痔といえば肛門の病ですから医者に行くことも勇気が要りますよね。
かといって、痔を放置しているとどんどん悪化してしまうこともあるとか・・・
そんなときに知りたいのが「自力で痔を治せないか?」ということですよね。
そこでここでは自宅でできる痔の治し方について書いてみました。
まずは痔の症状をチェック
痔の症状でチェックすべき点と対処法で書いていますが、まずは、自分の痔が現在どのような状態なのかをチェックする必要があります。
状態によっては自力で治すことは難しいからです。
肛門からイボが出たままになっていたり、排便時に便器が真っ赤になるほどの出血したりなど、重症化した痔の場合は専門医に診てもらった方が良いですが、トイレットペーパーに少し血が付いていたり、ヒリヒリする程度の痔なら自力で治すことも出来るかもしれません。
いくつか対処法をご紹介しますので、一通り実践してみて改善しないようなら病院で診てもらいましょう。
湯船に浸かって肛門を温める
痔は肛門周辺の血流が悪くなることで起こる病なので、肛門を温めて血流良くする必要があります。
それにはお風呂が最も簡単で習慣化できます。
よく夏場は暑いので湯船に浸からず、シャワーだけで済ませる人がいますが、これは肛門にとって非常に悪い環境になってしまいます。
また、肛門の周辺の筋肉を強化することでも血流が良くなるので、湯船に浸かりながら足を伸ばした状態でお尻を左右に振ってやるだけで筋肉強化ができて、よりいっそう血流がよくなります。
血流だけではありません。肛門を清潔に保つことも重要です。
湯船でしっかりと肛門を温めた後は石鹸で優しく洗ってあげましょう。
ゴシゴシと洗うことは皮膚のタダレを招く恐れがあるので決してってやってはいけません。
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便の硬さは練り歯磨き状がベスト
便が硬いと便秘気味なり肛門に負担をかけるので痔になりやすいです。
また下痢も痔の原因になります。
どちらにしても排便回数が増えるので肛門には良い環境とは言えません。
最も理想的な便の硬さは歯磨き状が良いと言われ、日頃の食生活に気を付けるべきといえます。
暴飲暴食、冷たいものを食べるなど、腸に負担をかける食生活をしていると理想的な便にはなりません。
排便を我慢しない
肛門にとって最もよい排便習慣というのは、便意をもよおした時に自然に出るのが理想的で、無理やり出したり、我慢したりすることは肛門に負担をかけて痔の原因になります。
というのは、便意が無いのに無理やり排便しようとすると、いきむことで肛門によけいな圧力がかかり、血管がうっ血してしまうからです。
また、排便を我慢することも肛門によけいな圧力がかかってしまいます。
理想的な排便は起床後30分以内です。
しかし、これには個人差があるので一概には言えませんが、前の日の朝食が次の朝に排便できるのが理想的といえます。
また便を軟らかくするには腸内環境を整える必要があります。
トイレに長居しない
トイレで10~20分とやたら長居をしている人がいます。
中には雑誌や新聞を読んだり、歯を磨いたりしている人もいるようです。
こういった行動は肛門が冷えて血流が悪くなるので痔になりやすいといえます。
理想的な排便時間は3分以内とされています。
それにはやはり便意をもよおした時にトイレに行くのが良いですね。
排便後はウォシュレットで肛門を洗う
排便後は肛門を清潔に保つことが理想的です。
それには肛門を温水で洗うことが出来る「ウォシュレット」がオススメです。
排便後にトイレットペーパーだけで拭き取るには限界があるし、逆に肛門のシワに便をすり込むことになってしまいます。
そのためにもウォシュレットで肛門を綺麗に洗っておいてから、トイレットペーパーで軽く拭き取ることで肛門に負担をかけずに済みます。
もし家庭の便器にウォシュレットが付いていなければ、携帯用のウォシュレットもネットで売られているので購入してみても良いでしょう。
それも無理なら、洗面器みたいなお尻が収まる程度の容器にお湯を張っておいて、手で優しく肛門を洗っても良いです。
肛門の血流が良くなり、うっ血を予防する効果にもなります。
ただし、痔ろうの場合は逆効果になるので注意が必要です。
肛門の筋肉強化
肛門の周辺の筋肉を鍛えることは血流が良くなり痔にとって有効で、どんな薬よりも効果的と言われています。
方法は簡単!
3秒で吸って3秒ではくといった呼吸の際に肛門をキュッと締めたりゆるめたりするだけです。
この方法は痔の予防になるばかりか、ヒップアップ効果もあるのでスタイルを気にする方にはちょうど良いですよね。
イスに座ったままでも出来るので休憩中でも通勤時間中でも出来ます。
これを1日に5回くらい行うようにしてください。
免疫力を高める
症状の軽い痔なら放置しておいても自然に治っていきます。
その時に重要なのが「免疫力」です。
人の体は本来自然治癒力があるので免疫力さえ機能していればこうした力を発揮できるのです。
免疫力を高めるためには食事や生活習慣も大切ですが、特に質の良い睡眠をとることが重要です。