副腎疲労

最近日本で耳にする副腎疲労。

身体がだるくて何をしても改善せず、社会生活もままならない人が最後に辿りつくのがこの副腎疲労なんだとか。

私も若いころから身体がだるくて何種類かの栄養ドリンクを試してみるも改善せずサプリメントで何とかごまかしてきましたが、ここにきて「副腎疲労」という言葉を目にして本を購入してみました。

その本というのが本間良子氏著の「自分で治す!副腎疲労」です。

本間氏は夫婦で医師をしており、ご主人の龍介氏が重度の副腎疲労だったことから研究を重ね、本を出版するに至ったんだとか。

この本を読んでいくと私にも当てはまることが多数あり、ひょっとして私も副腎疲労なのでは?と感じるようになりました。

なにぶん医者嫌いな私は何とか自分で治せないかと思っていたのでこの本はうってつけなんですよね~

医者に行かなくても生活習慣や食事などで回復できるみたいなんですよ♪

そこでネットも含めて副腎疲労について調べてみました。

まずは最も気になる副腎疲労を回復する食べ物について注目していきます。

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副腎の働き

副腎は腎臓の上にちょこんと乗っているピラミッドのような形をした臓器で、腎臓と同様左右2つ存在します。

以前はその見かけの貧弱さから大した働きは無いだろうと思われていたそうですが、近年重要な働きがあることが分かったとのこと。

それがストレスを感じた時に分泌される「コルチゾール」と呼ばれるホルモンで、ストレスを打ち消す働きがあります。

ストレスといっても精神的な物から肉体的な物までさまざまで全てのストレスに反応するのが副腎なのです。

つまり病気や怪我、仕事や家事、対人関係など、ありとあらゆるストレスに反応して働くため、回復力や生命力そのものが副腎にかかっているといっても過言ではないといいます。

自分が副腎疲労でないかチェックしてみる

副腎疲労を回復する食べ物を見ていく前に、まずは副腎疲労の症状ついてみていきます。

自分が副腎疲労なのかをチェックする方法があります。

1.朝起きるのに身体が重く辛い感じがする
2.うつ病や適応障害との診断を受けている
3.立ちくらみがする
4.いくら寝ても疲れが取れない
5.物忘れがひどくなった
6.花粉症やアトピーなど、アレルギー症状が酷い
7.塩辛いものや甘いものが欲しくなる
8.何をやっても楽しくない
9.1日やっとの思いで過ごしている
10.コーヒーが無いと困る

これらに3つ以上該当するとあなたは副腎疲労の可能性があります。

ちなみに私は2個該当(5と6)して2個(1と3)は微妙なところなので副腎疲労の可能性があります。

副腎疲労になる原因

ストレスは脳で受けるので、脳は副腎に対してストレスを和らげるためにコルチゾールの分泌を指示します。

そして脳からの指示を受けて副腎はコルチゾールを分泌することになるのです。

しかし、精神的なストレスが続いたり、生活習慣が乱れることで睡眠不足や栄養障害などのストレスを受け続けると副腎はオーバーワークになってしまい、これが副腎疲労になってしまうのです。

しかも副腎は非常にデリケートな臓器でいとも簡単に疲れてしまい、コルチゾールの分泌が低下してしまいます。

するとしだいにストレスを和らげることが出来なくなり上でチェックしたような症状として現れるのです。

 

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コルチゾールは朝分泌される

コルチゾールは24時間分泌されていますが、最も分泌量が多いのが朝で、夕方になると朝の10分の一にまで減ってしまうといいます。

これは1日が始まる朝が元気になれるための生体反応みたいなもので、夕方になると分泌量は減少して副腎も休息状態になります。

なので夜寝る前にストレスが溜まっていると、コルチゾールの分泌が低下しているためにストレスを和らげることが出来ず睡眠の質が低下してしまうというわけです。

寝る前には無理してでも楽しいことを考えることが、睡眠の質をあげるのに必要といわれるのはこのためです。

あわせて読みたい:質の良い睡眠がとれる方法

副腎疲労は日本の医療界では認知度が低い

アメリカでは副腎疲労は万病の元として広く知られていて、まずは根本的な治療として副腎疲労を疑う形を採ることが多いといいます。

しかし日本ではまだアメリカほど副腎疲労という名が知られていないので、うつ病や適応障害などの精神疾患や花粉症やアトピーなどのアレルギーも対処療法が主流になっています。

したがって副腎疲労と診断して治療を行ってくれる医療機関は限られているのが現状のようです。

ちなみに「副腎疲労外来 名古屋」で検索しても4件しかヒットしません。

副腎疲労に良い食べ物と悪い食べ物

副腎疲労はストレスを溜めないことが良いのですが、何かとストレスがかかり易い現代社会では無理な話ですよね。

それなら生活習慣や食べ物で補う方法もあるのでご紹介します。

生活習慣に関してはありきたりですが、1日3食バランスのとれた食事を腹八分目で食べることや、早寝早起き、軽い運動、目覚めの日光浴などを習慣付けることです。

食べ物は副腎疲労に良いものと悪いものがあります。

副腎疲労に悪い食べ物

頻繁でなければ問題ないと言われていますが副腎疲労に良くない食べ物をいくつか載せておきます。

●菓子パンやサンドイッチ、ラーメン、うどん、パスタ
●コーヒー
●三度の食事に白米
●毎日の牛乳やヨーグルト
●質の悪い油
●ファーストフード
●コンビニの総菜やカット野菜
●ドライフルーツ
●ビール

副腎疲労に良い食べ物

副腎疲労を改善するのに良い食べ物を積極的に摂ることをお勧めします。

●イワシやアジなどの小魚
●オメガ系の油 (亜麻仁油、えごま油)、オリーブ油、ココナッツオイル
●旬の野菜・カラフルな生野菜(トマト、ニンジン、ほうれん草、パセリなど)
●カリウム(野菜や果物、豆類など)とナトリウム(塩分の強いもの)のバランスを考えて食材を選ぶ
●味噌や醤油、納豆などの発酵食品
●ビタミンB群を多く含む食べ物(玄米、豚肉、レバー、ウナギ、卵、にんにく、貝類、海苔)
●葉酸とカルシウムを多く含む食べ物(レバー、ウナギ、小魚、パセリやブロッコリーなどの緑黄色野菜)
●マグネシウムを多く含む食べ物(味噌、納豆、貝類、海藻類)
●亜鉛を多く含む食べ物(牡蠣、レバー、卵黄、ウナギ)

以上副腎疲労に良い食べ物と悪い食べ物を掲載しておきましたが、出来ればということなのであまり徹底する必要はありません。

それがストレスになって副腎疲労に良くないからです。