睡眠は人間にとって体や脳を休ませる重要なことなのですが、
様々な理由で十分な睡眠が摂れない人もいると思います。

いわゆる睡眠障害と呼ばれる症状ですが、
そんなときによく利用されるのが睡眠薬です。

しかし、睡眠薬の服用には副作用があることをご存知ですか?

睡眠薬の服用は、
何らかの事情で不眠に陥り
とりあえずは眠りにつけるので
一時的に落ち着くメリットはあります。

しかし、
長期間睡眠薬に頼っていると
知らず知らずのうちに依存してしまい、
副作用が現れてくるとのこと。

その副作用の中に体がだるくなるという症状が現れることがあるそうです。

まずは睡眠薬の副作用にはどのようなものがあるのか見ていきましょう

 

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体の力が抜ける

睡眠薬には筋弛緩と呼ばれる作用があり、
高齢者ほど顕著になるそうです。

なので
夜中にトイレに行くときにバランスを崩して
転倒してしまうことがあるので注意が必要です。

ただ、
最近では筋弛緩作用が少ない睡眠薬も開発されているようで、
その点では少しだけ安心できるかもしれませんね。

翌日に持ちこす

これは睡眠薬に限らず様々な薬にいえることで、
効果が長続きしてしまうことがあります。

それが痛みや苦しみを和らげる作用であれば良いのですが、
いつまでも眠いとなると話は別です。

特に午前中ふらついたり倦怠感を伴ったりして
生活に支障をきたすことも少なくないそうです。

肝臓にかなりの負担がかかる

どの薬を飲んでも肝臓に負担がかかるのは変わりないのですが、
特に睡眠薬は肝臓への負担が大きいと言われています。

長期間睡眠薬を飲んでいると肝臓が
かなり疲弊してしまうこともあるそうです。

体がだるい原因で考えられるものでも書いてある通り、
こうした副作用が体のだるさを誘発させると思われます。

 

 

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睡眠薬は睡眠の質が悪い

睡眠薬は様々な種類があり状況に応じて利用されているようですが、
基本的には脳の中枢神経にわざと働かせて無理に眠らせるようとする作用があります。

睡眠薬を飲めば眠れるのはいいのですが、
睡眠の質が悪いといわれ浅い眠りが続いているので、
精神や体にとって十分な休息がとれるものではないそうです。

つまり睡眠に関して根本的な解決にはなっておらず、
“一時しのぎ”にすぎません。

かかりつけの医師から睡眠薬を止められた

80歳になる私の母は30年以上前に喘息を発症して以来、
かかりつけの呼吸器内科に通っています。

喘息というのは精神的なものが大きいとかで
睡眠薬を上手く利用することもあるそうです。

しかし、
主治医からは睡眠薬の処方については
かなり慎重な意見を持っているようで、
高齢者への睡眠薬の処方は消極的です。

理由を聞いてみると、
高齢になるほど夜中にトイレに起きることが増えるために、
睡眠薬で転倒する可能性が高くなるからだそうです。

なので高齢者には運動不足の解消と
日中眠らないようにすることを勧めています。

睡眠障害にもタイプがある

何らかの原因で睡眠に障害が起きていることを
睡眠障害と呼び、様々なタイプがあります。

布団に入ってもなかなか寝付けない「入眠障害」、
尿意などの理由もないのに夜中に目が覚めてしまう「中途覚醒」、
高齢者に多い「早朝覚醒」
のタイプです。

睡眠障害は基本的に自律神経が緊張して起きるものですが、
それにもタイプがあり、
交感神経緊張型
副交感神経緊張型
に分かれます。

「入眠障害」は交感神経緊張型のタイプで、
原因としては運動不足と昼寝のし過ぎです。

「中途覚醒」「早朝覚醒」は交感神経緊張型のタイプで、
仕事が多忙だったりストレスが影響して引き起こされるとされています。

「入眠障害」で安易に睡眠薬を服用すると交感神経を刺激するので、
今度は「中途覚醒」「早朝覚醒」に悩まされることになるとのこと。

低体温を解決すれば睡眠薬は不要

「入眠障害」は交感神経の緊張を緩和する運動不足と
昼寝のし過ぎを解消してやれば解決できますが、
「中途覚醒」「早朝覚醒」は交感神経の緊張を緩和するとなると、
仕事のやり過ぎやストレスを解消できれば解決できません。

しかし現実にはそうはいかないものです。

そんな時には少しずつ副交感神経を鍛えてやるしかありません。

その方法とは寝る前にお風呂に浸かったり、
ヨガや呼吸法、ストレッチなど、
軽く行うことで体温を上げてやることです。

また白湯を飲むことでも中から体を温める事になるので、
副交感神経を刺激して質のいい睡眠が摂れるようになります。