基礎代謝を上げることはダイエットにとって痩せやすくなるという大きなメリットがありますが、基礎代謝は20歳をピークに年々低下していきます。
また、現代社会では車を使ったり、掃除をロボットに任せたりして運動をしなくなる傾向にあるので、よけいに基礎代謝は低下していきます。
こうした生活習慣で基礎代謝が下がるのは「インナーマッスル」の衰えが大きな要因とされているそうです。
「インナーマッスル」とは体の内側にある筋肉のことで、通常の筋力トレーニングでは鍛えることが出来ません。
よくスポーツ選手が「体幹トレーニング」と呼ばれる方法で体を鍛えていると聞きますね。
この方法こそが「インナーマッスル」を鍛えることになるのです。
ダイエットにおいてはインナーマッスルのなかでも「腸腰筋」と呼ばれる筋肉が特に重要なんだそうです。
「腸腰筋」は腰の部分にある筋肉で、姿勢の維持や下半身の動作を制御する役割があります。
その中でも「大腰筋」と呼ばれる筋肉は、上半身と下半身を連結させている筋肉で、背骨や骨盤を支えたり、太ももを上げる役目があります。
体幹トレーニングは、こうしたインナーマッスルを鍛えることで体の動きを良くするというもので、ダイエットにおいては下っ腹を引きしめて背筋の伸びた美しいプロポーションへと導いてくれます。
これを生活習慣に取り入れることで、効率的に基礎代謝をアップさせて痩せやすい体質と美しいプロポーションが手に入るのです。
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インナーマッスルを鍛える生活とは
本屋に行くと「体幹トレーニング」の方法を解説した本がたくさん売られていますが、有名アスリートが実践している方法が多く、普通の体力しか持ち合わせていない人が実践するにはちょっときついかもしれません。
そんなときに無理なく続けることが出来る方法があります。
仕事や家事をしながら出来る方法や、休憩時間や通勤時間にも出来る方法があるのでご紹介します。
下っ腹を凹ませる
姿勢が悪くなると内臓を圧迫したり血行を悪くするので様々な症状が表れます。
たとえば、肩コリ、胃下垂、腰痛、冷え性など、健康に悪影響を及ぼします。
姿勢を良くすることでこうした症状が改善するかもしれません。
やり方は簡単でへその下にある「丹田」を凹ませるだけです。
これだけで背筋が伸びて胸を張る状態になるので、見た目にも綺麗だし、いかにも健康そうに見えます。
これなら歩いている時も椅子に座っている時でも出来るので仕事や家事に関係なく、しかも誰にも気づかれることなくインナーマッスルを鍛えらることができますね。
ちなみに私はこの方法で肩コリや腰痛が無くなりました。
お尻で歩く
床に膝を伸ばした状態でお尻を付けます。
この状態でかかとの助けを借りずに前方に歩きます。
簡単そうですがやってみるとけっこうハードですよ。
インナーマッスルが鍛えられヒップアップ、ウェストの引き締め効果があります。
階段を1段飛ばして昇る
階段を1段おきに昇ることで片足で体全体を支えながらももを上げる運動が加わるので、インナーマッスルが鍛えられます。
1段おきに昇ることが無理なら普通に昇ってもかまいませんが、エスカレーターやエレベーターを極力利用しないようにして余分に階段を利用するように心がけましょう。
ある研究によると、1分あたりの消費カロリーはジョギングと同じで、仮に6階分の階段を1段飛ばしするだけで30kcal消費出来るそうです。
開脚ストレッチ
脚の付け根や太ももの裏側の筋を伸ばすストレッチです。
注意することは弾みで曲げたりすると怪我の原因になるのでゆっくりジワーとすることです。
私が行っているストレッチは、膝を伸ばした状態で床にお尻を付け、限界まで脚を開きます。
この状態でへその下(丹田)を凹ませながら前方に上半身を折ります。
無理のない範囲でいいので決して無理をしてはいけません。
次に両手を合わせて片方の足の指先に手の指先が届くように、同じ要領で上半身を折り曲げます。
もう片方の足に向けても同じようにします。
このストレッチを行ってからは腰痛が無くなり、ウェストが85cmから78cmまで引き締まりました。
この方法は10年以上続けています。
以上大まかに解説しましたが、インナーマッスルを鍛えることは効率よく脂肪を燃焼させることが出来、グリコーゲンが必要以上に消費されないので誰でも無理なく出来るとのことです。
何でもそうですが、こういったことは最初は嫌になってしまうかもしれませんが、習慣化すると意外と続けられるものです。
是非ともトレーニングを生活に取り入れて習慣化してみてはいかがでしょうか。