花粉症の新たな治療法として注目されている舌下免疫療法ですが、
どのような治療法で保険適用ではどれくらいの費用がかかるのか気になりますね。

実は先日6/18日に名古屋市南区にある大同クリニックに
今年から新たに舌下免疫療法をはじめたとのことなので話を聞いてきました。

大同クリニックに決めたのは以前から花粉症の治療をしていたから

舌下免疫療法を行っている病院を名古屋で探してみました。に書いてありますが、
名古屋で舌下免疫療法を扱っている病院は他にもありました。
大同クリニック

大同クリニックに決めたのは
私の場合、花粉症の治療で20年以上も大同クリニックに
通っていて血液検査もしてもらっているからです。

なので舌下免疫療法に関しては大同クリニックに実績があるわけでもなく、
私としてはただ単に自分の情報が記録されているからです。

もちろん話を聞くだけでなく、実際に
舌下免疫療法を始めるつもりで行きました。

診察室で舌下免疫療法の詳細を教えてもらう

診察当日は予約時間の15分ほど前に病院に着きましたが、
受付を済ませるとチェックシートを渡され事前にアレルギーが無いかとか、
何か薬を飲んでいるかなど、いくつかの項目にチェックを入れて提出しました。

その後、予約を取っていたので
それほど待たされることも無く早速診察室へ。

私は診察用の椅子に座り、先生がパンフレットを
開きながらいろんなことを説明していきます。
服用記録・症状日誌、使用方法と副作用について
その時に渡されたのがこれです。服用記録・症状日誌と使用方法や副作用のときの対処方法などが詳細に書かれています。

毎日することなので服用記録をつけて管理してもらうために渡しているようです。

まず驚いたのが、
1年間は2週間に一回に診察を受ける必要があるとのことで、
薬も2週間分しか出ないとのこと。

私はせいぜい1カ月に1度くらい通えばいいと思っていたので
内心「面倒だな」って思っちゃいました。

というのは、
大同クリニックの耳鼻科って予約をしていても
先生の都合でけっこう待たされることがあるんですよ。

20~30分は当たり前で1時間以上待たされることもあります。

とはいえ
これで春の花粉シーズンの苦しみから解放されるんですから
これくらいは我慢しなければ・・・

服用記録
服用記録・症状日誌の中身はと言うと、このように毎日チェックを入れていきます。これを2週間続けて花粉濃度を少しずつ増やしていきます。

服用記録(維持)

2週間を過ぎると花粉液の量は一定になるので毎日カレンダーにチェックを入れていきます。

花粉の時期に症状と対処の記入

花粉が飛散している時期に症状と対処を記録します。たとえば、点眼液、点鼻薬、内服薬を記録しておきます。目や鼻の症状もレベル別に記録しておきます。3か月分記録できるようになっています。

シダトレン一週目

舌下免疫療法は花粉の濃度が違うシダトレンと呼ばれる溶液を毎日舌の裏側に滴下していくのですが、これを徐々に濃くしていき2週間で最大の濃度まで持っていき、これを2年間にわたって毎日滴下していきます。

この写真はそのシダトレンと呼ばれる花粉液のボトルです。

初めの1週間だけ使用するもので、花粉の量は200JAU/1mLとなっています。

2週目は濃度が10倍になり、花粉の量は2000JAU/1mLになります。

1周目が青のボトル、2周目が白のボトルに分けられ間違えにくくなっています。

中身の量は足らなくならないように多めに入っています。

シダトレン花粉量維持用

2週間過ぎたら維持期に入るとのことで、花粉の量は一定になります。

この写真はそのパックですが、実際に使用してみましたが、これがけっこう面倒で・・・

というのは
いちいち破って中身を全部舌下に落とさなければならないのです。

その際に上手く破らないと中身の溶液が噴き出してこぼれてしまうことがあるからです。

これだったらボトルにしてもらったほうがよっぽど簡単だったのにって思います。

しかもゴミが増えるし・・・

先生が言うには1~2日くらい忘れても問題ないそうで、薬の量はそのままで良いそうです。

さすがに3日以上忘れると医師の指導が必要となるようですが・・・

そして治療は2年間以上(推奨は3年間)にわたって行っていくのですが、
花粉症が治るのは8割で、残りの2割は症状が多少軽くなるか、
全く効果が無いかと残念な結果になることもあるそうです。

こうなったら8割の中に入ることを願うしかないですね。

 

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最初は医師の目前で溶液を滴下して様子を見る

先生が言うには舌下免疫療法の副作用で最も恐れているのが
アナフィラキシーショックだそうで、
これまでそのようは報告は一回のないとのことですが、
念の為最初の一回だけは先生の目の前で溶液を滴下して
15分ほど様子を見たいとのことでした。

舌下免疫療法の副作用

アナフィラキシーショックとは
食べ物に対するアレルギーで体内の抗体が反応して、
呼吸困難などの重篤な症状に陥ることがある怖い反応です。

医学界では舌下免疫療法の副作用でアナフィラキシーショックが
どのくらいの割合で起こるのかを様子見としているようで、
まずは大きな病院で舌下免疫療法をはじめてもらい、
小さな病院は副作用がどのようになるのかを見てからはじめるようです。

ちなみに私は口の中が少しだけ痒くなりました。
花粉症症状に比べればはるかに軽いものなので
それほど気にはなりませんでしたが・・・

はじめて溶液を滴下してみたら少しだけピリピリ

先生の前でボトルをセットし口を開けて舌を上に向け、
その下に溶液を1プッシュだけ滴下しました。

味は甘い感じがして、けっこう美味しかったですよ♪

ちょっとだけ舌がピリピリとしましたが、
大したことはありません。

この状態を2分間保ちその後は飲み込むのですが、
2分間というのがけっこう長く、口の中で溜まっていく唾液を飲み込めずに
我慢していなければならないのはけっこう辛いものがあります。

2分が過ぎたところでやっと飲み込むことができ、
これで1回目の溶液滴下は完了しました。

注意することは溶液滴下の前後2時間は激しい運動、入浴、アルコールを飲むことは避けるようにとのこと。

また溶液滴下後5分間は飲食したりうがいしたりしてはいけないと言われました。

舌下免疫療法の診察料と薬代

とりあえず最初の診察と治療が終了したところで診察代が580円で、
2週間分のシダトレンの料金は650円でした。

診察料と薬代を合わせて1230円でした。

私の場合は社会保険で3割負担になっているので、
1割負担の方なら400円くらいになると思います。

2週間に一度ですから1カ月だと2460円ということになります。

そして2週間後に再度診察を受けて2週間分のシダトレン(維持用)をもらいます。

その時の診察料は700円、シダトレンは460円、計1160円でした。

今後2年間はこの費用で変わらないと思います。

これくらいだったらそう高くはないと思います。

花粉シーズンの辛さを考えれば安いもんかもしれませんね(*^_^*)