日頃の運動不足を解消しようと公園などでウォーキングやジョギングなどに励んでいる人も多くなりましたよね。
また専門家の指導を受けようとスポーツジムに通っている人も増えてきました。
そんな中昔から健康に良いとされるのがプールで運動をすることです。
というのも水中での運動はただ歩いているだけでも水の抵抗があるので効率が良いのと、浮力により膝や腰に負担がかからないメリットがあるからです。
しかし普通の運動に比べてプールで運動するとぐったり疲れることってありますよね。
そのためダイエットでプールでカロリー消費を図っても、空腹感の方が勝ってしまい逆に体重が増えてしまうこともあるといいます。
とはいえ効率的に運動が出来てカロリー消費も多いとされているわけですからプールでの運動は無視できないですよね。
それにしてもプールで運動すると何故ぐったりと疲れてしまうのでしょうか?・・・
ここではプールでの運動と疲労度合について注目してみます。
水中の運動は陸上の19倍抵抗がある
水の密度は空気の830倍もあり、同じ運動量で同じ速度なら陸上よりも約19倍抵抗があるといわれています。
つまりただ歩いているだけでも陸上に比べて19倍運動量が増えることになりそれだけ疲れるということになります。
しかし、水中では浮力があるので体を支える不可が低くなりますよね。
胸まで水に浸かれば体重が30%くらいになってしまうと言われていますから、下半身の筋肉や関節にかかる負荷が軽くなるので筋肉痛になり難いのだそうです。
また意外と気がつかないのが腕の使い方です。
陸上ではいくら腕を動かしても前に進むことはありませんが水中ではかき方次第では前に大きく進みます。
つまり水中でのウォーキングは思いのほか腕の運動量が多いのです。
水中では筋肉が熱を帯びにくい
通常水の温度は体温よりも低いのでよほど激しい運動をしない限りは筋肉が熱を帯びることはありません。
筋肉は運動により熱を帯びるとそれだけ運動量も増えるので、水中での運動は筋肉が水で冷やされれば運動量が少なくて済むので長距離も楽々歩くことが出来るわけです。
ただし、先にも書いたとおり水の抵抗が陸上よりも19倍抵抗があるため、エネルギー消費量は思ったよりも多くなるのです。
また、体が水で冷やされることによる体温を上げようとするエネルギーも消費してしまいます。
水中で何とも無くて陸に上がった途端ドッと疲れを感じるのはそのためです。
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プールの後眠くなるのは疲労と体温の低下
運動により疲れが溜まって眠くなるのは単なる生理現象ですが、プールでの運動の後眠くなるのはもう一つ理由があります。
それが深部体温の低下です。
深部体温とは体の奥の温度のことで体温計で計る温度は表面温度であって深部体温ではありません。
プールから出てすぐ体がポカポカする感じはありませんか?
これは水で冷やされた体温を戻そうと自律神経が働いているためです。
人間の体は深部体温は低くなると眠気を催しますが、通常深部体温は日中は高くて夜になると低くなるというリズムを持っています。
つまり夜になると眠くなるのは深部体温が低くなるからで、明け方になって目が覚めるのは深部体温が上昇してくるからです。
赤ちゃんは眠くなると手が温かくなりますよね。
このとき体の表面は温めることで熱が放散され深部体温を下げていると考えられています。
大人でも同じことが言われていて眠くなると体の表面温度が上昇してきます。
これと同じ現象がプールの後で起こります。
水に使っている時に体冷やされているので体温を元に戻そうとして表面温度を上昇させます。
このとき深部体温は低下することになるため眠気をもよおすことになってしまうわけです。
疲れだけでなく眠気を感じるのでよけいにだるく感じるのかもしれませんね。
プールでの運動後の食事は控えめに
以上のことからプールでの運動後は、疲労感から解放されたくて必要以上に食事をしてしまうことも多いはずです。
しかし、いくらたくさん食べても疲労感を解消することはなく、かえって過剰摂取になってしまうこともあるといいます。
つまり冒頭でも書いたように、ダイエット目的でプールで運動しても逆に太ってしまうのは、疲れによる過剰摂取があるからです。
なので、プールでの運動後には適度な水分と糖分を心掛けるようにすると食事の過剰摂取が防止できると言われています。
特に車を運転する方は眠気を予防するという目的で、食事を控えるのと眠気を覚ます飲み物や食べ物で事故を起こさないように気を付けたほうが良いですね。