マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマと呼ばれるウィルスが
肺に感染して発病する肺炎の一種です。

かつては過去にも見られましたが、しばらくは発症率としては低く推移していました。

肺炎3~4年ほど前から患者が急増し始め、過去最多を記録しています。

マイコプラズマ肺炎は他の病気を併発することもあり、まれに死に至ることもあります。

というのは、肺に感染したマイコプラズマウィルスが血液によって他の臓器に感染して機能を低下させるなどの悪さをするからです。

特に抵抗力のない高齢者は要注意とのこと。

高齢者はちょっとしたことで肺炎になることが多く、油断は禁物です。

私の父も見た目は大したことが無いように見えたのが、レントゲンを撮ってみたら肺炎だったことが何度かあります。

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マイコプラズマ肺炎は発熱とだるさなど、風邪と似た症状が特徴

風邪をひいてのどが痛いOL

マイコプラズマ肺炎が怖いのは初期症状が軽いことです。

単なる風邪と思っていたらマイコプラズマ肺炎にかかっていて病状を悪化させてしまうことがあるようです。

症状としては38~39度の発熱や体のだるさなどの倦怠感、咳が長引くというのが特徴です。

風邪とマイコプラズマ肺炎との違い

上気道と下気道の構造

通常の風邪は呼吸時にウィルスが喉の上部にある上気道と呼ばれる部分に感染して炎症を起こすことをいいますが、マイコプラズマ肺炎は肺の奥深くにウィルスが侵入して感染して炎症を起こします。

なのでマイコプラズマ肺炎は風邪に比べて肺の奥に炎症を起こすので重症化しやすいのです。

本来、鼻には“防御ネット”みたいなものがあり、鼻毛や粘膜で遮断されていてウィルスの進入を防いでくれています。

ところが上気道が炎症を起こすような風邪をひいてしまうと、その防御ネットが上気道の炎症のために機能しなくなり、
風邪の菌とはまったく別のウィルスが進入して
肺にまで達することで肺炎になってしまいます

それがマイコプラズマウィルスだった時に
マイコプラズマ肺炎になってしまいます。

なので
風邪と肺炎はまったく別のウィルスが
原因になっていることが多いのです。

昔から風邪をこじらせて肺炎になったという話を良く聞きますが、
こうした要因からいわれてきたのでしょう。

マイコプラズマ肺炎は乾いた咳が特徴

マイコプラズマ肺炎の乾いた咳

マイコプラズマ肺炎は咳が長期間続くのが特徴ですが、1カ月くらい続く人もいれば3か月と長期間にわたって続く人もいるようです。

普通の風邪と違うところは咳に痰が絡まない、いわゆる「乾いた咳」であることが特徴です。

また、喉ではなくて肺の奥が炎症を起こしているために普通の風邪と比べて鼻水が少ないのが特徴です。

 

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カビやホコリによる咳と似ている

私が過去、1カ月の長期にわたって咳が止まらず、痰も出なければ鼻水も出ない
といったマイコプラズマ肺炎と似たような症状で苦しんだことがあり、
病院で検査してもらったことがありますが、幸いマイコプラズマ肺炎
ではなく「咳喘息」ではないかとの診断を受けたことがあります。

結局思い起こしてみたら仕事でカビや埃っぽい場所で働いていたの
で咳が止まらなくなったみたいです。

その時は発熱が無かったことと、体のだるさも無かったので
さほど大したことは無かったのですが、あまりに咳が止まらなかったので
心配になって大嫌いな病院に行きました。

ということで、マイコプラズマ肺炎を疑う時は
次のような症状が出た時になります。

1.38~39度の発熱
2.体がだるいなどの倦怠感
3.痰の絡まない乾いた咳が1~3か月続く
4.鼻水が少ない

マイコプラズマ肺炎の予防法

マイコプラズマ肺炎の感染経路はくしゃみや咳などの「飛沫感染」が中心です。

ただ、はっきりとしたことはまだ判っていないようで、
気温や湿度には関係なく感染するようです。

感染力はインフルエンザよりも弱いですが、かかり易い季節というものが無いので
今後大流行する可能性があるとのことです。

またマイコプラズマ肺炎が厄介なのは潜伏期間が2~3週間と長いことです。

インフルエンザの2~3日のように短ければ防ぎようがあるのですが、
知らないうちに感染していたということがあるので大流行する可能性が高いんだそうです。

しかも、最近では抗生物質が効かない細菌も登場してきており、
治療法が気になるところです。

いずれにしても免疫力が強ければ感染しても発病することが無いとのことなので、
日頃から健康には気を配っておきたいところですね

免疫力の強化はバランスのとれた食事と十分な睡眠、
それにストレスを溜めないことが基本ですよ!