天気が悪いと気持ちまで滅入ってしまい体がだるく感じることってありますよね。
日本には梅雨シーズンがあるので6月になると体がだるく感じる人が多いんだそうです。
特に女性にその傾向が高いようなんです。
ある統計によると、20代~60代の女性で6割が梅雨時期に体調不良を訴えているんだそうです。
なんと半数以上の人が体のだるさを訴えているんです。
また、その中でも梅雨時期の6月、7月の2ヶ月間もずっと体調不良を訴えている女性が3割もいるそうです。
症状としては「体のだるさ」が最も多く、次いで「肩こり」「冷え」の順番になっています。
ひどいと外出するのにも苦労するとか・・・
これは一体何が原因なのでしょうか?
6月、7月は気温の変化が体調不良を引き起こす
人の体は気温の変化に合わせて体温を調節する「恒常性」が備わっています。
寒い冬が終わって4月から気温が急激に上昇し始め、5月には暑くなることもありますよね。
「恒常性」は暑さに慣れようと働いてくれます。ところが、6月になるとやっと暑さに慣れたところに梅雨が始まります。
梅雨時期は雨の日にはけっこう冷え込んだりしますよね。
晴れているときは真夏のような暑さになることも珍しくありません。
その結果、体の「恒常性」が追いつかなくなり体調不良を起こしてしまうのです。
これに加えてエアコンでの冷房温度調整も難しくなるので、冷え過ぎたりして自律神経が乱れがちになるのです。
自律神経の乱れによる症状に関しては冷え性対策の予備知識で書いてある通り、様々な症状を引き起こします。
中でも冷えによる血行不良は内臓の機能を低下させ、結果として体のだるさを感じるということになります。
6月、7月の低気圧が体をお休みモードに
人の体は自律神経に支配されていることは体のだるさと免疫力の低下で書いていますが、交感神経と副交感神経がバランスをとっています。
交感神経は元気モード、副交感神経はお休みモードにあることで生活にメリハリをつけて健康でいられるのです。
ところが、梅雨時期の低気圧は副交感神経を優位にさせる為に体がお休みモードになってしまい、「体がだるい」「何もやる気がしない」といった症状が現れるのです。
さらに活動量が減ることで血流が悪くなり、さらなる悪循環になってしまうとのこと。
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6月、7月の低気圧が血行を悪くする
気圧が低くなると炎症物質である「ヒスタミン」の分泌が多くなり、頭痛、腰痛、肩こりなどの症状を訴える人が増えるそうです。
またヒスタミンは交感神経を刺激してストレスを感じやすくさせると言われていて、“戦闘モード”になるために末梢神経を収縮させ血流が滞りやすくなります。
血流が滞れば体のだるさを誘発するのはすでに書いたとおりです。
6月、7月は運動と体を温めることが有効
梅雨時期の体調不良を解消するためには、こまめに体を動かすことと、体を温めることが重要と言います。
これは梅雨時期に外出が減ったり、デスクワークなどにより首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなり、必要な酸素や栄養が運ばれず、老廃物が溜まってしまうからです。
通勤でひとつ前の駅で降りて自宅まで歩くとか、近くの公園でウォーキングをするとか毎日一万歩を目安に歩くと良いでしょう。
また方や首、腰まわりなど、血管が集中している部分を温めると血流が良くなります。
今では温熱シートといった40度くらいの蒸気を伴った熱により温めてくれる便利なアイテムがあるので、購入して利用しても良いでしょう。
また体を冷やすことは禁物ですから、雨に打たれて濡れることが無いように注意しましょう。
寒暖の差が大きい梅雨時期ですから体温調節の意味でも薄手のカーディガンなどを携帯しておくと良いでしょう。
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