日光で疲れる

私達が健康に生きていられるのは日光のおかげであることはよく知られています。

日光に当たることで「骨の生成」や「体内時計のリセット」など、いくつかの効能があります。

一方、日光に当たると皮膚がんや皮膚の乾燥、シミ、シワなどの原因になることも知られていますよね。

それくらいは広く知られていますが、あまり知られていないのが日光にあたるほど疲れるということです。

というのも日光の中にも体に良い働きをするものと悪い働きをするものがあるからです。

今回は日光と疲れについてご紹介します。

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日光は生命にとって重要な働きがある

日光には、大きく分けて赤外線、可視光線、紫外線の3種類となっています。

私達の健康に欠かせないのはどれかと言うと、全てが必要ということになります。

たとえば赤外線は身体を温めてくれたり、血流を良くする働きがあります。

可視光線はホルモンの分泌に関わっていたり、紫外線はビタミンDを作り出して血行促進や新陳代謝を促したり殺菌消毒作用など、それぞれ重要な役割りがあります。

どれもそれぞれ重要な働きがあるのですが、自然界に存在する物なので良いことばかりでは無く、マイナス面もあります。

それが紫外線の働きです。

紫外線が細胞を破壊

紫外線は波長の長さで、「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3つに分類されています。

種類 波長(nm) 特性
UV-A 315~400 皮膚の中にまで入り込んで、ハリを保つ繊維を破壊し、一度破壊された繊維は回復しないとされています。曇っていても降り注いでいます。ガラスを半分くらいの量が通り抜けてくるので家の中ににいても浴びてしまいます。
UV-B 280~315 UV-Aほど皮膚の中まで届くことは無いとされていますが、皮膚の表面に作用して日焼けを起こします。強いUV-Bは目に入ると白内障の原因にもなります。紫外線の強いスキー場でゴーグルをはめるのはこのためです。
UV-C 100~280 オゾン層に吸収されるので地表にまでは届きません。

紫外線

この中でUV-Cだけは大気のオゾン層に吸収されるので地表までは届きませんが、UV-AとUV-Bはオゾン層で吸収されるも一部が地上に届き私達の体に働きかけています。

ただし、最近問題になっているオゾンホールは、オゾンがエアコンや冷蔵庫に使われている「フロンガス」に破壊され、オゾンに穴が空いて有害な紫外線が降り注ぐといった懸念があります。

紫外線を浴びることでこうしたマイナス面もあるということを頭に入れておくべきでしょうね。

紫外線量に適応してきた人類

皮膚の色

そもそも紫外線の存在は地球上の生命にとって対応できる力を兼ね備えてきたのです。

というのも、人類は最初、その地域の紫外線量に応じて皮膚の色が決まっていたからです。

紫外線量が多い地域に生活している人は皮膚の色が黒く、紫外線量の少ない地方に生活してきた人は皮膚が白かったとされています。

それが大航海以降、人類の大移動が始まった時から、黒人が北方に住んで紫外線不足による「くる病」に、白人が紫外線量の多い地域に住むようになって「皮膚がん」になるといった現象がみられたといいます。

 

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疲れる原因

そもそも「疲れる」というのは何を持って疲れるとわれているのでしょうか?

私達の皮膚には「ランゲルハンス細胞」と呼ばれる、皮膚の免疫を司る細胞があり、皮膚に侵入してきた外敵から身を守る働きをしてくれます。

しかしランゲルハンス細胞は紫外線に当たると機能が低下してしまい免疫力が落ちてしまうといいます。

免疫力が落ちるということは侵入してきた外敵に細胞を壊され易くなってしまうために「疲れ」という症状が現れるのです。

また紫外線に当たると「活性酸素」が発生して自己防衛をするようになります。

活性酸素は細菌やウィルスを殺してくれる重要な働きがあるのですが、増え過ぎてしまうと逆に正常な細胞まで傷つけてしまうことがあります。

これが疲労物質として溜まっていき疲れを感じるといいます。

目に紫外線が当たっても疲れる

目

あまり知られていませんが、紫外線は目から受けても細胞に影響を与えることが分かっています。

ある動物実験で目に紫外線を照射したところ疲れを感じると分泌される物質が血液中に増加していることが分かったそうです。

これは目に紫外線が当たって目の表層に炎症を起こし、その刺激が脳に伝わることでメラニンを作るホルモンが全身に行き渡るように指令が出されるからです。

メラニンといえば皮膚を黒くする色素ですから、目に紫外線が当たるだけで体全体が黒くなってしまうということです。

それと同時に血中に疲労物質が溜まり疲れを感じるというわけです。

紫外線カットアイテムと抗酸化作用のある食べ物でカバー

紫外線カットアイテム

日光による疲れを軽減させるにはやはり紫外線対策と活性酸素を除去する栄養素の補給ですね。

それには露出している肌に紫外線をカットできる日焼け止めクリームを塗り、サングラスをかけて外出することですね。

食べ物はみかんやレモンなどの柑橘類でビタミンCの補給とともに吸収を効果的にする為にビタミンEの補給も忘れずに。

アスタキサンチンを含む紅鮭や今話題の水素水でも効果的といわれています。

ただし、あまりに紫外線カットに神経質になると逆に紫外線不足になり骨粗しょう症になったり睡眠の質が低下するので注意してくださいね。