体の衰えは下半身からくると言われていますが、実は意外な場所が忘れられているのをご存知ですか?
それは「背筋」です。
よく「腹筋が大切」などと言われ、やたら割れた腹筋を見せびらかしては自慢している人がいますが、現代日本人が衰えないように意識しなければならないのは「背筋」なのだそうです。
だるさや疲れの観点からすると、背筋をを伸ばすのに使われる「背筋」が衰えることは、丸くなった猫背といった見た目の問題だけでなく、日ごろの疲れ具合に大きな影響があるといいます。
それだけではありません。
背筋の衰えは肩こりや腰痛だけではなく、膝関節の痛みや、体全体の衰えに繋がり寝たきりになる可能性が高くなるといわれているのです。
そのようなことがないように日ごろから背筋を意識して衰えないようにしたいものですね。
膝を軽く曲げて片足立ちになる
片方の足を浮かせて膝を軽く曲げ、バランスをとります。
決して無理のないように、バランスが崩れたら足をついてもかまいません。
そして背中の力を抜いてわざと猫背になるように背中を丸めます。
膝に重みがかかってけっこうきついかもしれません。
きついなあと感じたら膝の曲げ具合を調節して自分に合うようにしましょう。
次に丸まった背中をピンと伸ばしてみましょう。
猫背の時と比べてバランスが安定してくるのが分かると思います。
猫背はバランスを崩す原因
こういった体操をすると猫背がバランスをとり難いことが分かると思います。
つまり日ごろから猫背にしていると体全体の安定性が無くなり、片足をしっかり上げようとしても怖くて上げられなくなるのです。
よく体力テストで目を閉じて両腕を開き片足立ちで何秒立っていられるか計測するテストがありますが、体力のない人は数秒でバランスを崩してしまいますね。
高齢者になるとそれが顕著になってきます。
そして足を持ち上げる筋力がだんだんと衰えていき、老人特有の“ヨチヨチ歩き”になっていくのです。
高齢者になると転倒の危険性が増しますが、足腰を鍛えるというよりも背筋をまっすぐに維持できるように鍛えることが足腰の筋力低下を予防できるのです。
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便利な生活が体を衰えさせる
近年テレビやインターネットの通販が盛んになり、最近ではスーパーやコンビニも配達してくれるところが増えて、多くの人に喜ばれているようですが、自分で買い物に出かけられる時間と体力がありながら通販を利用するのは考えたほうがいいです。
近くのスーパーなどに買い物に出かけるときには体に負担のない歩き方なら合理的で理想的な鍛え方になりますが、配達に頼れば体力も衰えるていくのは目に見えていますよね。
生活が便利になった分私たちの体力もどんどん衰えているといえます。
あわせて読みたい:歩き方を変えるだけで疲れが溜まらないらしい。
的確な形で体に負荷をかける
体が衰えないように筋力を鍛えるには間違った方法で行うと痛めてしまうことがあるので正しい方法で行う必要があります。
それには自分でそのような動作が体に負荷をかけているのかを知ることが元気に生活していける上で不可欠です。
よく親の介護で腰を痛める人が続出していますが、これは筋力自体が低下しているのではなく腰に負担のかからない力の入れ方を知らないだけなのだそうです。
ある人母親が入院したことをきっかけに歩くこともままならなくなったところ、背筋を伸ばして立つことをはじめ、姿勢を意識しながら生活していたところ、自分のことは全てできるところまで回復したといいます。
背筋を鍛えるにはお腹を凹ませる
背筋を伸ばすのに背中の筋肉を鍛えないといけないと考えがちですが、意外と重要なのが「腹筋」です。それもへその下にある「丹田」という場所の筋肉です。
丹田を思いっきり凹ませてみてください。
それだけで胸が膨らみ背筋がピンと伸びて姿勢が良くなりますよね。
背筋を鍛えようとして鉄アレーを買ったりジムに通ってマシーンで鍛えたりする方法も効率的ですが、なかなか続かないんですよね。
でも丹田を凹ませるだけならいつでもどこでも出来るので誰でも続けられます。
これだけで体全体のバランスが良くなれば簡単なことですね。
姿勢が良くなるだけでなくお腹周りの脂肪も燃焼するので、ウェストも細くなりスタイルを気にしている女性にはもってこいです。
いつまでも衰えない体にする為に日ごろから常にお腹を凹ませる意識で生活できるようにしたいものです。