健康のためによく噛んで食べるようにと昔から教育されていますよね。
よく噛むことで食べ物が細かく砕かれ胃腸での消化吸収を助けたり、満腹感を早めに知らせてくれるので食べ過ぎを予防することも出来ると言われています。
昔から歯が丈夫な人は長生きすると言われているように、歯が丈夫なことが健康にとって非常に重要なポイントであることがよくわかりますよね。
実際に戦国時代を生き抜いた徳川家康は当時としては超長生きとされる76歳まで生きたとされていますが、最も気を付けていたのが食事での噛む回数であったと言われています。
それくらい噛む回数がその人の寿命を決めると言われているくらい大切なことなんですね。
ところが現代人は噛む回数が非常に少ないとされているのです。
それは顔に現れているといいます。
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健康寿命を伸ばす食べ物に意外なものが ・・・
現代の若い人は顎が小さい
最近の若い人は明らかに顔が小さくなっていますよね。
芸能人の若手でも美男美女と言われているのは決まって顔が小さいです。
何故最近の若い人は顔が小さいのかというと食事が大きく影響していると言われています。
食事で噛む回数が減ったことで噛むために使われている顔の筋肉が細くなり顔が小さく見えるといいます。
特に大きく影響を受けているのが顎の筋肉です。
顎が小さくなることで永久歯が生える場所が狭くなり歯の本数が少なくなったと言われているのです。
ちなみに日本人の永久歯の本数は親知らずを抜いて全部で28本とされていますが、近年は10人に一人の割合で少ない人がいるそうで、これは明らかに顎が小さくなっていることが原因と言えます。
昔の食事は硬いものが多かった
私が子供のころには、たくあん、めざし、きんぴらごぼう、レンコン、おやつはスルメせんべいが主流でした。
どれもよく噛まないと食べられないものばかりでした。
ところが現代はどうでしょう。
食パン、ハンバーガー、カレー、オムレツ・・・
どれをとっても柔らかい食べ物ばかりです。
こういった食べ物は洋食に多く、和食に比べて脂肪の量も多く、これらの脂肪は口の中で簡単に溶けるので噛む必要も少なくて済みます。
またおやつ一つとっても口の中で簡単に溶けるチョコレートや生クリームなど、これも噛む回数は大して必要ありません。
こういった食べ物ばかりだと大して噛まずに食べることが出来るので、いつしか噛む回数も減ってきているとされているのです。
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和食と洋食では噛む回数は2倍
ある実験によると和食と洋食では噛む回数が大きく違うことが確認できたといいます。
その実験とは、和食、洋食とも約6千キロカロリーの咀嚼時間と咀嚼回数を調べてみたら、和食の方が咀嚼時間と咀嚼回数で大きく上回ったといいます。
特に咀嚼回数にいたっては2倍も多く噛んでいたとの報告があります。
現代は食の欧米化が叫ばれ、それに伴って癌やメタボの発症が増えているとされていますが、こういった噛む回数が減っていることも大きな要因といえます。
噛む回数が減ると歯並びが悪くなる
噛む回数が減って顔が小さくなるだけならまだ良いのですが、それに伴って歯がぐらついたり歯並びが悪くなったりすることも多いといいます。
また噛む回数が少ないということは“早食い”になることから血糖値の上昇に繋がり肥満の原因になります。
太った人がご飯を食べるときに噛む回数を見ていてください。
殆どの人が3~5回くらいしか噛みませんから・・・
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噛む回数が減ると若さを保てなくなる
噛む回数が減ることで顔の表情を作る筋肉が衰え表情が乏しくなります。
魅力的な表情を見せるには顔の筋肉は発達していたほうが良いのです。
もっと怖いのは中高年になると顔の筋肉がたるみ、浮腫んだり二重顎になったりします。
よく噛むことは消化吸収を助けるだけでなく顔の若さを保つために重要なポイントだったんですね。
若さを保とうとジムに行って筋力トレーニングをしても顔がたるんでいては意味がないですからね。
健康のためや顔の若さを保つためには日頃から噛む回数を意識して食事を摂りたいものです。
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