日ごろの生活の中で疲れを溜めない行動は幾つもありますが、意外と知られていないのが、相手に対する感謝の言葉です。
感謝の言葉といっても普通に使っている人もいれば、テレ臭かったり意地になったりして言葉に出さない人も多いのでは・・・
その言葉とは「ありがとう」です。
普段から「ありがとう」と抵抗なく使える人はいいのですが、これが家族だったり部下だったりすると恥ずかしくて言えないことも多いんですよね。
しかし「ありがとう」という言葉は相手に対する思いやりだけでなく、自分の疲労回復に効果的ってことが驚きです。
当たり前のことを忘れがちになっている
昔から何かをしてもらったら「ありがとう」の言葉は忘れてはならないと親から聞かされていました。
これはどこの家庭でも同じでしょう。
しかし、何かとせわしい世の中、仕事でもプライベートでもついつい感謝の気持ちを忘れてしまい、「そんなことあたりまえだろう」「やってもらって当然」って気持ちを持ってしまいます。
家族に食事を作ってもらっても感謝の気持ちを持てないどころか、「見た目が悪い」とか「こうしたほうがいい」など、荒さがしをしてしまうこともあります。
宅配便の配達人に「ありがとう」と言ったり、コンビニの物を購入してレジで「ありがとう」って言える人ってかなり少ないような気がします。
いつの間にか「お金を払っているんだから」「お金を稼いでいるのは俺なんだから」と相手に対する感謝の気持ちを忘れています。
こうしたちょっとのことでも「ありがとう」の言葉を忘れないことが疲労回復に効果的なのです。
「ありがとう」の言葉は脳が心地よさを感じる
「ありがとう」という言葉は何故、疲労回復に効果的なのかというと、それは脳に大きく関わっています。
私たちの脳は嬉しい体験をすると快楽ホルモンである「ドーパミン」を分泌します。
ドーパミンは覚せい剤と同じ分子構造で自分の脳から分泌した“脳内麻薬”で恍惚となれるのです。
つまり人は「ありがとう」と言われると快感に浸れるのです。
これは「ありがとう」の言葉を言われた方だけでなく、言ったほうも同じです。
まさに言葉による“WIN・WIN”ですよね。
よく長寿の方のお話を聞くと、「「好き嫌いなく人や物に感謝」と言う方が多いですよね。
このような考え方が脳内麻薬をどんどん分泌させて長寿になれたのでしょうね。
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「ありがとう」は心を込めて言わないと逆効果
ただし、口先だけの「ありがとう」ではかえって脳が満足度を下げて逆効果になってしまいます。
たとえばタクシーの運転手や百貨店の店員など、サービス業では客に対して必ず「ありがとうございます」と口にします。
それが本心から発せられた言葉でないと、それがストレスになって脳が満足度を下げてしまいます。
重要なのは心から感謝して「ありがとう」ということです。
それがどんな小さなことでもです。「ありがとう」と言われた方も言ったほうもどちらも気持ちが良くて健康に良いなんて、どんなに素晴らしい言葉なんでしょう。
汚い言葉やネガティブな言葉はツキも逃がす
感謝の言葉が健康に良いことは判りましたが、逆に健康に悪い言葉は何でしょうか。
それは
「汚い言葉」
「怒ること」
です。
笑いが健康をもたらすメカニズムでも書きましたが笑いが免疫をアップして健康に良いことは化学的に証明されていますが、逆に怒ることは免疫力を低下させ健康に悪いことも判っています。
もちろん汚い言葉は怒っていないと発せられませんから「汚い言葉」も「怒ること」も健康に悪いのです。
またネガティブな言葉も同じで健康に悪いといいます。
健康に悪ければ当然疲れやすくなりますよね。
恥ずかしくてもとにかくありがとうと言ってみる
「ありがとう」言う習慣の無い人にとっていきなり「ありがとう」という言葉を使うのは難しいかもしれません。
しかしこういう言葉って慣れれば簡単に口にできるものです。
とにかく何でもいいので「ありがとう」と言ってみると知らないうちに無意識に「ありがとう」という言葉を口にできるものです。
一見感謝の言葉と疲労回復は関係ないように感じますが、実は疲れを溜めない要因として凄く大きな行動なんですね。
「ありがとう」って言われて怒る人はいませんから、関係無いかもって思ってもとにかく使ってみることをお勧めします。
疲れがスーッと抜けるかもしれませんよ。
ちなみに私は公共機関のトイレを掃除しているおばちゃんに「ありがとう」の言葉を送っています。
するとおばちゃんは決まって笑顔でありがとうって返してくれます。
このときって意外と気持ちが良いですよ。
おそらくおばちゃんも気持ちが良いと思っているでしょう。
きっと脳内麻薬が大量に分泌されているからでしょうね。
是非あなたも試してみてください。