光免疫療法の実用化

光免疫療法でこれまでとは違った癌治療が可能になると話題になっています。

聞くところによると、アメリカのがん研究所で研究員を務める日本人の小林久隆氏が開発したとされる光免疫療法は、ガン細胞だけを狙って光を照射するだけで癌を消滅することが出来るんだとか。

しかも抗がん剤を必要としないために副作用の心配が無いという画期的な治療法なんだとか・・・

現在アメリカで臨床試験に入っているそうで、近い将来採用の見込みだといいます。

そんな光免疫療法の情報を聞くにつれデメリットが見当たらないんですよね。

しかも短期間で治療費も安いときたら試さない手は無いと思うのですが・・・

これって今からでもがん患者に採用しても良いのではないかと思うくらいなんです。

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ガン細胞と結合する抗体を使用

光免疫療法がこれまでのがん治療法と違うところは、ガン細胞に抗体を結合させて光を当てることで抗体が化学反応を起こして発熱することで熱に弱いガン細胞が破壊されるというところです。

通常のがん治療といえば手術で癌を切除し、転移の可能性があれば抗がん剤で癌細胞を徹底的にたたくという治療法です。

しかし、この治療法だと抗がん剤での副作用である脱毛や嘔吐、抵抗力の低下など、様々なリスクを伴います。

また陽子線治療でも高い効果が期待できるようですが、完治するまで数百万円という膨大な費用の負担を背負うことになり一般の方には不可能です。

人体に無害な光を照射

光免疫療法で使われる近紫外線はテレビのリモコンでも使われているような人体には無害な物で、しかも機械の価格は300万円程度と通常の医療機器に比べて非常に安価なのだそうです。

なので治療費は通常の癌治療と比較してかなりの低料金になると見られ、一般の方でも経済的に不安の無い範囲で治療を受けることが出来ます。

抗体は毒性の低いものを採用

癌細胞にくっつくとされる抗体ですが、アメリカで認可された内の毒性が少ないものを採用しているそうです。

名称は「IR700」と呼ばれ、体内に取り込ませてもいずれは尿と一緒に体外に排出される為に負担は軽いとのこと。

しかもこの抗体は正常の細胞には結合しないということ。

なので抗がん剤のように正常な細胞まで悪影響が起こることが無いのです。

 

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治療期間はたったの二日

驚異的なのが光免疫療法の治療期間です。

1日目に体内に抗体を点滴で送り込み、二日目に近赤外線を照射するだけです。

しかも小さい癌なら7分前後、大きな癌でも2時間もあれば完了してしまうのだとか。

これで完了です。

これまでの癌治療と比べれば光免疫療法は夢のような治療法ですよね。

転移したがん細胞まで攻撃

光免疫療法が画期的なのは他の癌細胞や転移したがん細胞まで働いて消滅できるかもしれないということ。

癌細胞が増殖するのは免疫細胞の働きを邪魔している「制御性T細胞」の存在があるからです。

光免疫療法で近赤外線を照射すると制御性T細胞が破壊されるために活性化した免疫細胞が転移したがん細胞を破壊することが期待できるんだとか。

IPS細胞のがん化を防ぐ

日本人としてノーベル賞を受賞した山中教授が開発したとされるIPS細胞は画期的な方法なのですが、ただ一つ懸念されているのが細胞のがん化なのだそうです。

そのIPS細胞の癌化を防ぐ働きがあるのがこの光免疫療法だというのです。

IPS細胞で作成した臓器や網膜用の細胞シートはどうしても悪性の細胞が混入してしまうそうで、これに抗体をくっつけて近赤外線を照射すれば一瞬で癌細胞を消滅させることが出来るとされているのです。

いかがですか、どこを見てもデメリットが見当たらないんですよね。

ひょっとして今、癌で闘病中の小林真央さんも光免疫療法を採用しているのかもしれませんね

光免疫療法が実用化されればもう癌になっても落ち込むことは無いですよ。