急性胃腸炎とは急なお腹の不調のこと。
原因となるウイルスや細菌の種類はノロウイルスやO―157など様々ですが、たいてい吐き気や下痢に襲われることでしょう。
そしてまた気をつけたいのが発熱の症状。
お腹の病気で発熱?と思うかもしれませんが、実は案外珍しくもないんです。
放置しておくと重大な事態になりかねないことも・・・
そこで今回は急性胃腸炎で発熱が起きた場合の対処法を見ていきます。
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急性胃腸炎による発熱って?
まず急性胃腸炎によって起きる発熱について簡単に説明します。
発熱というと風邪を思い浮かべる人は多いかもしれませんが、実は急性胃腸炎と風邪の発熱って結局は同じ原理の元で起きています。
というのも私たちの体は体内にウイルス、細菌が入ると身体の免疫機能がそれに戦うため活発に動きます。
そして運動すると身体が熱くなるのと同じで、免疫細胞が一生懸命動くことで発熱が起きるというわけです。
よく熱が出たら身体が戦っている証拠と言いますがそういった理由があるわけです。
ちなみに急性胃腸炎の発熱は大体2、3日でおさまることが多く、長期間にわたって起きることはありません。
ですから解熱剤などを一切使わずに平熱に戻ることがほとんどでしょう。
急性胃腸炎はそうでなくてもかかるとトイレから離れられなくなったり、また食事がとれなくなったりと大変なものです。
それに加えて発熱となるとかなり辛いことでしょう。
そこで次に発熱時にできる簡単な対処法を見ていきます。
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急性胃腸炎で発熱!どんな対処法がある?
まずすぐに気をつけたいのが水分補給。
どうして発熱と水分補給が関係あるのかというと、熱が出た時私たちの体は大量に汗をかきます。
しかも急性胃腸炎というと嘔吐や下痢の症状も多く体液が奪われやすいのです。
意識的に水分補給をして、もしも水分すら取れない場合には必ず病院をすぐに受診しましょう。
重度になれば動けなくなってしまいますから、めまいがしてきたり、また尿の量が減るなどした時点で脱水症状を疑った方が良いです。
また気になる食事ですが、もしも吐き気が強く、また高熱で辛くて食欲がわかないという時にはしばらく控えても構いません。
というのも食事は数日くらいなら取らなくても死に至ることはありません。
中には無理に食事をとってしまうと余計に吐き気などが増して症状が重くケースも…
少しずつ食べるようにしていき、食べるものも胃腸に負担がかからないおかゆなどを中心にしましょう。
他に気をつけることとしては発熱というと解熱剤についてでしょう。
病院を受診し、熱があると分かれば解熱剤が処方されることがあります。
確かに熱が高く身体が辛くて仕方がない場合に、解熱剤は救世主になります。
しかし熱を下げると同時に免疫機能も弱めてしまうデメリットもあります。
そうなると一時的に熱は抑えられてもまた上がることもありますし、完治まで余計に時間がかかることだってあるのです。
ですから極力解熱剤は使わないようにするというのがポイントでしょう。
まとめ
吐き気や嘔吐の他に熱まで出てしまう急性胃腸炎…感染力が強いので家族みんなにかかってしまう場合もあります。
特に小さな赤ちゃんがかかると重症化することもあるので注意が必要ですね。
感染予防も大きな課題です。
言葉で症状を伝えられないので発熱にも気づかないことは多いのでこまめに様子を確認し、熱を測るなどして対策をしたいですね。
赤ちゃんの場合はおっぱいは飲めているかどうかが大きな鍵となります。
もしもおっぱいも飲まないくらいにぐったりしている時はすぐに受診をしてくださいね。
たかがお腹の不調と思ってもその人によって深刻度はずいぶん違います。
軽く捉えず、熱が出た時なんかはしっかり休むことが大切ですよ。