近頃腸内環境という言葉を良く耳にしますよね。

腸は第二の脳と言われているくらい人間の生命に大きく関わっているんですよ。

最近なんだか調子が悪いと感じている人や、何か病気では無いけど疲れやすくなったと感じる人は一度自分の腸内環境を疑ってみたほうが良いかもしれませんよ。

今回は腸について考えてみたいと思います。

便秘や下痢など腸の調子が悪いと消化吸収が悪くなりますが、栄養が吸収されないからダイエットに適していると考えがちですが、この考え方は間違っているということはご存知ですか?

何故かというと、腸内環境が悪いとかえって太りやすくなってしまうからです。

腸内環境が悪いのに太るのは何故でしょうか。

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腸内環境が悪いと血が汚れる

腸が汚れているとそこから吸収されるのは栄養だけでなく、毒素や腐敗物が多く含まれていることになり血液が汚れてしまいます。

いわゆるイメージ的には“ドロドロ血”といった感じでしょうか。

この汚れた血が肝臓や心臓を経て全身に運ばれ内臓脂肪として溜まっていくんです。

それだけ脂質代謝が悪化するからで、腸内環境が悪いと太ってしまうのはこうしたメカニズムが働くからです。

つまり、腸内環境が悪いと太りやすくなるだけでなく健康面で良いことは一つも無いのです。

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太っている人はまず便秘を改善させる

ダイエットをするにはまず便秘を解消してからということはよく知られていますが、腸内環境が良くなると血液がきれいになり全身にきれいな“サラサラ血”が行き渡るので栄養がエネルギーに変換されやすくなります。

つまりそれだけ新陳代謝が良くなるので脂肪が溜まり難くなりダイエットにも効果的なのです。

またきれいな血液により内臓の働きも活性化されるので健康面でも重要なことなのです。

実際にある医師によれば、便秘をしていなくても腸内環境を良くしただけで5~10kgのダイエットに成功した人がたくさんいたそうです。

たいして食べていないのに太っているという人は、一度腸内環境を良くしてみると意外と簡単に痩せられるかもしれませんよ。

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副交感神経を高めることが大切

現在は飽食の時代と言われていますが、実は日本人の平均摂取カロリーは戦後から殆ど変っていないんだそうです。

それでもメタボが増えているのは何故でしょうか。

もちろん車が増えたり便利な家電が増えたことで全体に運動不足になっていることも理由の一つですが、それだけでは説明がつかない部分もあるといいます。

それが自律神経のバランスの乱れというのです。

というのは、ある医師によれば太っている人の殆どが自律神経のバランスが崩れていることが計測によって判ったというのです。

腸を動かしているのは自律神経ですが、それも副交感神経なので、腸内環境を良くしようとすれば副交感神経を高めることが重要といいます。

ただし、便秘になるのは自律神経のバランスが悪いからで、副交感神経が高ければ良いというのではなく、交感神経とのバランスが重要なのです。

事実、太っている人を計測してみると殆どの人が副交感神経と交感神経の両方が低下していることが判ったそうです。

逆にいえば交感神経と副交感神経の両方が高くすれば便秘も解消できるといいます。

1日3食で腸を活性化

腸内環境を良くするには自律神経のバランスを整えることが重要ですが、それには食生活と運動が重要です。

中でも食生活が最も大きなポイントです。

朝忙しいからと朝食を抜いたり、ダイエットしているからと1日一食で済ませたりする人が多いようですが、腸内環境にとって最も良いのは「1日3食」です。

こう聞くと栄養が吸収されないからと考えがちですが、「1日3食」により腸へ刺激を与えることが出来るからです。

つまり、1日一食しか食べないと1日に1度しか腸へ刺激が与えられないことになり腸の動きが悪くなってしまうからです。

また食事をすると体温が上がり基礎代謝もアップします。

それに噛む回数が増えるので脳への刺激も増えることになります。

特に朝食が重要で、副交感神経を上げるという目的においては重要な要素なのです。

あわただしい朝に朝食を食べる行為はある意味「余裕」を生み出すということで、朝低くなりがちな副交感神経をアップさせるという意味では重要です。

また朝食を摂ることで血流が上がり肝臓に多くの血が流れ全身に血液が流れます。

朝食はこれから家事や仕事をしようとしている準備段階で、その日の過ごし方が変わるかもしれないと考えたほうが良いですね。