健康には運動が欠かせませんが、その目的や種類によってはやって良い時間帯とやってはいけない時間帯があるのをご存知ですか?
たとえば糖尿病のために血糖値の上昇を抑えたいのであれば、食後1~2時間後の有酸素運動が効果的だったり、脳の活性化が目的なら朝食後の30分の休憩後に有酸素運動が効果的だったり、ただ単に筋肉を増強したいのなら夜に筋トレを行うと効果的といった具合です。
いずれにしても運動というものはある程度時間をかけるのと続けなければ効果は期待できません。
一回の運動で効果が期待できるのはストレスの解消くらいのものです。
また運動は週に一度3時間ほどの運動を集中して行うよりも、30分を毎日行うほうが効果的といいます。
ただしこれも義務感に囚われるとかえってストレスになるので注意が必要です。
なので運動というものは毎日楽しく行い、雨の日にはお休みしても良いといった“いい加減さ”があってちょうど良いといいます。
極端な空腹時の運動は筋肉を細くする
ウォーキングやジョギング、筋トレなどの運動は糖質がエネルギー源になり、それが尽きると体脂肪がエネルギー源になります。
ちょっと前に「ウォーキングは始めてから20分後に脂肪が燃焼し始めるので、ダイエットをしている人は20分以上歩かないと意味が無い」と言われていたのはこうした理由があるからです。
それなら空腹時にウォーキングをすればいきなり体脂肪が燃えだすので効率的にダイエットができると考えがちですがそう簡単では無いようです。
というのは、極端な空腹時に運動をすると、血糖値を一定に保つために肝臓に蓄えられているグリコーゲンがブドウ糖に分解され血液中に送られます。
このグリコーゲンが分解されるときに筋肉のたんぱく質も分解されてしまうからです。
つまり極端な空腹時に運動をすると筋肉が細くなってしまうというわけです。
筋肉が細くなってしまうということは基礎代謝が低下してしまうので痩せにくい(太りやすい)体質になってしまいます。
せっかくダイエットのために運動をしても、やり方を間違えればリバウンドしやすい体質になってしまいます。
というか、空腹時のウォーキングの経験のある人なら判ると思いますが、ふらふらして気分が悪くなってしまいます。
もちろん私も経験済みです(^^ゞ
したがって極端な空腹時には運動をする30分ほど前に少々の糖質を摂っておくことをお勧めします。
ちなみに私はバナナを1本食べるようにしています。
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食後30分以内の運動はNG
食後は食べた物を消化させるために胃に血液が集中して活発に働いているので、その時に運動をすると胃への血液が不足しがちになり消化不良を起こす要因となるといいます。
若いころ食後に運動をして横っ腹が痛くなったことってあったのではないでしょうか?
これは消化器官が急に血液不足になるからと言われているんです。
なので食後は胃で食べた物が消化されている時間帯は避ける方が良いということです。
食べた物が胃で消化される時間は食べた物にもよりますが、だいたい2~3時間で消化されると言われています。
したがって食後2~3時間後くらいの運動が理想的ということになります。
運動をしないほうがいい場合
健康に良いとされる運動も無理は禁物です。
次のような場合は休養日としてゆっくり休むようにしましょう。
1.睡眠不足を感じるとき
2.風邪や下痢など、体調が良くないとき
3.極端な空腹時と満腹時
4.アルコールが入っているとき
5.腰痛や膝痛などどこかに痛みがあるとき
これくらいは大丈夫とばかりに無理して運動をすると病気や怪我の元になります。
運動は基本的には体調の良い時に行うようにしましょう。
と言ってもさじ加減が難しいのですが・・・
運動中に中止するべき症状
運動をしていて気分が悪くなった時はただちに中止するべきなのはスポーツジムでは当たり前のことですが、それを知らない一般の人だとついつい運動を続けてしまいがちです。
症状によっては危険な状態ということもあるので、次のような症状が現れたらすぐに運動を中止しましょう。
1.胸が締め付けられるような痛みが起きたり、息苦しくなったとき
2.激しい動悸や不整脈が起きた時
3.手足がしびれたり、感覚が無くなったり、痙攣をおこしたりしたとき
4.めまいや耳鳴りが酷い時
これらの症状の他には、糖尿病や高血圧など、持病を持った人は運動をする前に医師の診断を仰いでアドバイスを受けることをお勧めします。
くどいようですが、運動はいきなり激しいことをするのではなく、最初は物足りないくらいで少しずつ運動量を増やしていくほうが継続しやすいです。
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