花粉症の遺伝

今や4人に一人の割合で罹っているとされる花粉症

冬の寒さから解放され、やっと温かな季節がやってきたかと思ったら、今度はスギ花粉が飛び交う為に外出もままならない憂鬱な春を過ごすことになります。

私も花粉症なので、こういった気持ちはよ~く判ります。

しかも50年近くも花粉症とお付き合いしていますから、いろんな花粉症関連の情報は持ち合わせています。

ちなみに現在、舌下免疫療法で2年近く治療を続けていますが、2017年の今年はスギ花粉が多かったのに症状は格段に軽くなり快適な春を過ごしています。

それまではいろんな方法で症状を抑えようと試してみたものの、どれも大した効果は無く、現在行っている舌下免疫療法が最も効果的な治療法のような気がします。

そんな辛い花粉症ですが、実は私の父親も花粉症、私の2人の息子も花粉症で長男は治りましたが次男は未だに苦しんでいます。

これってやはり遺伝ですよね。

ということで花粉症は遺伝するのか調べてみました。

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長男は6歳で花粉症デビュー

まずは家族の花粉症歴をご紹介します。

父はすでに84歳で亡くなりましたが、30代のころから春先になるとくしゃみと鼻水で苦しんでいたそうです。

しかし当時は花粉症という病名は無かったのか殆どの人は知らなかったそうです。

その後花粉症という病名が知られるようになると父は耳鼻科に診てもらい、そこで初めて花粉症と診断されたそうです。

そんな父の血を継いだ私は14歳のころ突然鼻水が溢れるようになり、風邪が長引いているものだと思い込んで市販の風邪薬ばかり飲んでいました。

そんな状態が2カ月くらい続いたところで突然治ってしまいます。

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やっと風邪が治ったと思ったんですが、翌年の同じ時期になってまた同じ症状に悩まされます。

そこで父が私を耳鼻科に連れて行き、そこで初めて花粉症と診断されました。

これで親子2代で花粉症となりました。

それから20年後に花粉症になったのが私の息子(当時6歳)です。

春先になると目は真っ赤に充血し、くしゃみと鼻水に悩まされ、明らかに花粉症の症状が現れます。

本人が嫌がるので病院には行きませんでしたが、間違いなく花粉症です。

これで三代にわたって花粉症となりました。

そして次男も花粉症です。

こうしてみると明らかに花粉症が遺伝しているのが判りますよね。

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子供の4人に一人が花粉症を発症

今から50年ほど前、私が子供のころには花粉症の症状である目の充血やくしゃみや鼻水で苦しんでいる友人は一人もいませんでしたし、ましてやマスクをしている友人は皆無と言っていいくらい誰もしていませんでいた。

それくらい当時の私の周りでは花粉症とは無縁だったのですが、今では4人に一人くらいの割合で花粉症にかかっている感じがします。

目薬メーカー大手の「ロート製薬」が2012年、0~16歳の子供4,371人を対象にした調査でも、4人に一人の割合で「花粉症だと思う」と親御さんが回答したといいます。

ここ50年で物凄い勢いで花粉症が増えたことが分かりますよね。

 

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両親のどちらかが花粉症だと23~33%の確率で遺伝する

ある調査によれば、父親が花粉症だと23.4%の確率で子供に花粉症が発症し、母親が花粉症だと32.8%の確率で発症するといいます。

母親が花粉症の方が子供に花粉症を発症する確率が高いですが、これは妊娠中にへその緒を通じて母親から栄養を受け取ったり、出産後の母乳など、常に母親からの影響を受ける傾向があることからこのような高い確率になっている

かもしれません。

もちろん両親とも花粉症だと子供が花粉症を発症する確率は一段と高くなると言われています。

花粉症の最大要因はアレルギー体質の遺伝

これまでの花粉症の研究によると、最大の要因はアレルギー体質の遺伝とされています。

つまり花粉症が遺伝するのではなく、花粉症をはじめとしたアレルギー反応を起こしてしまう体質が遺伝するのだそうです。

なので花粉症を発症している人はアレルギー体質の傾向が高いので食物アレルギーやダニ、ホコリなど、あらゆるアレルギーに注意する必要があるとのこと。

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漢方薬でも健康食品でも花粉症を改善するのではなく、アレルギー体質を改善したり花粉症の症状を緩和する物ばかりです。

私が治療を続けている「舌下免疫療法」もアレルギー体質を改善する物ではなく、花粉に慣れさせてアレルギー反応を抑制しようとするのが目的なのだそうです。

なので遺伝による先天的な体質を改善できることは殆ど無いものと考えられています。

長男は花粉症が治った

先にも書きましたが、当時6歳の長男は花粉症が酷かったのですが、あるとき少年野球のチームに入って野球がしたいと言い出し、近くのチームに入れることになりました。

もちろん野球は外でプレーする物ですから春先には花粉をもろに浴びることになり花粉症がよけいに悪化しないかと心配でした。

ところが症状が出たのはほんの一年目の短期間で、3年もすると花粉症の症状は全く出ることは無く、22歳になった現在でも花粉症の症状は出ていません。

おそらく花粉症が治ってしまったのだと思っていますが、花粉を浴びながら激しい運動をしていたのが要因ではないかと素人ながら確信しています。

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まとめ

いかがでしたか。

親が花粉症だと子供に遺伝する可能性があることが分かった以上、花粉の飛散時期には外出を控えるか、面倒でもマスクをするなどの予防策を施すことが賢明かもしれません。

運悪く花粉症を発症した人で症状に耐えられないのであれば、私も行っている舌下免疫療法がおススメです。

完治はしないかもしれませんが、だいぶ症状が軽くなりますよ。

それよりもスギやヒノキの伐採をして花粉自体を減らす政策を採用してほしいものです。

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