舌下免疫療法が保険適用になり、多くの花粉症患者が治療を受けているようで、最も多いスギ花粉症の患者には効果的とされています。
舌下免疫療法で効果が出る人は全体の8割に留まり、残りの2割の人は効果が無いとされています。
かくいう私も現在、舌下免疫療法にて治療を続けています。
今年の6月で丸2年になりますが、効果のほどはというと、かなり花粉症の症状は軽くなりました♪
ただしスギ花粉にだけです((+_+))
私の場合毎年花粉症の症状が現れるのが3月の上旬から5月の連休過ぎまでで、この二カ月間は前半の一カ月がスギ花粉、後半の一カ月はヒノキ花粉による症状となります。
つまり私の場合スギ花粉には効果がありましたが、ヒノキ花粉には全く効果を感じられないのです。
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治療を始める前に主治医に確認した時には「スギ花粉とヒノキ花粉は大きさや形が非常に似ているので同じくらい効果があるはず」と言っていたんです。
それが実際に2年間も舌下免疫療法で治療を続けてきたにもかかわらず、スギ花粉にだけしか効果が表れないのです。
もっとも、治療前にはシーズン後半になると夜も寝られないほど辛い日々だったのが、前半のスギ花粉だけでも軽くなったので全体から見ればかなり楽にはなったんですが・・・
とはいえ主治医が言っていたんですから間違いないはずと思っていたんですが、実際にこういった事実がある以上他の人はどうなんだろうと疑問に思い調べてみました。
スギ花粉症患者の8割はヒノキ花粉症を合併している
スギ花粉症を患っている人の80%はヒノキ花粉症を合併してることが分かっており、ヒノキ花粉が飛散し始める4月からは辛い時期となっています。
私が通っている病院の主治医のようにスギとヒノキの両方の花粉に効果があるはずと考える医師と、現在ではスギ花粉症にしか効果は望めないと考えている医師がいます。
またスギやヒノキ以外にも、ブタクサやカモガヤからハウスダストやダニまで、様々なアレルゲンを持っている患者もいます。
今後スギ花粉の舌下免疫療法の効果を見極めたうえで他のアレルゲンを対象にした舌下免疫療法が徐々に増えていくものと考えられます。
日本の舌下免疫療法ではスギ花粉しか認可されていない
日本では今のところスギ花粉しか認可されておらず、ヒノキ花粉は当面認可されないみたいですね。
聞くところによるとアメリカでは普通に売られているようで実際に舌下免疫療法で使われているといいます。
アメリカで売られているのなら病院側で輸入するという手もありますが、保険適用外ということと副作用を考えるとちょっと二の足を踏んでしまうかもしれません。
もしスギ花粉と同様にヒノキ花粉も保険適用になれば間違いなく需要はあるはずなんですが・・・
様々な情報を元に片っ端から調べてみたんですが、まったく情報が無いところを見るとヒノキ花粉の舌下免疫療法は何も行われていないそうです。
3~5年という長い年月で毎日花粉の液を舌の下に滴下するという面倒さを考えればスギとヒノキの両方を一度に治療出来たらどんなに時間とお金の無駄が省けるのか・・・
ヒノキは日本特有の品種なので国内のみしか需要が無いことが研究の妨げになっているのかもしれません。
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舌下免疫療法を扱っているのは大きな病院が中心
私は現在名古屋在住ですが、2年前に舌下免疫療法の治療を始めようと名古屋の病院を調べてみたんですが、これがとても少なく大きな病院が中心だったんです。
小さな病院で舌下免疫療法を扱っているところは確か5件ほどしかなく、結局名古屋市南区の「大同クリニック」で治療を受けることになったんです。
こんな画期的な治療法を何故多くの病院は扱わないのかなあ?と不思議に思っていたんですが、どうやら副作用を恐れているようで・・・
というのも、命に関わる「アナフィラキシーショック」を起こす可能性があるとされているそうなんです。
あわせて読みたい:舌下免疫療法の副作用が怖い?
「アナフィラキシーショック」といえば、食物アレルギーやハチに刺された時など、ショック症状を起こして呼吸困難に陥って死亡することもある恐ろしい症状です。
もし小さな病院で「アナフィラキシーショック」が起きれば、それだけで経営危機に陥る恐れがあって二の足を踏んでいるようなんです。
つまり本当は舌下免疫療法を扱いたいのに、万が一のことを考えて様子見しているんだそうです。
ちなみにこれまで日本では舌下免疫療法において重篤な副作用は報告されておらず、ほぼ安全とされているようです。
なのでいずれは小さな病院でも舌下免疫療法を始めるのではないでしょうか。
また、実際には舌下免疫療法を行ってはいるものの、表立って宣伝している病院もあり、実際に問い合わせてみないとどれくらいの数の病院が扱っているのか不明です。
花粉症の鼻詰まり対処法
花粉症の症状として辛いのはくしゃみや鼻水が長い期間続くことです。
また口の中が痒くなったり喉がヒリヒリしたりと、不快極まりないですよね。
そして症状が悪化すると鼻が詰まることが多くなり、頭が重くなって仕事や家事がはかどらないといったことに悩まされます。
また鼻が詰まることでムズムズしてくしゃみも出やすくなります。
こんな時に鼻づまりを簡単に解消できる方法があります。
それは脇の下に物を挟んで軽く圧迫するだけです。
物は挟んでいる感じが分かれば何でもOKです。
たとえば新聞紙を硬めに丸めたものや、ゴムボールなんかで十分です。
詰まった鼻の反対側の脇の下に挟んで数分様子を見てください。
少しずつ鼻の詰まりが改善されて普通に呼吸できるようになりますよ。
ただし、挟んだものを取ってしまうとまた元に戻って鼻が詰まってしまいます。
これも花粉のシーズンが終了すれば必要なくなりますから、しばらくは辛抱ですね。