体温が低い

近年日本ではガンの患者が増加傾向にあるといわれていますが、未だにガンの原因がはっきりしていないのが何ともむなしい限りですよね。

ただハッキリしていることがあって、体温が低い人が癌になり易いらしいのです。

というのも癌を発症する人は低体温の人が多く、ガンが大きくなるスピードも速くなる傾向にあるそうなんです。

そこで現在こういった低体温と癌の発症との関わりがどこまで分かっているのか調べてみたのでまとめてみたいと思います。

癌細胞は酸素を必要としない

私たちは酸素が無ければ生きていけませんよね。

全身の臓器も血液によって送り込まれた酸素で生命維持が成り立ちます。

脳だって血管が詰まれば脳梗塞で細胞は死んでしまいます。

それだけ私たちにとっては酸素は重要な存在なのです。

ところが癌細胞は「嫌気性代謝」と呼ばれる方法でエネルギーを得ているので酸素を使うことが無いんだそうです。

なので酸素が少ない体温が低い場所を好むんだそうです。

がん細胞は、35度で最も増殖する

癌細胞は癌患者だけに発生しているわけではありません。

健康な人も含めてすべての人に毎日癌細胞が発生しては消えているのです。

これは健康な人は免疫力が高いから癌細胞を死滅させてくれるからで、それには体温が高いことが条件になります。

風邪を引いて熱が出るのは体が細菌やウィルスを攻撃するために免疫力を上げようと体温を高くするからです。

あわせて読みたい:風邪薬をひきはじめに飲むのは危険?

ある癌患者が海外から帰国したところマラリアに感染して高熱を出し、しばらくしてマラリアが完治したころには癌細胞が消えていたという信じられない話もあります。

癌細胞はこれまでの研究で35度で最も増殖することが判っています。

なので平熱が35度台の人は癌にかかり易いと言えます。

癌は冷え易い場所に発生し易い

人間の体で癌が発生している場所の統計をとってみると面白いことが判るといいます。

癌は髪の毛以外はすべての臓器に発生するといわれていますよね。

ところが他にも癌が発生しない場所があるんですよ。

それが心臓脾臓です。

一方癌が発生し易い場所といえば、食道、胃、大腸などの消化器が挙げられます。

これら癌が発生し易い場所としにくい場所の違いは何でしょう・・・。

それは両者の温度差です。

つまり温度が低い消化器を癌は好んで住みつくのです。

心臓は心筋を動かしているので熱の生産量が高く、脾臓は赤血球が集中することで温度が高くなっているといわれています。

それに比べて消火器は外界とつながっているのでどうしても温度が低くなる傾向にあるといいます。

ちなみに心臓と脾臓は40度くらいあるのに対して食道、胃、大腸などの消化器はその人の体温に近いといいます。

 

スポンサーリンク

 

癌細胞は40度で死滅する

これはテレビで放送されていたものですが、癌細胞は40度で死滅することを知ったある癌患者が、病院での治療に頼らず独自の方法で治してしまったというのです。

その人の治療前の画像を見ると腹部にふくらみがあって、決して初期の癌では無いことが分かります。

それが癌が治ってしまったというのです。

その方法というのが45度のお風呂に入るというもので、これでHSPと呼ばれるたんぱく質が大量に作られて免疫力が高まり癌細胞を攻撃してくれるというのです。

しかもこの方法は癌の予防だけでなく、鬱病、肥満、高脂血症、アルツハイマーなどの予防にも効果的だとか。

もちろんこの方法に加えてすることはたくさんあるそうですが、少なくとも体温をできるだけ上げることが最低条件となっているようです。

ある実験によると癌細胞を32℃~43℃の間で正常細胞と比較してみたところ、39.6度以上で癌細胞が死滅して正常細胞はそのままだったという報告もあります。

なのでこの方法も理にかなっているかもしれませんね。

ただ、個人的にはこの方法だと熱中症の危険性もあることからあまり有効な手段とは思えませんが・・・

体温を上げる生活習慣

いずれにしても体温を上げることで癌の発症が防げるのなら是非実践してみたいものですよね。

体温を上げるには次のような生活習慣が重要といいます。

適度な運動をする

運動をすることで全身の筋肉を動かしたりストレスを解消できるので自律神経のバランスも整い血流が良くなります。

血流が良くなれば体温も上がりますから運動が体温を上げるには最も手っ取り早い方法と言えます。

ただし、速く体温を上げたいとばかりに激しい運動をする人がいますが、激しい運動は活性酸素の発生を促しかえって癌細胞が元気になるといわれています。

なので運動をする場合は少しだけ汗ばむ程度の軽い運動が良いといわれています。

そう考えるとウォーキングが最も効果的と言えるでしょう。

バランスのとれた栄養を摂る

基本的には体を温める食べ物を摂ることですが、全体のバランスを考えるとやはり和食中心の食事がおススメです。

日本人が古くから食してきたものはDNAに刻まれていますから最も体に合っていると考えるからです。

あわせて読みたい:アレルギー体質を改善する食べ物や生活習慣

夏でも湯船に浸かる

夏になると暑いからという理由でシャワーで済ませる人がいますが、体温を上げようと考えるなら湯船に浸かって体温の上昇を図るべきです。

また湯船に浸かることでリラックス効果も得られ自律神経のバランスも整える効果があり、血流が良くなることで体温が上昇するといわれています。

あわせて読みたい:夏バテ対策は初夏からはじめよう!

きつい下着は避ける

きつい下着は体型を整えるメリットがありますが、その代わり血流の妨げになり体温を下げるデメリットがあります。

体型が気になるのなら運動で脂肪を減らすか筋肉を太くしたり細くするかして整えることが最も健康的です。

十分な睡眠を摂る

睡眠不足は免疫力が低下して癌になり易いばかりか、生活習慣病やうつ病など様々な病を引き起こし易くなります。

睡眠はリラックス効果もあり自律神経のバランスを保つ重要な習慣です。

ちなみに睡眠時間は人それぞれで何時間が良いとかは一概には言えませんが、重要なのは質のいい睡眠で、いかに眠りが深いかによります。

あわせて読みたい:質の良い睡眠がとれる方法

以上簡単にまとめてみましたが、癌の予防だけでなく健康のことを考えれば体温が高いに越したことは無いわけで、日ごろの生活習慣に気を使って生活していきたいものですね。