仕事がなかなか進まないと焦って疲れてしまい、どうしても「手抜き」が頭をよぎります。
こんな時「ちょっとだけなら良いだろう」とばかりに手を抜いて仕事を終え、帰宅してゆっくり休んで体力を回復すれば明日いい仕事が出来る。
これなら疲れが溜まらず仕事が上手くいくのでは?って自分で勝手に決め込んでしまいがちです。
しかし人の体はそう単純なものではなく、こうした「手抜き」はかえって疲れが溜まってしまうといいます。
これを続けていくとやがていい結果を出せず負のスパイラルに陥りやすいといいます。
一体なぜでしょうか?
手抜きにより脳が満足しなくなる
人の脳は正直なもので手抜きをすればそこに「後悔」が生まれ、いつまでも消えないといいます。
このような状態が続けば快楽ホルモンである「ドーパミン」が分泌されなくなり、仕事に対する意欲が低下してしまうと言われているのです。
ドーパミンは快楽だけでなく、意欲を感じたり運動神経に大きく関わったりしているホルモンですからこれが分泌されないとなると疲れを忘れさせてくれる「快感」がな少なくなってしまいます。
その結果仕事の手抜きをして楽をしたはずなのに疲れが溜まっていくことになってしまうのです。
手抜きが次の手抜きを誘惑
人は何かと楽な方になびくもので、手抜きをして楽な気持ちを得られるとどうしてもそちらの方になびいてしまいます。
仕事の手抜きをすれば知らず知らずのうちに手抜きが当たり前となり、やがて仕事の効率や質が低下していきます。
すると手抜きが徐々に大きくなり最後には仕事に対する満足感が得られなくなってしまいます。
満足感の得られない仕事をするほど疲れるものは無いですから周りからも良く見られることも無くなり、信用もどんどん失っていきます。
ちなみに、ドーパミンの不足はパーキンソン病のリスクが高まるといわれ、健康面でも重要な役割を担っていることも判っています。
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どんなに苦しい時でも手抜きはNG
テレビのグルメ番組でよく見る人気のお店は、必ずと言っていいほど店主が手抜きをしません。
店主は、手抜きをすればリピーターがいなくなり店はやっていけなくなるということを知っているからでもあるのですが、これなんかも疲れないために手抜きをしない典型ではないでしょうか。
こういった人気店は客が途絶えることが無いですから相当な重労働だと思います。
それでも店がやっていけるのは手を抜くことをしないので疲れが溜まらないからと言えます。
おそらく完璧な仕事をして客が喜んでくれることで疲れが吹っ飛ぶのでしょうね。
手抜きの誘惑に駆られたら自分を褒める
なのでどんなに苦しい時でも仕事は絶対に手を抜いてはいけません。
とはいえ仕事が苦しくて何ともならなくなることもあるでしょう。
そんなときには自分で自分を褒めてやることです。
たとえば
「忙しいのに俺ってがんばっているよな」
「私ってよくここまでやっているなあ」
見たいに自分を褒めてあげることでドーパミンが分泌され、苦しい時でも前向きに捉えることが出来るようになります。
するとどんなに苦しい時でも「自分なら必ず出来る」と思えるようになるといいます。
与えられた仕事がどんなに嫌でも考え方を変えることでやりがいのある仕事に変わるかもしれません。
私も以前は絶対に嫌だなあと思っていた仕事でも、いざ与えられた時に考え方を切り替えて終えた時にはやってよかったと思えるようになりました。
まあ食わず嫌いということもあるかもしれないので、とりあえず何でも挑戦してみることが大切ということですね。