近頃長寿になるとされる遺伝子が話題になっていますね。

その名はサーチュイン遺伝子と呼ばれるそうですが皆さんはご存知ですか?

また、このときよく耳にするのが「テロメア」です。

テロメアとは、染色体の先端にくっついている物質で、遺伝子情報を保護する役目を担っています。

細胞は絶えず分裂し、新しい細胞が生まれて生命を維持していますが、分裂の際にテロメアが少しずつ短くなっていきます。

細胞分裂をするたびに短くなってしまうテロメアを抑制してくれる働きがあるのがサーチュイン遺伝子だそうです。

そこでサーチュイン遺伝子がどういうものなのかが気になった私は早速調べてみました。

サーチュイン遺伝子が活性化すると寿命が延びる

私は名前だけは知っていましたが、どうしてサーチュイン遺伝子が長生きにさせてくれるのかは知りませんでした。

聞くところによると、動物実験ではサーチュイン遺伝子を活性化させると寿命が20~30%も伸びることが確認されているんだそうです。

これを人間に当てはまれば、寿命が80歳の人がサーチュイン遺伝子を活性化させると96~104歳にまで長生きできるんですよ!

これって凄いことですよね。

サーチュイン遺伝子は誰もが持っている

サーチュイン遺伝子は老化を抑制して寿命を延ばす作用があることから、特定の人しか持っていないのではないかと考えがちですが、実はすべての人がサーチュイン遺伝子を持っているんだそうです。

なのに、どうして長寿の人とそうでない人に別れるのかというと、その人がサーチュイン遺伝子を“有効活用”出来ているかどうかで変わってくるんだそうです。

つまり、せっかく長生きできるのにサーチュイン遺伝子のスイッチがOFFになっていて使い切れていない人がいるんだそうです。

これでは宝の持ち腐れですよね。

それではどうしたらサーチュイン遺伝子のスイッチをONにすることが出来るのでしょうか?

 

 

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サーチュイン遺伝子を活性化させるスイッチ

誰もが持ち合わせているとされるサーチュイン遺伝子ですが、普通に生活しているとスイッチONにはならないとのこと。

ただ、一つの方法としてカロリーを70%にまで抑えるのが有効だそうです。

しかし、これは食事制限のダイエットと同じで健康面ではあまり現実的ではないですよね。

そこで近年注目されている物質がレスベラトロールです。

レスベラトロールはポリフェノールの一種で、カロリー制限をしなくても摂取するだけでサーチュイン遺伝子のスイッチをONにしてくれる効果があるそうです。

気になるのはレスベラトロールを多く含む食べ物ですよね。

実はブドウの皮に多く含まれていると言われています。

ブドウといえば思いつくのがワインですよね。

以前からワイン、特に赤ワインはポリフェノールを含んでいるので健康にいいとされていますが、こういった理由があるからです。

また、ブドウ以外でも、ピーナッツの皮やアーモンドの皮などにもレスベラトロールが含まれているそうです。

ただし、食べ物に含まれているレスベラトロールはわずかしか含まれず、1日の摂取量には遠く及ばないと言われています。

最近ではレスベラトロールを凝縮させたサプリメントがあるので飲んでみるのも良いかもしれませんね。

サーチュイン遺伝子の寿命延長以外の作用

これまでの動物実験では、サーチュイン遺伝子の寿命延長以外の作用にも注目されているようで、動脈硬化・心不全・2型糖尿病・肥満などに効果があると言われています。

また、アルツハイマーや難病の筋萎縮性側索硬化症にも有効ではないかと言われていて研究が続けられているようです。

サーチュイン遺伝子の寿命延長作用に対する否定的な意見も

某大学の論文によると、過去10年間でサーチュイン遺伝子に関する研究には深刻な欠陥があることが指摘されていて、実際に同じ条件で実験を再現したところ寿命延長効果は確認できなかったというのです。

詳細は分かりませんが、過去10年間で行われた実験に採用した「線虫」や「ミバエ」自体に問題があったことを認めたんだそうです。

とはいえ寿命延長作用は無くとも健康上の利点はあることは確認されたそうです。

以上がサーチュイン遺伝子の作用ですが、どうやら寿命が延びるということは確認されていないようですが、健康上大きなメリットがあることは間違いないようです。

したがって健康になればそれだけ心身ともに老化が抑制されるので、そういった意味では寿命が伸びることは大いに考えられますね。

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