人の内臓で最も大きく重要な機能を担っているのが肝臓ですよね。
肝臓が病に冒されたり怪我をすればたちまち命に関わったりするくらい大切な臓器でもあります。
よくどんなに休んでも回復しない「慢性疲労」を訴える人がいますが、これは血液の中の疲労物質を処理しきれないことが原因であることも一つの要因です。
その処理を担っているのが肝臓で、疲れが取れないと感じたらまずは肝臓の疲れを疑ってみると良いかもしれません。
当ブログでは体がだるい原因は肝臓に問題あり?で肝臓病による体のだるさについて書いていますが、肝臓が疲れている時に食べると効果的な食べ物についてか考えてみたいと思います。
肝臓が疲れてくると酸っぱいものが食べたくなる
食べ物には辛い物や甘いもの、酸っぱいもの、苦いもの、塩辛いものに分けられますが、東洋医学では内臓と深いつながりがあると考え、病気や体調を把握して治療の手掛かりにしています。
肝臓はというと酸っぱいものに関わりがあるとされ、肝臓が疲れてくるとレモンや酢の物などの酸っぱいものが食べたくなるといいます。
言いかえれば酸っぱいものを食べることで肝臓の疲れを改善するとも言われているのです。
とはいえ酸っぱいものばかりを食べても肝臓が丈夫になるとはいえず、かえって肝臓を痛めてしまうこともあるのでほどほどにした方が良いでしょう。
しじみが肝臓の働きを良くする
昔から二日酔いにはシジミのみそ汁が効果が高いと言われてきましたが、これは壊れた肝臓の細胞を再生させるのに良質なたんぱく質が含まれているからです。
またしじみに含まれるビタミンB12やB2、鉄分、カルシウムも多く含まれているため肝機能を正常に戻してくれる働きがあるとされています。
サプリメントの「しじみ習慣」で開発元が前面にアピールしている「タウリン」も多く含まれていて、肝臓の働きを活性化させるといわれています。
加えてグリコーゲンも多く含まれ、まさにシジミは肝臓の薬と言ってもいいほど肝臓にとって栄養たっぷりの食べ物です。
肝臓が疲れた時はシジミのみそ汁が効果的ですが、塩分が気になる人はしじみドリンクがおススメです。
しじみドリンクの作り方は簡単。
鍋にシジミ500gと水600~700cc入れて弱火で水の量が半分~3分の一くらいになるまで煮ます。
これをガーゼでこしてしじみだけ取り除き、冷蔵庫で保管します。
これを毎日食前に50ccずつ飲みます。
これで肝臓の疲れがとれて体も元気を取り戻せるかもしれませんよ。
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肝臓の疲れをレバーで取る
昔からレバーは肝臓に良いとされていますが、シジミと同様、壊れた肝臓の細胞を再生させるのに良質なたんぱく質を多く含んでいます。
また肝臓の働きを活性化させるビタミン、ミネラルもバランスよく含んでいます。
食べ方はオーソドックスに、焼き肉で食べるか「レバニラ炒め」でもOKです。
レバーの臭みが苦手という人は、下ごしらえのときに牛乳や酒に漬けておくと臭みが消えるのでおススメです。
ちなみにレバーといっても牛、豚、鶏がありますがどれも栄養価が高いので良いのですが特に豚のレバーが優れています。
大豆製品などの植物性タンパク質を食べる
しじみやレバーのほかに良質のたんぱく質を多く含むのが大豆製品などの植物性タンパク質です。
しじみやレバーと同様、大豆製品にも肝臓の働きを良くするアミノ酸がバランスよく含まれています。
しかも大豆製品は低カロリーなので肝臓へのたんぱく質補給には最適です。
また大豆にはサポニンが多く含まれていますが、過酸化脂質を抑えて肝臓を再生させて肝機能を正常化させる働きがあります。
肝臓は日頃様々な食べ物やアルコールなど、体にとって有害な物質を解毒して無害化しているわけですから、たまには休ませて元気になってもらいたいものです。
それには多少お腹が空いても我慢することも必要ということですね。