溜まった疲れ

体がだるい原因は多種にわたり肝臓、腎臓、糖尿病などが挙げられますが、私が目の当たりにしてきたのが肝臓の病気です。

というのは私の父がC型肝炎による肝硬変と診断されてしばらくしてからものすごいだるさに襲われていたからです。

また親戚にもC型肝炎による肝臓がんでも同様の症状が見られたそうで肝臓が悪くなると多くの人が体のだるさを訴えるみたいですね。

肝臓の機能が低下すると体のだるさを訴えるようですが、それくらい肝臓は体のだるさに大きく関わっているようです。

そこで肝臓の機能について詳しく調べてみました。

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肝臓は体の化学工場

肝臓は人の体内では最も大きく重い臓器で、みぞおちあたりに位置しています。

体内の化学工場といわれるくらい多くの役目を担っている臓器で、

1.各臓器から集まった物質を合成して違う物質を作る
2.食べ物の消化を助ける胆汁を造る
3.アルコールを杯目とする様々な薬物を解毒する

等の働きがあります。

肝臓が臓器の中で最も大きくて重いというのはこうした高機能といった役目があるからでしょうね。

なので肝臓の機能が低下するということはそれだけ体にとって大きな影響を受けるのもうなずけます。

肝機能障害も多種にわたる

一口に肝臓の機能障害といっても実に多彩で代表的なものでは、肝炎、肝硬変、肝臓がんがよく知られていますね。

これはウィルスによるものが最も多く、他には遺伝的なものやアルコールによるもの、太り過ぎなどが挙げられます。

近年はウィルスに対する認識がシビアになったことでウィルス性肝炎やアルコール、食べ過ぎの肝炎は減少傾向にありますが、いぜん多くの患者がいるようです。

肝硬変が進行すると手のひらに赤いブツブツが出来たり食道静脈瘤が見られることがあるといいます。

私の父もC型肝炎で肝硬変だったことから食道静脈瘤を治療したことがあります。

また肝機能が低下すると薬物が解毒され難くなるのでアンモニアが脳内に達して意識障害や神経症状を引き起こすこともあるそうです。

実は私も肝炎とまでは行きませんでしたが、40代のころ定期健診で内臓脂肪がたっぷり付いていて脂肪肝といわれたことがあり、それからとりあえずウォーキングを始めたところといあえずは内臓脂肪もきれいに消えて脂肪肝といわれることも無くなりました。

ちなみに当時の私は身長が170cmで体重が58kgと数値だけ見るとスリムですが、所謂「隠れ肥満」ていうやつで、見た目は細くても内臓脂肪がたっぷり付くと脂肪肝になってしまうんです。

脂肪肝を放置しておくと肝炎にまで発展することもあるそうで、軽い運動はしないと恐ろしいことになるなあと実感しました。

50代になった今では体重は63kgと増えましたが、内臓脂肪の心配はなく健康的な生活を送っています。

もちろん毎日のウォーキングは欠かせません。

 

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肝機能障害の治療法

軽い脂肪肝くらいなら食事制限と運動などで簡単に改善しますが、アルコール性肝障害や薬剤性肝障害などは、アルコールや薬物の投与を中止したうえで食事療法を行う必要があります。

また、急性ウィルス性肝炎も劇症化しなければ特別な食事療法は必要ないとされ、バランスの良い食事を心がける程度で良いそうです。

しかし、ウィルス性の慢性肝炎となると肝硬変や肝臓がんに進行しないように抗ウィルス治療が中心になります。

これもバランスの良い食事が必要です。

いずれにしても肝機能障害が見つかったら基本的にはアルコールは厳禁でバランスの良い食事が要求されます。

先にも書きましたが、私の父が60代に定期健診のときに肝臓の数値が悪かったことから詳しく検査したところC型肝炎ウィルスの感染が見つかり、それから父は大好きだったアルコールをきっぱりやめ、治療に専念することになりました。

それから最後には肝臓がんにまでなりましたが83歳まで生きることができましたよ。

なのでウィルス性肝機能障害と診断されてもそんなに悲観することはないと思います。

食事は肥満防止のためにカロリー制限

肝機能障害の原因の中でも多いのが食べ過ぎによる肥満といいます。

まずは1日の摂取カロリーを計算して守る必要があります。

その計算方法とは

標準体重1kg当たり25~30kcalの範囲で設定します。
それに

身長(m)×身長(m)×22

で算出した数値をかけると1日の摂取カロリーが算出されます。

たとえば身長が160cmの場合

1.6×1.6×22=56.32

56.32×25=1126.4
56.32×30=1689.6

したがって身長が160cmの人は

1126.4~1689.6kcal

が適正摂取カロリーということになります。

カロリー制限+バランス重視

カロリー制限も大切ですが、栄養バランスが偏っていては肝臓にも負担がかかります。

食事を「主食」「主菜」「副菜」に分けた時にバランスを考え、肥満にならないように注意する必要があります。

たとえば、

主食:ご飯、パン、麺類のうちどれか一品と、おかずの中にイモやカボチャがあるときには少し減らして食べるようにします。
主菜:魚介類、肉類、卵、大豆製品を使った料理を一品
副菜:野菜、海藻、きのこ、こんにゃくをつかったおかずを2~3品

といった具合でバランスを考えましょう。

アルコールは極力控えて肝機能が改善するまで我慢しましょう。

食後は横になる

肝臓にとって食後は最も働く時間帯で、その時に体や頭を使うとそちらのほうに血液がまわってしまい、栄養を含んだ血液が肝臓まで上手く行き渡らなくなります。

そのために食後はしばらくの間リラックスしてゆっくり休むことが必要といいます。

また食欲が無い時は無理せずに食べられる物から食べるようにするといいそうです。

ちょっとだけなら市販品も良いそうです。

できるだけ旬のものをとりいれて彩りをよく、同じ食材を続けないことも必要だとか。

以上大まかにまとめてみましたが、そもそも肝臓は“無言の臓器”と呼ばれるくらい症状が現れることが無いといわれています。

体がだるいと感じたらひょっとして肝機能障害ということもあり得るので、そんな時は上記のことを思い出して実践してみてくださいね。

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