睡眠導入剤って聞いたことはあってもどんなものかあまり詳しく知らない人は多いかもしれません。
もしかするとなんとなく怖い薬のようなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
睡眠導入剤の他にも、睡眠剤といって似たようなものまであったりと服用する機会のない人にとってはよくわからないものです。
そこで今回は睡眠導入剤の効果やまた副作用など詳しく見ていきます。
睡眠導入剤って?効果は?
まず睡眠導入剤とはその名の通り睡眠の導入を助ける働きをする薬を指して言います。
ですから不眠の中でも寝つきが悪い人に特に効果を発揮します。
効果としては感情を安定させる効果と覚醒中枢の働きを弱めてくれる効果があり、脳の活動が休まるので眠りやすい状態を作ることができます。
睡眠導入剤の多くは抗不安剤としても使用されており、うつ病患者などにも処方されています。
種類としてはいくつかあってまず主流のベンゾジアゼピン系、次に非ベンゾジアゼピン系、また抗ヒスタミン系などがあります。
効果はその人の不眠の原因によって異なるのでなんとも言えませんが、中には久々にぐっすり眠れた!と高い効果を実感する人もいるようです。
ちなみに効果の持続時間は種類によって大きく異なります。
例えば超短時間作用型であれば服用してすぐに効果がありますが、持続するのは2時間から4時間程度です。
逆に長時間作用型は服用後30分から1時間後に効果が見られ、30時間から長いと80時間続きます。
そのため翌日まで眠気を引きずる可能性があり、その場合日常生活に支障が出ることもあるので注意が必要です。
副作用と服用する際の注意点
睡眠系の薬は命を落とす事件などでもよく聞かれたりしますよね。
ですからちょっと怖いものという印象を持つ人も多いのではないでしょうか?
副作用はどのようなものがあるのでしょうか。
例えばめまい、ふらつき、頭痛などが起きることがあります。
また意外なものでは肥満や目のかすみ、口の渇きなども見られます。
他には注意点として、依存性が挙げられます。
例えば服用を突然やめると離脱症状といって余計に不眠がひどくなることも珍しくないのです。
そうなるとドライマウスや耳鳴り、またひどいと幻聴や幻覚が見られる場合も…
命に関わるケースもあるので気をつけなければなりません。
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服用していくうちに、耐性により効果が薄れる
また服用していくうちに体が慣れていくのも睡眠導入剤の特徴。
そのため同じ量を飲んでもしばらくすると効果が感じられなくなります。
そうなるとどうしても眠れず服用量をどんどん増やしてしまう人がいます。
このようなことから睡眠導入剤は短期間使用が理想だと言われています。
もしも長期間服用するとしても自己判断は危険です。
必ず医師の指導のもと使用するようにしましょう。
というのも不眠自体を薬で一時的に解消しても原因を解決しなければ意味がありません。
中には不眠の原因がうつ病など精神的な理由であることもあります。
その場合は心療内科などを受診して治療を受けた方がよっぽど効果があります。
不眠の原因を知るというのがまず不眠の解決には欠かせないでしょう。
まとめ
睡眠導入剤は不眠に悩む人にとっては救世主のようなもの。
場合によっては頼った方が健康のためになる場合もあります。
しかし一方で時に命をも奪う危険なものであるという認識もしておかなければなりません。
専門医とよく相談しながら服用を進めていく必要があるでしょう。
ちなみに通販などで海外製の睡眠導入剤を見かけることがありますが、偽物なども混じっていたりと危険です。
必ず成分などを確認し、出来れば医師に処方してもらったもののみを利用しましょう。
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