毎年春になると話題になるのが花粉症ですよね。
外を歩く人はマスクをかけ、洗濯物は室内で干し、それでも完全に
花粉を避けることは出来ないので薬を飲んでいる人も多いと思います。
おかげで耳鼻咽喉科は超満員。
診察待ちに1時間、薬をもらうのに1時間、これだけで半日潰れてしまいます。
花粉症患者にとって本当にこの時期は魔の季節なんですよね。
私も40年以上も花粉症とお付き合いしているのでその苦しみはよくわかります。
ところが最近になって花粉症患者に朗報が舞い込んできたんですよ！
それが花粉症の人は癌にならないってことらしいのです。
そういえば私の周りでも何人か癌に罹った人が
5人いますが、全て花粉症では無いのです。
現在3人に一人が花粉症という中で5人とも花粉症でない
ということは、説得力のある話題ですよね。
花粉症患者は癌になり難いというのは一体何故なのかを調べてみました。
花粉症患者8,000人を追跡調査
東京大学医学部の発表によると40～69歳の花粉症患者8,000人の追跡調査を行ったところ、
花粉症でない人と比較して癌による死亡率が52％も低いことが判ったそうです。
で、どんな癌に予防効果があるのかというと、
膵臓癌、大腸癌、胃癌、子宮癌、脳腫瘍
だそうです。
もっとも癌は髪の毛と心臓以外にはどこでも出来ますから、
癌ができる場所をいっても意味ないかもしれませんが・・・
過剰な免疫反応で癌細胞を攻撃
花粉症をはじめとするアトピー、喘息、食物アレルギーなどのアレルギー症状というのは、
通常なら無害な物質なのに免疫システムが過剰に反応して起きる症状なのです。
その原因は明らかにされていませんが、一説によると便利で清潔な環境に置かれているため、
元々自然と“共存”してきた人間が体内でバランスを崩してしまった結果だと考えられています。
また花粉症は高齢になると治ることもあるそうで、これは免疫力が
低下するため花粉に対しても過剰反応しなくなるためと言われています。
その過剰な免疫反応が実は癌細胞も攻撃してくれるというのです。
昔から癌といえば手遅れになりやすい病という認識がありましたから、
花粉症患者にとって朗報ではないでしょうか。
ただ、中にはそれでも花粉症を治したいと思っている方も多いでしょうけど・・・
癌細胞は誰でも毎日のように発生している
癌は特定の人にしか発生しないと思っている方も多いようですが、
実は誰でも体内で癌細胞が発生しているんです。それも毎日・・・
こんなことを聞くと恐ろしくなりますが、免疫機能が正常に働いていれば癌細胞を敵とみなして
攻撃してくれるので健康体であればそれ以上癌細胞が増殖することなく死滅していくのです。
ところが何らかの原因で免疫機能が低下すると癌細胞を
攻撃しきれなくなり癌細胞の増殖を許してしまうのです。
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肺ガンや乳ガンには予防効果は無い
そんな花粉症の癌予防効果も全ての癌に効果があるわけではなく
一部の癌には予防効果が無いと言われています。
それは肺がんと乳がんです。
肺がんと乳がんといえばよく耳にしますから家族に
同じ癌を経験している親や兄弟がいると心配ですよね。
ただ、これもあくまで統計上のことですから、
頭の片隅にでも置いておくくらいの感覚で良いのでは・・・
日頃から規則正しい生活をしてストレスを溜めないように
していればそんなに心配するほどでもないと思いますよ。
花粉症の根治が期待できる舌下免疫療法
「だったら花粉症でいいや！」って考えている方も多いのでは・・・
そんな方におススメなのが舌下免疫療法です。
舌下免疫療法とは対象の花粉を少しずつ体内に入れて花粉に慣らせ、
免疫システムが花粉を攻撃しないようにしようとする療法です。
つまり花粉を味方にしつつ癌細胞を攻撃してくれるというわけです。
しかも保険が適用され、懸念されている副作用（アナフィラキシーショック）の報告も無いんです。
治療法は簡単で毎日花粉のエキスを舌の裏側に数滴垂らすだけです。
ちょっとした制限がありますが、痛くもかゆくもありません。
私も昨年の6月から治療を開始して現在9か月目になり、
今年が初めての花粉シーズンですが症状は軽くなりました。
具体的には目のかゆみが殆ど無くなり、
口の中のかゆみも半分くらいに減りました。
ただし、この舌下免疫療法は最初は2週間に一度、3ヶ月後からは2カ月に一度の通院で、
計3年くらい続けることが必要だそうで、途中3日サボるとまた最初からやり直しだそうです。
根気のいる治療法ですが、8割の人が花粉症の根治、
または症状軽減ができるとあって今評判になっています。
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舌下免疫療法は保険適用ではどのくらい費用がかかるの？
