あなたは「スカイランニング」をご存知ですか?
山岳やビルの階段を駆け上がるのを競う競技のことですが、テレビでもビルの階段を駆け上がるシーンが何度か紹介されているので目にしている方も多いはず。
通常のマラソンを登山と階段昇降に替えたものですが、ただでさえ苦しいマラソンをさらに苦しくして何が楽しいのだか意味不明でした。
しかし、つい最近、スカイランニングの日本人トップランナーとされる渡辺良治さんの記事があったので読んでみたところ、疲れない階段の昇り方があるようで・・・
階段を昇るだけで疲れてしまう私にとってはとても参考になったので、ここで皆さんにご紹介します。
疲れずに階段を昇るには脚だけでなく全身を使う
渡辺良治さんが言うには階段を昇る時に普通なら脚だけを使うイメージがありますが、疲れずに階段を上るには全身を使う必要があるといいます。
それは
1.姿勢
姿勢はもちろん猫背はNG。
また反り返るような姿勢も腰を痛めることがあるのでこれもNG。
スカイランニングではへその下の「丹田」を引き締めて自然と背筋が伸びた状態から、階段の4~5段目に視線が行くように前傾姿勢で少しだけ腰を曲げるよう姿勢がベストといいます。
こうした姿勢は腕を前に出しやすく疲れにくいといいます。
2.脚の動き
通常のマラソンはかかとから地面に着地しますが、スカイランニングではつま先から着地するようにします。
また重要なことは着地した後に力を入れることだそうです。
着地する前に力が入り過ぎると、足音がバタバタとなり、その衝撃で疲れやすくなってしまうといいます。
着地した後に力を入れて体重がかかった時、片方の足が反動で上に持っていかれるようなイメージで動かすと疲れにくいといいます。
このとき腹筋に力を入れておくことが重要といいます。
これは、小さい筋肉より大きな筋肉を使った方が疲れにくいからのようです。
3.腕の振り
腕は通常の歩行の時よりも後ろ側に大きく振るように意識すると、後ろに振った分脚の一歩が大きくなり、階段を上る推進力が生まれるといいます。
これは私も体験していることですが、ウォーキングの時に腕を後方に大きく振るように心がけています。
こうすると脚が大股になって歩行速度が早くなるからです。
おそらくスカイランニングでも同じことがいえるのでしょう。
これら3つを心掛けて階段を上ることで疲れ難くなるといいます。
また手すりがあれば、出来るだけ手すりに近づき、なるべく前方を掴んで引き寄せます。
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足音が小さい方が疲れにくい
階段を上る時も下るときも足音が大きいということはそれだけ脚への衝撃が加わっていることといいます。
姿勢と脚の運びや力の入れ方、腕の振りを心掛けて階段を上れば足音は自然と小さくなるといいます。
つまり階段を上るときに自分の足音をチェックすることで疲れにくい上り方をしているのか確認できるのだそうです。
階段を下りる時も足音を小さく
階段を上る時の力の入れ方は判りましたが、下りる時はどのようにするのかというと、着地した瞬間に膝を曲げることが重要といいます。
というのも着地の衝撃を膝を曲げることで吸収させることが出来、脚が疲れにくくなるからです。
もちろん衝撃が緩和されるので足音も小さくなります。
まとめ
体を動かす時には一か所の筋肉だけを意識するのではなく、いかに力を分散させるのかが重要であることが分かりました。
たとえば野球のバッティングがそうです。
バッティングの経験のない人が初めてボールを打とうとすると、必ず「手打ち」になってボールを遠くに飛ばすことはできません。
バッティングは腰の筋肉を中心に背筋や腹筋、大腿四頭筋など全身の筋肉を使ってミートポイントに力を集中させることで初めてボールを遠くに飛ばすことができすのです。
スカイランニングも基本は同じで、少しでも脚の筋肉が疲れにくくなるように如何に体全体で階段を上るのかということなんですね。
もちろん日頃の歩行も同じことで、脚だけを意識するのではなく体全体で歩くように意識すれば効率よく歩くことが出来て疲れにくくなるかもしれませんよ♪