朝の目覚めってその日のスタートですから、できれば爽快に目覚めたいもの。

ところが寝起きというのは頭がボーっとして、体のあちこちがこわばった感じがしたりすることも多いですよね。

体のだるさや疲れを左右する朝の目覚めを左右するのはどのような原因が考えられるのでしょうか?

ここでは目覚めをスッキリさせるためにどうすればいいのかを考えてみたいと思います。

睡眠中の呼吸が原因

寝起きがスッキリしない原因は様々ですが、一つの要因として睡眠中の呼吸による換気量にあるといいます。

換気量とは呼吸の際に肺が吸い込む空気の量のことです。

つまり寝起きがスッキリしないのは換気量の減少に関係しているといいます。

換気量が減少すれば心臓への酸素供給量も減ってしまいます。

心臓への酸素供給量が減るということは全身の細胞も酸素不足になりますから人体の活動レベルも低下してしまいます。

腹式呼吸でより多くの酸素を供給

呼吸には胸式呼吸腹式呼吸があります。

胸式呼吸は息を吸ったときに肋骨を広げて胸が膨らみ腹式呼吸はお腹が膨らむことで横隔膜を上下させることはよく知られていることですね。

一般的には男性は腹式呼吸が多く、女性は胸式呼吸が多いと言われていますが、腹式呼吸のほうが一回の呼吸で酸素の量が格段に多いといいます。

 

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深い呼吸は精神疾患にも有効

睡眠中は副交感神経が優位になっていて、目覚めのときに交感神経優位へと切り替わります。

その時に脳に酸素をより多く供給させることで活動的になり、シャキッと起きることができるといいます。

これは脳だけでなく他の臓器へも酸素がより多く供給されるために、睡眠中に休んでいた臓器を正常に戻す作用もあるのです。

この方法は精神疾患の治療にも利用されていて、自律神経失調法の患者に効果がたかかったとの報告もあるくらいです。

というのは、うつや自律神経失調症の患者に共通していることに「呼吸が浅い」といったことがあるんだそうです。

呼吸が浅いと脳が酸素不足になり、それを補うために交感神経が興奮した状態を続けようとするために精神疾患が現れるといいます。

目覚めたら布団の中で腹式呼吸

目覚めたときにベッドの中で腹式呼吸をすることで、脳や体全体に大量の酸素が行き渡りスッキリと起きることができます。

やり方は簡単で、お腹の奥深くに空気が入っていくように意識して鼻から大きく息を吸います。

次にお腹を凹ませながらゆっくりと鼻から息を吐きます。

このときに手は胸とお腹にあててお腹が動いていることを確認するのがコツです。

これでシャキッと起きれるようになるはずです。

寝る前にも腹式呼吸が効果的

腹式呼吸は目覚めの時だけでなく寝る前にも効果的です。

脳にたくさんの酸素を送ってやることでリラックス効果が得られて安眠に繋がるからです。

寝るときに腹式呼吸をすると目が覚めてしまうと思うかもしれませんが、寝るときにはすでに副交感神経が優位になっているので目覚めの時のように交感神経に切り替わっているときとは違うので心配いりません。

方法は目覚めの時と同じやり方でいいので腹式呼吸を習慣づけると良いですよね。

起きている時も寝ている時も自律神経は休みなく働いてくれています。

自律神経は私たちの意思とは関係なく働いていますが、こうした呼吸法は意識的に行うことで自律神経を整えることができるのです。

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