睡眠障害に悩まされている人は多いと思いますが、一口に不眠といってもいろんな種類があるのを知っていますか?
例えばなかなか寝付けない人、夜中に起きる人、早朝に寝覚める人などなど睡眠の悩みは人それぞれです。
中でも今回注目したいのは中途覚醒。
夜中に目が覚めその後眠れないというパターンです。
中途覚醒の場合、対策法として薬は有効なのでしょうか?
中途覚醒、薬で改善はできる?
まず中途覚醒とは何が原因で起きるのか、簡単に説明すると眠りが浅いということが言えます。
それは生活習慣などが関係している場合もあれば、睡眠時無呼吸症候群だったり、アトピーや蕁麻疹、むずむず脚症候群などの病気が関係している場合もあります。
また精神的なストレスが原因のうつ病なんかも中途覚醒の原因になる場合があります。
悩まされやすい人の特徴としては、高齢者がまず挙げられます。
というのもレム睡眠とノンレム睡眠の睡眠サイクルが高齢の場合に不安定です。
生活リズムが不規則
次に仕事柄、出勤時間がその日で大きく異なるなど生活リズムが不規則な場合に中途覚醒が起きやすいとも言えます。
他には真面目な人ほど帰宅後も頭の片隅には仕事のことがあり、眠りが浅くなる傾向があります。
そしてこの中途覚醒に薬が効果的なのかということですが、結論から言うと睡眠薬の種類にもよります。
と言うのも、睡眠薬には
超短時間作用型
短時間作用型
中間作用型
長時間作用型
と言った種類があり、それぞれ持続時間が異なるのです。
そしてそれぞれの薬の特性に合わせて、服用するのが基本です。
中途覚醒に聞くのはズバリ短時間作用型と中間作用型。
短時間作用型は効き目が服用して2~3時間後に最大になります。
薬の種類で行くとデパスやリスミー、レンドルミンなどがあります。
ちなみに6時間が経つと睡眠作用はほぼなくなると言います。
次に中間作用型。
このタイプは持続時間が7時間から8時間。
サイレースやロヒプノール、ベンザリンなどがあります。
効果が長いので早朝覚醒の場合にも効果は期待ができます。
ただ朝方まで眠気が残ることもあるので注意が必要です。
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睡眠薬を服用する際の注意点は
まず副作用があることは覚えておかなければなりません。
例えば日中に眠気やふらつきを感じる人は多いです。
中でも高齢者は薬の代謝に時間がかかるもの。
そのため効果が昼まで持ち越すことは少なくありません。
転倒に注意!
次に起床時のふらつき。
筋肉の力が入りづらいのが原因で転倒などを招くことがあるので気をつけなければなりません。
また服用を続けるとどんどん反跳性不眠といって薬を使い始める前よりも不眠に悩まされ、薬を止めることができなくなる場合があります。
実際、睡眠薬に依存性というのは認められており、不眠が治っても薬を飲み続けている人もいるほどです。
このように睡眠薬を服用するのであればどんな副作用の可能性があるかなどをしっかり知っておく必要があるでしょう。
また用量などについても、必ず医師から言われた通りに守って服用しなければなりません。
まとめ
睡眠障害は薬だけで根本的な治療にはなりません。
不眠なら不眠の原因を探ることが何よりも大切です。
例えばストレスや、寝具や照明などの環境、あるいは病気だったり、原因は人それぞれです。
睡眠薬はあくまでどうしても眠れず生活に支障が出てしまう時のお助けアイテムくらいに思って、何が不眠に影響しているのか自覚することから始める必要があるでしょう。
もしも自分一人ではわからないという場合には1度専門家に相談してみるというのも1つの手ですよ。
睡眠は私たちにとって欠かせないもの。
放っておかずに改善出来るように色々と試して見ましょうね。