筋力は使わないと低下することはよく知られていますが、20代までの若いころはあまり感じないのではないでしょうか。
筋力はどのくらいの年代から衰え始めるのかは人それぞれ感じ方が違うでしょう。
一般的には30代から低下すると言われているようで運動不足になると筋肉が細くなり、それに伴い筋力が低下して体がだるくなるといいます。
筋力は全体のバランスが重要
筋肉は数千本の「筋繊維」から出来ていて「筋膜」により筋肉全体が覆われています。
筋繊維は体を使うことで太くなりますが、これが30代になると自然に筋肉量が減って運動するとすぐに疲れてしまうのです。
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またデスクワークなどで同じ姿勢をとり続けていても体が疲れてだるさを感じるようになります。
たとえばパソコンで長時間作業していると背中や首に負担がかかるためにこの部分に疲労物質が溜まってしまい、肩こりやだるさを感じるのです。
一方、使わない筋肉は筋力が低下するので体全体の筋肉量や筋力のバランスが崩れて体に歪みが生じてしまいます。
この状態でさらに同じ動きになるとさらにバランスを崩して歪みはどんどん大きくなります。
まさに負のスパイラルですよね。
こうした負のスパイラルから抜け出すためには、アンバランスな筋肉を整えてしなやかな筋肉を作ることが必要です。
全身の筋力を付けるストレッチや軽い運動が重要
若いころから自己流で筋力トレーニングしている人はある程度の知識は持っており、それなりに筋力のレベルは高いと言えるでしょう。
しかし30代に入ると自然と筋力が低下してくるので自己流でトレーニングしてきた人はだんだんと疲れを感じるようになります。
かくいう私も若いころからそこそこ筋力トレーニングをしてきました。
筋力トレーニングををすると少しずつ力が付いてきて見た目もがっちりしてきます。
もちろん食べるものも美味しいし疲れや肩こりなど感じたこともありませんでした。
しかし、30代後半からでしょうか、筋力トレーニングをしても何だか疲れるようになってきて体のだるさを感じるようになったのです。
これなんかはまさしく30代に入ってからの筋力低下であり、私は身をもって体験してきたわけです。
これを解決するのが全身のストレッチや軽い運動です。
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ストレッチや軽い運動は全身の血流を良くする
筋肉は体を動かしたり支えたりするだけでなく、体中に血液を巡らせるポンプのような役目を果たします。
なので運度不足で筋力が低下すれば血液のめぐりが悪くなりだるさや疲れを感じやすくなってしまいます。
特に女性は男性に比べて筋力が元々弱いので、年齢を重ねるごとに急速に衰えてきます。
女性の運動不足が骨粗しょう症の原因になったりするのはこうした要因もあるのです
そこで行いたいのが全身のストレッチや軽い運動です。
ストレッチといってもジムで教えてもらうような足を思いっきり開いて前屈したり腕を背中に持ってきて引っ張ったりなど難しいストレッチではありませんよ。
ここでいうストレッチは日頃の生活の中で一工夫して出来る簡単なストレッチです。
目覚めのストレッチでスイッチオン
犬や猫って起きてから動き出すときに必ず「伸び」をしますよね。
あれは哺乳類が昔から培ってきたストレッチで、伸びをすることで血流を良くして“戦闘モード”にするのです。
朝目覚めたときに布団の中で思いっきり伸びをしてみてください。
きっと頭が冴えてくるはずです。
そのあと出来れば日光にあたって体内時計をリセットしてください。
これで“戦闘モードスイッチ”がオンになります。
あとは仕事の最中に疲れが溜まってきたなと感じた時に伸びをするのです。
これでも立派なストレッチです。
階段を一段置きに昇る
健康のためにエレベーターやエスカレーターを使うのではなく、階段を使うようにというのはよく聞く話ですが、ここで一工夫してほしいのです。
それが階段の一段置きに昇りです。
一段ぬかして昇ることがよけいに筋力を使うことでインナーマッスルが鍛えられるからです。
インナーマッスルは近年スポーツ選手の間では鍛えることで動きが良くなると言われているのです。
スポーツ選手が行う鍛え方をする必要はありませんが、階段の一段置き昇りくらいなら出来るのではないでしょうか。
一段置きがきつかったら普通に昇ってかまいません。
また、下にある物を拾うときなど腰を曲げて拾うのではなく膝を曲げてしゃがむことで太ももの筋肉も鍛えられます。
このようにちょっとしたことで楽な方を選ばずにちょっとだけ我慢して動くだけで筋力アップに繋がるのです。
最も重要なのは自分のペースで行うことです。
いきなりきついトレーニングしても続かないし、それがストレスになっては意味がありませんからね。
こうして動きを習慣化していくことで自然と筋力がアップしてくるはずです。
いくつになっても若々しい体力を保ちたいものですね。