体がだるい時や疲れている時など、にんにくを食べると元気になると言われていますが、その理由はどこにあるのでしょうか?

にんにくは日本でも古くからスタミナ源として重宝されていますが、もともとは古代エジプトやインド、中国から伝わってきた食材です。

今でも日本人の8割がスタミナ源と答えているくらい栄養価の高いとされる代表的な食材です。

しかし、栄養価が高いことで健康に良いと言われている半面、強烈なニオイで周りに迷惑をかけてしまいがちな食材と言うことで敬遠されている部分もあります。

にんにくは体を温める温野菜

漢方医学では、野菜を「身体を温める野菜」と「身体を冷やす野菜」「どちらでもない野菜」に分けいます。

その中でにんにくは「身体を温める野菜」とされています。

体を温めてくれるわけですから内臓機能も上昇して基礎代謝もアップするので健康食品としては欠かせない食材なんです。

そのにんにくの臭いニオイは中心成分である「アイリン」にあります。

にんにくは切る前にはニオイがしないのですが、切るとアイリンが細胞の外に飛び出して「アリシン」に変化することで、あのにんにく独特の強烈な臭いニオイになるのです。

実はこの「アリシン」に高い効果があるのです。

アリシンの滋養強壮や疲労回復効果

にんにくが滋養強壮や疲労回復に大きな効果があるのは「アリシン」がビタミンB1と結合して代謝が活発になり活動エネルギーをつくりだすからです。

さらには、血行を良くして、赤血球を増やす働きがあるので基礎代謝がアップし、冷え性や美肌に効果的であるとされています。

また動脈硬化などの生活習慣病の予防や、食物繊維による便秘解消に効果的ともいわれています。

それだけではありません。にんにくは殺菌作用があるので風邪の予防にも効果的なのです。ある研究によれば、コレラ菌、チフス菌、赤痢菌などに対する抗菌力が確認されているそうで、改めてさっきん・抗菌作用に優れている食材と認められたそうです。

アリシンの強力な殺菌効果

アリシンは滋養強壮や疲労回復効果だけでなく細菌やウィルスを殺す効果が確認されています。

実際に私がのどの痛みを訴えて病院に行った時には処方してもらった薬で一時的には治ったものの、再度ぶり返して何度も医者に診てもらっていましたが、試しににんにくを油で揚げて食べてみたところ翌日には快方に向かって、それからぶり返すことも無くなりました。

それ以来私は風邪気味になるとにんにくを油で揚げて食べています。
ただし翌日物凄い臭いので人に会うことはできませんが(^^ゞ

 

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にんにくは胃腸を活発にします。

にんにくの食物繊維が便秘解消に効果があると書きましたが、それだけではありません。
胃腸には食物から栄養を吸収して排泄するために「ぜんどう運動」と呼ばれる動きをします。

この「ぜんどう運動」が弱いと栄養の吸収機能が低下するだけでなく、便秘になることも多いのです。しんにくは胃腸の「ぜんどう運動」を活発にしてくれるので便秘解消効果が高いのです。

実際私も経験していますが、にんにくを食べてから5~6時間も経つと便意を催します。さらににんにくは腸内細菌を整えてくれる働きがあり、これがより一層「ぜんどう運動」を活発にしてくれるとのこと。

ただし食べ過ぎるとにんにくの強力な殺菌作用で、腸内に必要な大腸菌やビタミン生産菌など良い細菌まで殺してしまうので下痢やビタミン不足になる恐れがあるので注意が必要です。

にんにくは妊娠中、授乳中食べたい食材

にんにくはビタミン、ミネラルをはじめ、野菜の中ではダントツに多くアミノ酸を含んでいて、その中でも胎児や乳幼児の成長に欠かせない「アルギニン」と「ヒスチジン」が豊富に含まれている食材なのです。

妊娠中のお母さんは母乳を通じて赤ちゃんへ栄養補給しているわけですから、お母さん自身も栄養補給をしなければなりません。そんな時こそにんにくの高い栄養価が良いのです。

ちなみに一般成人のビタミンB6の一日の必要量が0.5~2mgに対して妊娠中では2mg~2.5mgが必要といわれています。

なのでビタミンB群の補給ににんにくが最適な健康食材と言えるのです。

また、食欲が無い時でも食欲を増進させる香辛料といった意味合いでも使われているのです。アミノ酸やミネラルが豊富に含まれているので妊娠中、授乳中の女性にはビタミンの補給に向いています。

このようににんにくは非常に優れた食材なので、適度に食べると体のだるさも解消できると思いますよ。

問題はニオイをどうするかですが・・・