風邪で体がだるい時の対処法

咳や鼻水や寒気といった風邪の症状で身体がだるいと感じる時ってよくありますよね。

何となく寒気がしたり、熱が高くなってきたりと、ついつい先のことが心配になってきます。

そんなときって早く治したいと思うのは誰しも同じ。

風邪は早めに病院に行って診てもらうのか、それとも安静にして寝ている方が良いのか、お風呂は入ってもいいのか、食事は何を食べたらいいのか・・・

どれが正しいのか分からないことが多いのではないでしょうか。

そこで今回は風邪で体がだるい時の対処法についてまとめてみました。

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風邪とは細菌やウィルスの感染により発症した上気道炎

知っているようで意外と知らない風邪の定義。

正式には細菌やウィルスが気道内に入って気道粘膜に付着し、侵入と増殖をして、鼻や咽頭や喉頭の「上気道」や、気管や気管支や肺の「下気道」に急性炎症をきたす疾患を総称して「かぜ症候群」と呼んでいます。

風邪の原因となる主なウィルスは

インフルエンザウィルス
ライノウイルス
コロナウイルス
アデノウイルス
など

細菌は

溶血性連鎖状球菌
マイコプラズマ
クラミドフィラ
など

風邪で体がだるい原因を知る

対処法を知る前にまずは何故風邪を惹いた時に体がだるくなるのか知っておく必要があります。

風邪は細菌やウィルスなどの病原体が体内に侵入して発症しますが、病原体を攻撃するためにその人自身の免疫機能で「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質が作られます。

このサイトカインによって脳が刺激され血管の収縮や汗腺の収縮や全身のふるえなどの熱を逃がさないような反応が現れて発熱として症状に現れるのです。

基本的には平熱が36.5度の人が37.0度を超えると発熱と呼んでいます。

このときに発熱によって体温を上昇させて免疫機能を活性化させることで細菌やウィルスに対抗しているので、全身の筋肉が重さを感じて体がだるくなるのです。

それだけ体が体内に侵入してきた敵を倒そうと集中しているということですね。

風邪を惹いた時にむやみに解熱剤を使わないほうが良いと言うのはこうした理由があるからです。

風邪を治す薬は存在しない

風邪を惹いた時によく風邪薬?を飲む人がいますが、これは風邪を治すのではなくて炎症を抑えるだけの対症療法でしかありません。

これは病院で処方される薬でも同じことです。

つまり体内に侵入した細菌やウィルスを殺すのではなく炎症した気道を鎮めるだけの効果しかないのです。

薬を飲んだら喉のヒリヒリが収まったり鼻水が止まったりするのは一時的な効果でしか無い場合が多いのです。

薬を飲み続けて風邪が完治したことがあるというのも、元々薬を飲まなくても完治していたといえる事例も多いといいます。

さらには風邪薬の副作用によって体がだるくなったり発熱をしたりすることもあり、かえって治りが遅くなる場合もあるといいます。

 

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風邪の症状は花粉症と酷似している

鼻水やくしゃみといった症状は、風邪と判断してしまう人が殆どかもしれませんが、実は花粉症も全く同じ症状なんです。

かくいう私も花粉症歴40年以上なのに未だに風邪との区別がつきません。

くしゃみを連発すると喉がヒリヒリしてくることもあるし、寒気や体がだるくなることがあります。

こうしたことを毎年経験しているにも関わらず花粉症と風邪を区別することが出来ないのです。

個人的には風邪と花粉症を区別するのはある程度日にちが経たないと判断できないと思います。

なので風邪の症状が10日以上改善しないときは花粉症を疑って耳鼻科に診てもらった方が良いかもしれません。

微熱程度ならお風呂に入った方が効果的

昔なら風邪を惹いたらお風呂に入らずに十分な睡眠を摂ることを薦められましたが、今では微熱程度ならお風呂に入った方が風邪を治しやすいと言われるようになりますした。

その理由は、免疫力は体温が高い方がアップするので湯船に使って体温を上げることの方が効果的だからです。

ちなみにお風呂に入るほうが良いとされる体温は平熱が36.5度の人なら37.5度前後までと言われています。

ただし、その後長時間起きていると湯ざめをしてしまうので早めに寝たほうが良いでしょう。

風邪かな?と感じたら温かくして休む

とにかく風邪かなと感じたら温かくしてゆっくりと休むのが体に負担がかからず最も正しい対処法といえます。

ちなみに部屋の温度は20~23度、湿度はウィルスが下に落ちる50%以上が理想的と言われています。

よく部屋の温度を思いっきり上げて汗をかくと風邪が治ると思っている人がいますが、これは風邪を治す効果は無いと言われています。

事実私はそれを信じて何度も試しましたが効果があったと感じたことは一度もありません。

ビタミンcは風邪を治す効果は無い

昔は風邪を惹いたらビタミンCを多く含む果物や野菜を食べることが推奨されましたが、今はバランスと消化の良い食事と水分をしっかり摂ることといわれています。

要は風邪を惹くと体力を消耗するためにしっかりと栄養を摂る必要があり、タンパク質の消化吸収を助けるためにビタミンCも必要と言われているだけで、ビタミンCだけを摂っていても意味がありません。

やはり風邪を治すには休養が一番ということです。

私が個人的に行っている風邪の治し方ですが、ニンニクをまるごと油で揚げて皮をむいてそのまま食べると翌日には風邪の症状がかなり改善しています。

もちろん早く寝ることの方を優先していますが。