健康には睡眠が大切ってことは当ブログで何度もかきましたが、夜更かしの危険性ってあまり知られていないのではないでしょうか。
特に若いころって睡眠時間というのがもったいなくて夜遊びばかりしがちです。
若いころはそれでも体がもちますが、年齢を重ねるごとに無理が利かなくなるんですよね。
しかし、若いからといって夜更かしすることってかなり危険な行動ってこと知ってましたか?
というのは睡眠時間を削ることは自律神経と免疫の観点から見れば非常に恐ろしいことなのです。
簡単に言えば、毎日深夜2時まで起きている人は、40代に癌になる可能性が極めて高いことが統計上に現れているというものです。
これを証明する面白いお話があるのでご紹介します。
作家は短命で画家は長生き
昔から職業別で寿命を語ることが多いですが、中でも作家と画家を比較して寿命を語ることが多いです。
というのは、一般的には作家は短命で画家は長生きなのです。
理由は、作家はロウソクの光さえあれば夜でも書くことが出来て、ついつい夜更かししてしまいます。
ところが画家というのは絵の具の色を調整するのに太陽の光を必要とします。
なので絵を描くのは太陽が出ている日中しかできないのです。
結果として作家と画家で寿命が違ってくることになってしまったのです。
作家は自殺が多い
画家と作家で寿命にどれだけ差があるのか調べてみると・・・
日本画家の小倉遊亀が105歳
浮世絵師の葛飾北斎は89歳
横山大観は90歳
対して作家は・・・
三島由紀夫は45歳
太宰治は39歳
芥川龍之介が35歳
これら作家は皆自殺で、寿命というと違うかのように感じますが、それだけ精神を病んでいたのかもしれません。
自殺でなくても短命の作家がいます。
夏目漱石は49歳
宮沢賢治は37歳
こうした事実は明らかに作家が短命であることを物語っていますよね。
この話を聞いたある有名作家が、それまで夜更かしして小説を書いていたのを、日中で書くのをやめて夜は居酒屋でリラックスするように心がけたら、健康状態が良くなり、今のところは長生きしそうな感じがすると言っているそうです。
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夜更かしの安易な積み重ねが危険
人体のリズムは夜は副交感神経が優位になり、日中働いた体をメンテナンスする形で血流を回復させ、老廃物を体外に排出しようとします。
またリンパ球が自己細胞に異常を感じると修復させようとします。
これで1日の疲れを取るための大切な時間なのです。
これを怠ると交感神経の緊張が続き、脈拍が速く、血圧、血糖値も高い状態が続くので高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、癌など、命に関わる病に罹る可能性が高くなると言われています。
こうなる前に夜は10~11時までには寝るようにして、7~8時間は睡眠時間を確保してほしいものです。
自分の睡眠リズムを掴む
ただし、睡眠といっても誰にも同じ方法で寝なさいと言っているわけではありません。
場合によってはそれがストレスになって眠れなくなることがあるからです。
つまり何時に寝ようと質の良い睡眠が取れていることが重要で、7時間寝ても眠りが浅ければ意味がありませんから。
あわせて読みたい:質の良い睡眠の定義とは
質の良い睡眠がとれる方法
質の良い睡眠が出来る環境と寝具
質の良い睡眠を得るための食品について
基本的には
「日中働いて、夜はしっかり睡眠を取る」
「太陽とともに起き、太陽が沈んだら寝る」
といったことですが、これは人によっては睡眠リズムが違ってきます。
以前テレビ番組「ザ・世界が仰天」で紹介された長寿世界一の「かまと婆ちゃん」は、丸2日寝て丸2日起きているという睡眠リズムだったのですが、一見異常ともいえる睡眠リズムは本人にとっては体に合っていたのでしょうね。
また夜働いて日中寝ている仕事をしている人もいるでしょう。
このような人は自分が最も元気でいられる睡眠リズムを発見して、そのリズムを崩さないように習慣化させることが重要です。
あわせて読みたい:睡眠サイクルに個人差はあるの?