を下げ過ぎてしまうからです。
そんな時に暴飲暴食に走ってしまうこともあるのではないでしょうか?
これが血糖値が下がり過ぎている証拠なんだそうです。
それに血糖値の急上昇は血管の内壁を傷つけ血管年齢を“高齢化”させます。
つまり血管が破れやすくなったり詰まりやすくなったりするのです。
血管が老化していけば血流が悪くなるので体温が下がりだるくなるのです。
血糖値が高くなる糖尿病はこうした症状が顕著に現れます。
私の母が糖尿病なので、こうした現象をよく目にします。
夕方になるとお腹が空きすぎて何かを食べないと我慢できないようです。
母が通っている病院の専門医は、「甘いものは食べないほうがいいけど、どうしても食べたかったら食事の直後に食べるように」と言います。
食事の直後であれば甘いものを食べても糖の吸収が遅れるからだそうです。
白砂糖を多く含んだ食べ物は体がだるくする
甘いものと言っても果物の甘さは大して問題ないですが、白砂糖を使ったものを食べつづけていると体がだるくなることがあります。
というのは白砂糖を大量に摂取するとビタミンB1が大量に使われるので、糖分をエネルギーに変える役割を担うビタミンB1が不足してしまいエネルギー不足になってしまうからです。
つまり、ビタミンB1が不足すると体がだるくなったり疲れやすくなったりしてしまうのです。
また、精神病や認知症もビタミンB1不足が原因とも言われています。
さらにビタミンB1が不足するとカルシウムも奪われてしまうために骨も弱くなります。
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血糖値が下がり過ぎた時の症状
血糖値が下がり過ぎると体がだるくなるだけでなく、次のような症状も現れます。
極度の疲労感
めまい
頭痛
心臓がバクバクする
イライラする
不安感を感じる
これだけならまだましなほうで、糖尿病の患者が低血糖になると身動きができなくなり大量の汗が出ます。
そんな時は医者から処方されたブドウ糖を食べています。
私の母は何度も低血糖を経験しているので、その時の辛さはよくわかります。
人の体は急激な変化に弱い
人の体は常に安定した状態を保とうと働いています。
よく気温の変化についていけず体調を崩す人がいますが、これはその人が急激な温度の変化に対応していないために体調を崩してしまうのです。
空腹時に冷たいものを飲んだり食べたりすると下痢をすることもありますよね。
寒いのを我慢して風邪を惹いたりすることもありますよね。
こんなことを繰り返しているうちに体がだるくなってしまうのです。
これと同じで空腹時に甘いものを食べるという行為は血糖値を安定させようとしている働きを邪魔しているようなものなのです。
ほかに思い当たる節がないのに体がだるいと訴えている人は、一度甘いものを我慢してみてはいかがでしょうか。