何かやろうとしても、なかなか集中できない…
そのため失敗やうまくいかないことが多い。
そう悩む人は少なくないかもしれません。
気が散る、集中力がないというのは子供にはよく見られることではありますが、大人になっても、そうである人も中にはいます。
私たちの集中力ってどのくらい維持できるものなのか知っていますか?
せいぜい40分から50分と言われています。
案外短いですよね。
ただ30分も持たない!という人はちょっと待った!
それ単なる気分や性格の問題ではないかもしれません。
そこで今回は集中力がない場合に考えたい病気について見ていきます。
あわせて読みたい:集中力がない子供の環境とは
ADHDの可能性が
まず集中力が著しく損なわれている場合に考えられるのがADHD。
別名、注意欠陥多動性障害です。
発達障害の一種で、脳機能の不全が原因で起こる病気です。
例えば子供でいうと落ち着きがないといった多動性と、自分勝手に動いて結果を考えない衝動性、忘れ物が多く人の話を聞かない不注意性などが特徴としてはあります。
また大人になると少し症状も変わり、貧乏ゆすりが多かったり、思ったことを口にする、衝動買いが多い、ケアレスミスやなくし物が多いなどと言われています。
子供の場合にはまず接するときに気をつけたいことがあります。
それは良く褒めること。
大人もADHDに当てはまることも
ADHDの子供は何もできないわけではありません。
自分の好きなことなどにはむしろ驚くべき集中力を発揮することもあります。
得意なことを伸ばしてあげるというのがサポートとしては大切でしょう。
ADHDでありながら、それに気づかずに生活している子供って多いもの。
そのため周りから、怠け者扱いを受けたり、だらしがないという風に見られる傾向があります。
親もついつい叱りすぎている場合があります。
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頭ごなしに叱りつけてはいけない
ただADHDはあくまで病気の一種。
叱ったところではどうにもなりません。
親が早めに気づいて改善できるように一緒にかんがえていくしかないのです。
ちなみに大人の場合はどうでしょう。
意外とADHDで成功者って多いんです。
というのもADHDの人の中には特別な才能、能力がある人も多く、それを十分に発揮できた時に思いもがけない成果を得ることがあります。
ただし、ADHDであるという自覚とまた周囲の理解があってこそ、その力が発揮されるもの。
自覚がなくても周囲に何かしらの指摘をされた時などは、そんなことはない!と聞く耳を持たないのではなく、一度こういった病気も考えてみてください。
ちなみに大人になってもADHDの治療は受けられます。
薬物療法や行動療法などがあります。
まずは一度専門医に相談してみましょう。
ADHD以外で考えられるのは?
まずこれも発達障害の一種なのですが自閉症スペクトラム障害というものです。
アスペルガー症候群なんかも、その一つです。
特徴としては対人関係がうまくいかないことが多かったり、空気が読めない、興味のあるものに異常なほどこだわりがあるなどです。
ADHDほど集中力が著しく劣っているというわけではありませんが、コミュニケーションの面で周りから集中力がないという印象を持たれやすいです。
精神疾患も考えられる
次にうつ病。
心の病ですが、いくつかある症状の一つに集中力の低下というのがあります。
頭がぼんやりしたり、やる気がなくなることが原因で、神経伝達物質の分泌が関係しているようです。
うつ病もよっぽどの状態にならないと自覚がない人も多いですが、早めに気づくことが大切です。
まとめ
集中力がわかないというのは誰にでも起こりうることです。
原因も環境だったり、睡眠不足なんかもかなり影響してきます。
ですから、すぐに集中できないからといって病気だ!という話ではありません。
そもそも人間ってそんなに長い間集中してられないんです。
ただもしも小さい時から周囲と違うと指摘をされたり、あるいは自覚がある場合には専門医に相談してみてください。
きっと少しは改善ができるはずですよ。