いまや三人に一人が苦しんで、国民病とまで言われても
おかしくないところまで来てしまった花粉症ですが、
数年前から画期的な治療法が開発され高い効果を発揮しているようです。
それは舌下免疫療法と呼ばれ、花粉症の原因とされるスギ花粉に
対してアレルギーが出ないようにすることを目的としています。
この治療法が一昨年に保険適用となり一気に治療を始める人が増えるのではと思いきや、
意外と治療していない人もいて、芸能人でもまだ舌下免疫療法を受けている人は聞いたことがありません。
ちなみに私は昨年の6月から総合病院ので舌下免疫療法を受けていますが、
現在3月の下旬にも入ろうかとしている時期で花粉のピークなのに、
昨年までひどかった花粉症の症状が劇的に軽くなり、今までの苦しみは何だったんだろうというところまで改善しています。
あまりに調子が良いので私の周りの花粉症と思われる人に教えてあげていますが、
誰ひとり舌下免疫療法を受けていないばかりか名前も知らないんですよね~
それくらい認知度が低いんですよ~
しかしどうしてこんな良い治療法なのに皆さん受けないのか不思議だったので理由を調べてみました。
あわせて読みたい:舌下免疫療法を行っている病院を名古屋で探してみました。
舌下免疫療法は保険適用ではどのくらい費用がかかるの?
舌下免疫療法でも2割の人が全く効果なし
舌下免疫療法はこれまでの統計によると症状が軽くなり薬が不要になった人が20%、
薬を減らすことが出来た人が60~80%なんですが、全く効果が無かった人が20%
となっているようです。
しかも舌下免疫療法は治療期間が3年といった非常に
長い期間を必要とするため根気が無いと続きません。
また、途中でサボってしまうとまた最初から始めない
といけないなど、治療も制約があります。
こうした制約と長い治療期間が受けることを躊躇させているのかもしれません。
ただ治療といっても毎日舌の裏側に花粉エキスを垂らすだけなので
習慣化すれば、毎日顔を洗う程度のことで面倒な作業ではありません。
とはいえエキスを垂らしてから計7分は飲み食いが
出来ないので、それだけを我慢すれば良いのです。
舌下免疫療法は総合病院が主流
私が舌下免疫療法を受けているのは総合病院ですが、何故そうしたのかというと
過去に花粉症が良くならず複数の病院で治療を受けていた時に唯一血液検査を受けて
どのアレルギーがあるのかを調べてもらったことがあるからです。
本来なら自宅の近くにある小さな耳鼻咽喉科に行けば時間的にも短縮できるんですが、
あいにく小さな耳鼻咽喉科で舌下免疫療法は行われていなかったんですよね。
その理由は副作用が怖いからなんだそうです。
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小さな病院で副作用が出ると経営に赤信号が灯る
これはある耳鼻咽喉科の医師に聞いた話ですが、舌下免疫療法は画期的な
治療なのに唯一の副作用が「アナフィラキシーショック」だそうです。
「アナフィラキシーショック」といえばハチに刺されたときなどのアレルギー反応で
呼吸困難に陥ってしまうことで、最悪死んでしまうこともあるくらい恐ろしい現象です。
もし「アナフィラキシーショック」が小さな耳鼻咽喉科で起こってしまうと
その影響は計り知れないものになるため、二の足を踏んでいるのが現状なんだそうです。
なので小さな耳鼻咽喉科は当面は総合病院の治療経過を見て、
安全であることが確認されてから治療を始めようと考えているとのこと。
したがって、病院の間でも多少の疑心暗鬼があるみたいです。
花粉エキスを始めて垂らすのは医師の目の前
舌下免疫療法は3年もの長期間治療を続けなければなりませんが、
最初の治療で医師の目の前でエキスを垂らし一定の時間様子を見なければなりません。
というのは万が一「アナフィラキシーショック」が起こった時に直ぐに対応する必要があるからです。
とはいえこれまで全国での舌下免疫療法で「アナフィラキシーショック」が
起こったという報告は無いそうで、まず心配する必要は無さそうです。
おススメは小さな耳鼻咽喉科
これまで私は総合病院で治療を受けてきましたが、1回の通院で
あまりに時間がかかりすぎてウンザリしているんです。
予約制なのに30分以上は待たされ、診察が終わっても
薬をもらうまでさらに1時間以上もかかってしまいます。
総合病院ですから様々な病を抱えた患者さんが多いため、
薬をもらうときには長時間待たされてしまうんですよね。
大きな病院でも小さな病院でも舌下免疫療法でもらう薬は同じだし、
診察といっても喉や鼻を診るだけですからどこで受けても同じです。
そう考えると今後、舌下免疫療法を受けるのなら
小さな耳鼻咽喉科を受けたほうが短時間で終わると思いますよ。
まずは花粉症シーズンが終わる6月からの治療を検討してみてはいかがですか。
花粉シーズンでもマスクなしで外出できますから快適ですよ♪